「佐賀を襲った風水害」 最終更新日:2013年1月17日 【概要】 県内は自然排水が困難な低平地である佐賀平野・白石平野を中心に、過去に大規模な風水害がたびたび発生しました。こうした過去の被害の状況や救援・支援、復旧・防災に向けての県の取組などの記録をたどり、梅雨前線の活発化や台風の襲来等により、一年の中でも風水害が発生しやすい時期に合わせて展示を行いました。 【展示期間】 平成24年7月3日(火曜日)~平成24年9月30日(日曜日) 【展示風景】 【展示資料】 展示パネル(1)「佐賀県における風水害の主な記録(明治期以降)」 展示パネル(2)「風水害が頻発した昭和20年代」 ・ 「28年6月豪雨による災害実相報告書」『有明海総合開発 6』 ・ 『佐賀県災害特報』(原本と複製物) 展示パネル(3)「昭和31年夏 大型台風と暴雨の連続襲来」 ・ 「昭和31年8月17日台風9号、昭和31年8月末豪雨、昭和31年9月10日台風12号災害による被害概況ならびに対策」『有明海総合開発 12』 展示パネル(4) 「大正3年 暴風雨被害御下賜金配分に係る書類、 昭和37年7月 大浦災害などにおける自衛隊災害派遣要請」 ・ 「暴風雨被害調(大正三年八月二十五日災害ニ係ル分)」 「宮内大臣より、御救恤金下賜の達」、「各郡長ヘ依命通牒ノ件」 『県会郡会等関係(暴風雨被害御下賜金配分に係る書類)』 展示パネル(5) 「昭和32年7月 豪雨により伊万里で大型地すべり発生、 昭和37年10月 災害対策基本法に基づく県防災会議条例を制定」 ・ 「昭和38年度佐賀県地域防災計画書」『総合開発 1』 展示パネル(6)「安全で豊かな県土を目指して」 ・ 各市町のハザードマップ 25点 写真展示 ・ 危機管理広報課の風水害に関する写真 10点 ・ 『昭和24年8月ジュディス台風災害写真集』、『昭和24年8月ジュディス台風災害祇園川復旧写真集』(佐賀県立図書館蔵、展示用の複製物を借用展示) 「昭和28年6月豪雨による災害實相報告書」 毎年のように風水害に悩まされていた佐賀県は、水害防止対策を確立するため、この時の洪水の原因や災害の状況を科学的に分析、実態の調査に努めました。 この報告書は、「災害の概要」「佐賀県の自然的環境」「豪雨と洪水」「東松浦小城杵島藤津郡地すべり調査報告」「被害状況」の項目からなっています。 『暴風雨被害御下賜金配分に係る書類』 大正3年8月に佐賀県を襲った暴風雨被害に対し、天皇・皇后両陛下より御救恤(義捐金)1,200円が下賜されることになりました。 宮内大臣よりの達、各郡の被害状況報告、被害程度による分配金の標準表、罹災者の交付金拝受証などが収められています。