林業普及指導員とは、森林所有者等に対して森林・林業に関する技術及び知識の普及や、森林施業に関する指導、試験研究機関と連携し研究成果を現地に普及するなどの指導活動を行う、一定の資格を持つ都道府県の職員です。
平成27年4月現在、佐賀県には、本庁3名、現地機関14名、林業試験場2名、合計19名を配置し、地域に密着した活動を行っています。
この林業普及指導員の基本的な役割は、大きく3つに区分できます。
(1)スペシャリストとしての普及指導
・列状間伐や針広混交林化等、新たな森林整備技術の普及
・高性能林業機械を使った新たな作業システムの普及と地域定着
・安全作業、労働災害防止の指導
・林業経営者研修会開催、個別相談への対応
・シイタケ、ムキタケ等の特用林産物や林床物の栽培技術研修会等の開催
写真は高性能林業機械メンテナンス研修
(2)コーディネーターとしての普及指導
・提案型集約化施業実施のための関係者の合意形成
・森林整備推進のための巡回指導や相談活動
・地域全体の木材利用推進のため、林業、木材産業、建築業等川上から川下までの幅広い関係者の合意形成と連携、調整
写真は山のなんでも相談窓口での森林プランの説明
(3)サポーターとしての普及指導
・森林ボランティアや学校等と連携した森林環境教育
・森林環境教育の指導者の育成
・森林づくり活動を行うCSOとの連携や技術などの支援
・森林に関する理解の促進、知識の普及活動
写真は小学生を対象とした樹木学習