森林の持つ大きな力
森林は、私たちが生きていくうえで必要な水や空気をつくり出しています。そのほか、土砂災害の防止、地球温暖化の緩和など大切な役割を果たしています。
土砂災害防止機能
森林の下草、落ち葉や生育する樹木自体が地表を覆うことにより、浸食を抑制するとともに、樹木が根を張り巡らせることによって土砂の流出や崩壊を防ぐ機能をもっています。
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土砂災害が発生した森林 |
地球温暖化防止機能
光合成によって大気中の二酸化炭素から有機物をつくり出し、これを樹木の幹などに貯蔵するため、二酸化炭素の吸収源としての役割が期待されています。
また、木材は、それ自体が二酸化炭素の貯蔵庫としての機能をもっているのです。
水源かん養機能
雨水を根や土壌が貯留し、川へ流れ込む量を安定させ、洪水や渇水を緩和する機能があります。
また、雨水が土壌を通過することにより、水質を浄化する機能もあります。
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豊かな水を育む森林 |
森林が悲鳴をあげている・・・!
遠くから眺める山は緑豊かですが、森へ足を踏み入ると、昼でも暗い荒廃した森林が多くみられます。
平成23年度の県の調査によると、緊急に間伐(樹木の一部を間引きして、残った木々の生長を促すこと)が必要な人工林は約1万5千ヘクタールという結果が出ています。これまでに約7千ヘクタールは整備を進めてきたところです。
荒廃した森林には、木々が密集しているため地表に太陽の光が届かない暗い森林や、台風等により倒れた木々が放置されたままになっている森林がみられ、このまま荒廃が進めば、森林の大切な機能が低下し、ひいては山崩れや洪水などの災害が起こり、放置された倒木は流木となって下流に大きな被害をもたらしかねません。
森林は私たちみんなの財産です