イサキ イサキ科 学名 : Parapristipoma trilineatum 英名 : Chicken grunt
■地方名 (方言) : イッサキ、サキ
■主な漁場 : 玄海沿岸一円の岩礁周辺
■漁期と主な漁法 : 4~9月【釣り、ごち網】
水深20m前後の岩礁域にすむ暖海性の魚で本州中部以南、東シナ海まで分布する。全長40cmに達する。
稚魚の間は内湾の水深5~10mくらいの藻場近くを群れて泳ぐが、成長すると沿岸から離れたやや沖合の海藻のよく茂った岩礁の間に群れをなし、恒例魚は単独で行動する、昼間は海藻の間や海底付近にじっとしているが、夜になると海面近くまで浮上してエビや小魚を食べる。このため釣りは夜が多い。体には3本の縦縞があるが、大きさまたは季節によって、その色合いや斑紋が違っていることが多く、また、成長するに従い体の縦縞は不明瞭となる。
県内の年間漁獲量は約40トンで主に釣りやごち網で漁獲される。
産卵前の5~6月頃が特においしく、鮮度のよいものは肉食が薄いピンク色である。20cm以上のものは刺身でも食べられるが、肉が軟らかいので、塩焼き、バター焼き、中国料理等にも向いている。