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【以下、面談時の発言全文】
○左藤防衛副大臣
どうもおはようございます。9月4日に防衛の副大臣を仰せつかりました左藤章と申します。今日はお忙しい中、古川知事初め、佐賀県の関係者の皆さん方にお時間を賜りましたことを心から感謝を申し上げたいと思います。
就任早々、もっと早くと思っておりましたんですが、なかなか出られなくて、お電話で申しわけなかったとおわびを申し上げたいと思います。
それでは、ちょっと座らさせて、失礼します。
過日というか、7月に武田前副大臣、そして、8月に小野寺前大臣が、佐賀空港への陸上自衛隊ティルト・ローター等の配備について、その実現に向けて佐賀県のほうにいろいろお願いに参ったことと思います。
私も就任早々、先ほど申し上げたように、すぐ来たかったんですけれども、なかなか都合が、またこちらの方とも合わなくて、今日になったことを改めておわびを申し上げたいと思います。
実は、7月22日に先ほど申し上げた武田前副大臣が初めて佐賀県のほうに申し入れをさせていただいた佐賀空港における拠点の整備について、地元の方々のご懸念を踏まえながら、引き続き我々防衛省としては検討してまいっております。本日はそれまでいただいているご懸念や質問についてご説明をさせていただきたいと思って、ご挨拶方々、寄せていただきました。よろしくお願いします。
まず1つ、オスプレイの件でご懸念もあると思いますんですが、先週木曜日、米軍のオスプレイに関する報道がございました。ペルシャ湾の北部において、10月1日でございますけれども、米海兵隊のMV−22オスプレイ1機が、艦船から離陸の際、一時的に動力が低下したという事案がございまして、その動力は回復をし、無事着艦はしたということでございますけれども、そのときに搭乗員の2名が海中に飛び込みまして、1名は救助されたんですが、1名は行方不明、死亡認定ということに相なりました。こういうことがないように、また米軍もいろいろ含めて我々も情報収集をしっかりして、また県側にもご報告を、また地元の皆さんにも理解をしていただくようにまた頑張っていきたいと思いますので、ご理解をいただきたいと、このようにお願いを申し上げたいと思います。
当のMV−22オスプレイというのは、ご存じのとおりですが、10万時間の飛行実績があって、非常に事故も少ない機種であったと我々は思っております。これはデータ的にもそうでありますので、ほかの一般ヘリよりはるかに事故率が低いということでございます。
量産体制後も、安全性を高めるための努力というのは当然、米軍のほうもしっかりやっているし、我々もそれについて引き続き、いろんな情報収集についてもこれからも努めていきたい。また、何かありましたらご報告をさせていただきたいと、このように思っております。
この前のご質問ございました件でございますが、空港の利用頻度についてはどうなんだということでございますけれども、一応、防衛省としては、平成31年度をめどに佐賀空港の西側に駐機場や格納庫等を整備して、目達原の駐屯地がございますが、これを移駐したい。約50機のヘリを移駐させていただきたい。それとともに、新しく防衛省としてティルト・ローター機を獲得したいので、これを17機なんですが、合わせて約70機の航空機を配備させていただけないか、こういうことでお願いに参ったわけでございます。
もちろん現時点ではどうなのかというと、この運用の場合はどうなっているのかといいますと、年間に大体見積もりでは290日程度、そして1日当たり60回程度の離着陸を考えております。年間ベースで考えますと、換算しますと、離着陸回数は約1万7,000回程度になると思っております。ところが目達原は1年間に1万2,000回ほどの発着をしております。
そして、ティルト・ローター機の調達スケジュール、まだ機種が正直言って決まっていないのでティルト・ローター機と言っておりますが、これを踏まえると約70機の航空機が31年度から、もしできれば佐賀空港に配備できないかと、こういう予定をさせていただいておりますけれども、その後はどんどんふえていって、最終的に17機、これは平成35年以降に相なると思います。ですから、1年間に1万7,000回離発着があるというのは35年度以降に相なるということでございます。
それと、空港利用の時間帯はどうなんだということが一番大事なことでございますので、これは今佐賀空港お聞きしますと、朝7時から夜の22時までとお聞きしております。この今目達原のほうも駐屯地、これは一応9時まで利用できる。夜の9時、21時まで利用できることになっていますが、実際は平日の朝8時から17時、つまり午後5時までの運用を基本とさせておりますので、これももし佐賀空港を利用させていただくことになりますと、こういうことになると思います。
ただ、パイロットをいろいろ訓練せないけませんので、災害とか何かあったとき、天気いいとは限りませんし、夜とも昼とも何も限りませんので、夜の空港利用の利用時間帯において、夜間の発着の訓練を実施させていただくことがあると思います。そういう面で御理解をいただければと、改めてお願いをしたいと思います。
これももちろん、その運用、訓練の時間帯についてどうだろうかというのは、当然、県のほうと御相談をさせていただきたいと、このように思っておりますのでよろしくお願いします。
なお、離島なんかで救急患者、急患のときに運ぶということがありますので、そのときは失礼ながら、また、御嶽山が今爆発しておりますので、ああいう自然災害があったときなんかは、申しわけないですけど利用時間以外に運用することもあり得るかもしれませんが、これはあわせて御理解をしていただきたい。人命に関することでございますので、そういうときはお許しを賜りたいなと、このように思います。
それから、飛行経路についてはどうなのかという御質問がございました。これは、運用規則については、引き続き将来で検討中でございますが、一般に自衛隊ではヘリコプター等の運用に関しては、滑走路への進入、離脱のための場周経路を設定しております。後でまた説明をさせていただきますけれども、後で図面見ていただければわかります。これはまた後で詳しく説明させていただきます。また、佐賀空港の利用に当たっては、お配りしたこの地図ですね。これを見ていただくとおりこのようになっておりまして、場周経路は2本設定するということを検討しております。そして、ただ天気がいいときと悪いときといろいろございますので、そういうときにあわせていろいろありますけれども、悪天候のときには計器飛行が、今まで天気がよければ見て、視界で視確認で行けますけれども、悪いときは見えませんので、計器飛行しなきゃなりません。そうなると当然、この経路というのは民航と同様の経路を使わさせていただきたい、このように思っております。
それから、一番懸念、よく言われるのは、この経路ともう1つ騒音でございますけれども、騒音はどうなるのか、こういうことでございますけれども、空港の北側になりますので、ここは住宅地が存在する、飛行場からいいますと約三、四キロのところなんでしょうか、ございますので、これは御負担をというか、迷惑をかけることがないように空港南側を飛行させていただくことを基本的に、これは先ほど見ていただいたとおり、南側を飛行させていただきたいと、このように思っておりますので、また改めてお願いします。
そしてですね、騒音軽減のためにどうするかというと、飛行の高さでございますけれども、高度300メーターから500メーター以上を確保したいと思っています。そして、もちろん地域のいろんな事情もございますので、住宅の問題、それから市街地や病院の上空を飛行するときは制限をしっかりしたいと思っておりますので、これも改めて県側の御意見を賜りながら、進めさせていただきたいと思っております。
そして、先ほど申し上げた雨が出たり、視界飛行ができないときには、パイロットの判断で申しわけないんですけど、最低高度であります高度150メーターを飛行する場合もございますので、御理解をしていただきたい。
普通は300メーターから500メーターということですが、急に雨雲が出て視界が見えないというときがありますので、民航と同じような飛行のときと、それとまた150メーターの高さで飛行することもあり得るかもしれませんが、そのときは普通じゃない、異常なときだと、非常時だと思って御理解を賜ればと、このように思っております。
それから、高度300メーター以上飛行するヘリコプターが、これはティルト・ローターなんですが、下降気流や排気ガス、この影響を与えるのかどうなのかという御懸念がございました。これについては、ノリ養殖や地上の農作物に当然影響を与えることはないということだと思います。いろいろ調べましたけれども、300メーター、500メーターになりますと、そういう下降気流や排気ガスの影響はないんじゃないかなと思っております。いろいろ調べた結果でございます。またこれは詳しく防衛省のほうから県側にしっかり説明をさせていただきたいと思っています。
それと先ほど申し上げた騒音の問題を改めて言います。空港の北、3から4キロにおける住宅地がございますけれども、このオスプレイの離着陸時の騒音の最大値は、約50デシベル程度と思われます。ですから、事務所で測定されるのとほぼ同じ数値になるんですが、実は転換モード、要するにナセル角度80度、斜めにしながらずっと飛んでいきますので、これが一番うるさいときが80度、これが一番うるさいときなんであります。騒音が一番きついときです。このピーク時で測定した騒音が大体50デシベルということでございます。
ちなみに、今、民航である全日空さんの737、これの騒音というのは大体ピーク時60デシベルと思っておりますので、やや静かな、逆に静かだろうと、このように思っておりますので、騒音に対する御懸念はないんじゃないかなと思います。
それから、米軍の利用の件、実はさまざまな報道について、地元に大変御心配をかけております。本当におわびを申し上げたいと思いますが、改めてきちんとした答えをお伝えさせていただきたいと思います。
米海兵隊の佐賀空港の利用については、訓練移転は想定しておりますけれども、これはやはり知事さんはじめ、県民の皆さんの御理解をいただいて、沖縄の負担軽減、これを、こういう観点からぜひ佐賀空港を活用していただきたいということで、今、米側と相談をさせていただいております。
これもしかし、きちっとどうなっているかという話が決まったわけではありません。これは、いつどうなのかということはまた明確なことはまだ相談中でありますので、明快に伝えることは、申しわけございませんが、お許しを賜りたいと思っております。
それからもう1つ、配備についてティルト・ローター、防衛省のほうですが、配備するときどうなるのかと。民航との関係。これも機能や、また発展をそがないということが前提でございますので、この自衛隊の空港利用をさせていただく、受け入れていただいたとき、誘導路の設定や空路、空港西側の施設整備の具体化、それから航空管制機能のあり方について県のご当局とご相談をし、進めさせていただければと、このように思っております。そして、まことに恐縮ですが、沖縄の負担軽減のためにも一つご尽力を賜りたいと思いますので、よろしくお願いを申し上げたいと思います。
私からは以上でございます。
○司会
ありがとうございました。5分程度きておりますので、ここで5分程度延長させていただきますので、よろしくお願いいたします。
○古川知事
ありがとうございます。今、何か後ほど、この今いただいた資料のご説明があるように受け取ったんですが。という理解でよろしいんでしょうか。
○左藤防衛副大臣
もう一度局長のほうから。
○槌道九州防衛局長
副大臣からもう既に言及ございましたけれども、1枚目の要は有視界飛行する場合の飛行経路、場周経路のパターンをイメージとしてあらわしたものです。
○古川知事
すみません。「じょうしゅうけいろ」とは漢字ではどう書くんですか。
○槌道九州防衛局長
飛行場の「場」という字と、周囲の「周」。
外側のほうがティルト・ローター機、内側のほうがそのほかの回転翼機の経路ということで、空港から出た飛行機がこの経路上を通って周回しながら、どこかのところで離脱する、あるいは空港に着陸する時にはここに入ってきて、そして着陸経路に入ると、こういうものでございます。
ただ、2枚目、3枚目にございますように、悪天候の場合、計器飛行する場合がございます。これは民間航空機と同じルートを使わせてもらう、こういうことでございます。
○古川知事
はい、わかりました。この2枚目の悪天候と3枚目の悪天候というのはどういうふうに違うんでしょうか。
○槌道九州防衛局長
2枚目が離陸のときの経路、3枚目が着陸のときの経路でございます。
○古川知事
はい、わかりました。ありがとうございます。
それでは、ちょっと時間も余りないようでございますので、私のほうから何点かコメントをさせていただきます。
台風襲来という中で、とにかく予定どおりにこうして皆様方にお越しいただいたことに対して、左藤章副大臣はじめ、皆様方にこうして来ていただいたことに対しては感謝申し上げたいと思います。ありがとうございました。
それで、さらに一つには、私どもも情報はきちんとは得ておりませんけれども、ペルシャ湾における昨今の事案等につきましても現時点でのご説明を賜りました。残念なことに1人、ミッシングであった兵隊は死亡認定をされたということでございまして、ちょっとよくわからないんですが、これがこのティルト・ローター機の活用に関しての事故ということになるのかどうかですね。あるいはそうなっていくと、今までいただいている資料のAグレードというか、重大事故という認定される件数の中に今回のことが入っていくのかどうか、そういったことについても私どもとしては非常に関心があるところでございまして、また情報が入り次第、私どものほうに教えていただければと思います。
それと、幾つかちょっとご確認をさせていただきたいことがございまして、左藤副大臣には大変恐縮でございますけれども、ちょっと私がお尋ねいたしますので、一問一答という感じではございませんけれども、答えていただければと思います。
まず1点目が、先ほど、これは私どもにとってきわめて重要な話で、もともと民間空港として佐賀空港を使用、発展させていくということがこのお話を伺う大前提であるということは幾度となく申し上げているところでございまして、今、左藤副大臣からも、これまで小野寺前大臣、当時の大臣が発言されたような民間空港としての使用や発展に支障がないということを前提にやっていくんだということについては、お話があったと理解をしましたけれども、それはそれで間違いございませんでしょうか。
○左藤防衛副大臣
そのとおりでございます。これは大前提ということでございますので、当然いろいろ運用についてはご相談をさせていただいてやりますけれども、それは今おっしゃったことが大前提であります。
○古川知事
それで、私どもが今回、前々から求めておりました飛行回数、この1万7,000回という回数と、飛行経路については、本日、こうして資料を出していただきましたので、これをもとに協議の材料がそろったなと思っているところでございますけれども、飛行回数が1万7,000回といっても、それがどういう時間帯に行われるのかということによって、具体的に、まず、民間空港としての影響にどのように生じていくのかということは、明確にはまだわからないと思います。
さらには、今度は住民の側からすると、昼間の1回と夜の1回では、また受ける影響というのも違いますから、そういったことを加味した環境への影響というものも、これからつくっていただかなければならないと思っています。
そこでのお尋ねなんですけれども、まず1点目です。
民間空港としての使用や発展に、今回のこの提案が支障がないんだということについては、私どもはご提案をいただいている防衛省側において、それは検証をしていただく必要があると考えておりますけれども、そこはそういう考え方でよろしいでしょうか。
○左藤防衛副大臣
いや、これは県営空港でございますので、これは相談をさせていただいて、進めさせていただきたい。一方的に我々がやるといっても、ご協力いただかないとできませんので、それはぜひひとつ相談をさせていただいて、進めさせていただければと、このように思っています。
○古川知事
わかりました。もちろん私ども管理者でなければわからないデータなどもございますので、その協力は十分にさせていただきたいと思っているんですが、その支障がないということの立証を、我々がまずやっていくということなのか、それとも県営空港での運用、発展に支障がありませんよということを防衛省さんのほうがきちんと証明しなくてはいけないというお立場に立っていただけるのかということは、大きく違うところなんですね。
今回の私どもの理解は、今回のお話は、私どもがお願いして、ぜひお越しくださいと誘致をお願いしているということではなく、防衛安全保障の観点から佐賀空港が一番適しているというご判断のもとに、私どもにお話を頂戴していると理解をしております。
であるとするならば、そのもともとの佐賀空港の運用、発展に支障がないということについては、基本的には防衛省側で立証していくということがあるのではないかと思っております。無論、データ的な協力はいたしますけれども、そこのところは、私どもはそのように考えているところでございまして、すみませんが、もう一度お話しいただければと思います。
○左藤防衛副大臣
知事さんのおっしゃるように、基本的にはそうですけれども、何度も言うと失礼なんですが、ご協力を賜らんことには、防衛省にはいろんなデータもないし、いろんな皆さんのご意見も、地元の皆さんのご意見も賜って運用しなきゃなりませんので、その辺はぜひひとつご相談させていただきたいと、改めて思います。お願いします。
○古川知事
ありがとうございました。その点については、私どもも同じように考えておりますので、協力は十分にさせていただこうと思っております。
それと、先ほど安全面、例えば、騒音がいつの時点で発生するかということによって、住民生活に与える数値、コンターといったものが違ってきます。こういったものもこれから出していただけるんだろうと思っておりまして、そういったものが出てくると、また関係する住民の方々にも具体的にこういうことなんだよというお話ができることになると考えております。
また、先ほど副大臣から高さの話などがございまして、そういったことがあるので、下降気流の問題や排煙の問題については、ご心配には及ばないのではないかという認識が示されたと理解をしております。
それはそれでよろしいですよね。それに加えて、ただ詳しい説明なりについては、さらに説明を加えていくということであったと思いますので、それを私どものほうからもお願いしたいと思います。
やはりノリにかかわっておられる方々は、非常にそういった心配をされておりますので、そのことについては、そういった方々にしっかりと説明をしていただきたいと、私からもお願いをしたいと思っているところでございます。
それと、米軍のことについて、すみません、これもちょっと私の聞き違いかどうか確認させていただければと思います。副大臣からは、米軍の関係については、訓練移転を想定して使おうと思っていると、まずお話があったと思っておりまして、ということは、訓練移転として米軍には使っていただくということについては、防衛省側としてはそのように思っているということをお示しになったと思います。そのほかの部分については、何か沖縄の負担軽減のためというようなお話があったんですけど、沖縄の負担軽減のために訓練移転を受け入れてほしいというふうにおっしゃったのか、沖縄の負担軽減のために何かほかのも出てくるかもしれないので、よろしくとおっしゃったのか、ちょっとそこがよくわからなかったんですが。
○左藤防衛副大臣
基本的には、沖縄でご存じのとおり普天間の基地というのは大変危険なところでございまして、何とか早く配置を変えたいということで、総理をはじめ国を挙げて対応したいと。そうすると、訓練をする場所、いざというときに役に立たないと、やっぱりこれはだめですから、訓練しなきゃなりませんので、そういうときに全国あちこちにお願いをしているわけであります。
その1つにまた佐賀空港、本当に恐縮なんですが、それに移転訓練の一部にさせてもらえないか、こういう防衛省側の希望であります。
○古川知事
そうですね。それは訓練移転の話ですよね。
○左藤防衛副大臣
はい、そうです。
○古川知事
それと、先ほど後半でおっしゃったように私は受け取ったんですけど、その沖縄の負担軽減のためのさらなるご提案というのが現時点であるのかないのかわかりませんけれども、それは、この訓練移転のほかにもあり得べしとおっしゃったのか、訓練移転を受け入れることが沖縄の負担軽減になるので、だから、その点をよろしくというふうにおっしゃったのか、そこはちょっと私は理解できなかったんですが、どちらでしょうか。
○左藤防衛副大臣
ごめんなさい、言葉足らずで恐縮です。
今、訓練移転を受けていただきたいと。その他云々と言われても、まだ米軍とも何も話もしていませんし、そういう具体的な話は。そういう米軍がどうおっしゃるかもわからない話ですが、とりあえず訓練移転はお願いできたらと、このように思っております。
○古川知事
ああ、わかりました。
ということになればということなんですが、7月22日に当時の武田防衛副大臣は、普天間基地の佐賀空港への移設ということになるんですかと私がお尋ねをしましたところ、普天間は辺野古へ移設、この方向性は一切変わりありません。普天間基地が佐賀空港に移転することはありませんとおっしゃいました。
また、一月後の8月25日に、当時の小野寺防衛大臣は私どもに対して、これは米軍との合意でもありますが、普天間の移設先は辺野古ということで工事が進んでおりますという発言をされております。
今の左藤防衛副大臣のご発言も、それと同趣旨のことであったと理解をしておりますけれども、このお二方の当時の副大臣、大臣のお話とも含めて、方針、考えに変わりがないということでよろしいのかどうか。
○左藤防衛副大臣
はい。これはございません。普天間の先ほど危険をなくすために辺野古に工事を進めさせていただいて、キャンプ・シュワブにおいて既に施設の撤去、陸上にありますそういうやつも含めて今ボーリングもしておりまして、もうここに普天間のやつは移設をさせていただくと。
一部、KC−130という空中給油機、これは8月26日だったと思いますが、岩国のほうに移設をさせていただいたわけでありますので、佐賀のほうに移設をお願いするという話ではございませんので、ご懸念はないと思います。
○古川知事
ありがとうございました。もう最後にいたしますが、きょう副大臣から具体的な飛行ルートや回数などについての数字を持ってきていただきましたので、これをベースに私どもとしても中でももちろんいろんな検討をしていきたいと思いますけれども、さまざまな方々がこうした具体的な話を聞きたいとおっしゃっておられます。ぜひとも地元の方々に対して懇切丁寧にご説明をしていただくことを私のほうからお願いをして、この場を閉じたいと思います。本日はありがとうございました。
○左藤防衛副大臣
ありがとうございます。今、古川知事様おっしゃったように、やはり地元のご理解をいただかないことには、我々、何もできませんので、その辺は十分踏まえて県側とご相談をさせていただきながら進めさせていただきますので、ぜひご指導もひとつお願いを申し上げたいと思います。どうもありがとうございます。
○古川知事
ありがとうございました。