サワラ サバ科
学名 : Scomberomorus niphonius
英名 : Spanish mackerel
■地方名 (方言):サワラ、ヤナギ (幼魚)、サゴシ (幼魚)
■主な漁場 :唐津湾、加唐島・馬渡島・向島周辺
■漁期と主な漁法 :周年 (盛期9~11月)【ひき縄、まき網、定置網】
北海道以南から、朝鮮半島、中国の大陸棚上に広く分布するサバ科のさかな。その中でもとりわけ細長く、平たい体をしており、7~8列の黒い斑点が並んでいるのが特徴。
サワラの語源は小腹 (サハラ)、挟腹 (サハラ) とされ、西日本では旬が春であることから漢字で鰆と書く。
沿岸性の魚だが、餌を求めたり、産卵のために季節的にかなりの移動と回遊をする。4、5月ごろには産卵のために沿岸に来遊し、6月頃には小型群が、秋には大型群が来遊する。
稚魚は表層に分布するが成長にともなって中層 (水深15~30m) に分布するようになる。分布する水深は季節と水温によっても変わり、夏には主に中・上層に、冬には中・下層に分布する。
稚魚の頃から貪食で、カタクチイワシ、鯖、イカナゴなどをよく食べ、満1才で約50cm、2才で約70cm、7才で約1mに達する。
県内の年間漁獲量は2000年以降、100トン~250トンの間で変動しており、そのほとんどが玄海で漁獲される。
どんな料理にも合う魚で、刺し身、照り焼き、塩焼き、酢じめ、酒蒸しなどにされる。また、味噌漬け (西京漬け)、粕漬けもおいしい。