棚田百選めぐり 江里山の棚田 最終更新日:2010年9月22日 江里山の棚田 小城市小城町 9月中旬から下旬の様子 有名な「清水(きよみず)の滝」への道順を示す看板を横目にさらに道を山側に進むと小さな木製の看板が目に付きます。「棚田 彼岸花の里 江里山 あと2.5km」と書かれていますが、小さな看板のため見逃してしまうかもしれません。小さな木製の看板の横には「江里山観音」の看板があるので、それを目印に道を曲がると山へ山へと進んでいきます。道の横には小川が水をたたえ、山の日陰とあいまって涼しい風を感じることができます。江里山の棚田のみどころはたくさんの彼岸花です。彼岸花がたくさん咲く辺りには「彼岸花観賞公園」があり、「彼岸花まつり」期間中はテントもはってあるのでポイントを見逃すことはないでしょう。 取材当日、彼岸花は六分咲き程度ということでしたが、それでも多くの彼岸花を見ることができました。緑が広がる棚田の風景に、彼岸花の赤が所々に見られる美しい風景です。彼岸花のシーズン中ということもあって、一般の観光客だけでなく、多くのアマチュアカメラマンたちが熱心に棚田と彼岸花を撮影されていました。 棚田周辺には彼岸花だけでなく小さな花も少し咲いており、また小川や用水路などが多くの水をたたえ、街にはない涼しさを醸し出していました。用水路では沢蟹を見ることができ、また彼岸花の周りでは蜜を吸うクロアゲハを見ることができました。 江里山の棚田 入口「彼岸花まつり」期間中はテントが張ってあります 赤々と咲く彼岸花彼岸花と棚田の美しい風景用水路にいた沢蟹 江里山の棚田について場所:JR唐津線の小城駅下車。タクシーで約10分位。 佐賀県のほぼ中央部に位置し、米どころ小城市小城町の北部・天山山系南側の中腹:標高250メートルのところに江里山の棚田があります。花と水と蛍で有名で、平成11年には「日本の棚田百選」に選ばれています。「日本の棚田百選」に選ばれる前の平成4年には「全国農村景観百選」に選ばれ、若者が定着する住みよいむらづくりをめざして、「棚田と彼岸花の里づくり」に力をいれています。 春には菜の花、レンゲ、桜の花が咲き、夏にはホタルやカジカの鳴き声と棚田の田植え、秋には真っ赤に咲き乱れる彼岸花、山々の紅葉、コスモス、みかん狩り、そして冬には真っ白に雪化粧した田圃の美しい風景や山茶花・寒椿などが見られます。江里山の棚田は年間を通じて四季折々のいろいろな魅力と表情を見せてくれます。 またイベントとしては、毎年9月下旬に「彼岸花まつり」が開催され、地元名産のコンニャクの販売や「かかしフェスティバル」等、話題豊富な催しが行なわれています。彼岸花まつりかかしフェスティバル 寄り道スポット【清水の滝】清水の滝 嘉瀬川に流入する祇園川の支流、清水川の上流部にあり、別名「珠簾(たますだれ)の滝」とも呼ばれます。幅13mの清流が落差75mの崖を垂直に落ちてくるさまは豪快でありながら、美しさを感じさせます。古くから、観世音菩薩信仰で有名な滝で、滝壺の降り口にある清水観音宝寺院は滝うけ行の霊場になっています。毎年土用丑の日には大勢の参拝客が訪れます。滝の水は全国名水百選にも選ばれたほどの清流で、その清流にさらされた鯉を使った鯉のあらいや鯉こくなどの料理は小城の名物として知られています。 お問い合わせ先小城市役所農村整備課 0952-37-6127