佐賀県林業試験場では、森林・林業に関する試験研究に取り組んでいます。
◆サガンスギ苗木の効率的な育苗技術の開発
サガンスギの苗木生産量が少ない現状の中で、今後のサガンスギの需要拡大に伴う、山行き苗の生産拡大と安定供給を目指して、効率的な育苗技術の試験研究を行っています。
サガンスギの直挿し サガンスギの成長量調査
◆ゲノム予測技術を用いたサガンスギの無花粉化に関する研究
無花粉の遺伝子が次世代に受け継がれた個体を選抜し、その個体にゲノム予測選抜を適用することで、成長や材質がサガンスギと同等かつ無花粉の遺伝子を持つ個体を実生段階で選抜する試験研究を行っています。
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ゲノム予測選抜 DNA解析
◆無花粉スギの生産・増殖効率の改善
無花粉の遺伝子を持っているスギ精英樹等の着花状況や種子生産状況等の特性調査を行うとともに、無花粉の遺伝子を持っているスギ精英樹と次世代のスギ精英樹等による人工交配などの試験研究を行っています。
着花状況調査 人工交配
◆クリーク杭木の耐久性向上に関する研究
クリーク木柵工に使用するスギ間伐材に、各種耐久性向上処理を行うことにより、木柵工の耐用年数の向上を図るための試験研究を行っています。
試験杭の設置状況 防腐処理等を行った試験杭
◆原木しいたけ栽培の省力化に関する研究
原木しいたけ栽培において、加工した大径原木を使った省力化の検討や春切り等による秋期の作業分散の有効性の検証、古ホダ木への発生操作の費用対効果の調査などの試験研究を行っています。
ほだ木への発生操作 春切りほだ木の発生状況