佐賀県では、国の海洋再生可能エネルギー「実証フィールド」の誘致を目指し、平成24年7月には、有識者で構成する佐賀県海洋再生可能エネルギー協議会(以下「協議会」と言う。)を設置して、海洋再生可能エネルギーの実用化と海洋産業の育成を通じた地域振興を目指す有効な対策などをまとめる「佐賀県プラン海エネVer.(以下「プラン」と言う。)」の検討を進めてきました。
当該プランは、平成25年4月に中間報告を公表し、このたび、最終プランをとりまとめましたので、以下にその概要をお知らせします。
- 実証フィールドは「呼子町加部島北西海域」
佐賀県海域を対象に、自然条件、社会条件、インフラ整備等の面から総合的に評価して選定。
- 実証可能な海洋再生可能エネルギーは洋上風力と潮流
- 特色は漁業協調を重視した「佐賀方式」
(1)漁業者が海域を推薦。
(2)全国で唯一、漁業者の代表が協議会の会長。
- 国が示す要件以外に佐賀県独自の「先進的な取り組み」をスタート
地域の観光スポットを活用し、情報発信拠点を整備。
場所:風の見える丘公園(呼子町加部島)
※佐賀県海洋再生可能エネルギー協議会
【委員名簿】
区分 |
委員 |
経歴 |
学識経験者 |
木下 健 |
東京大学 |
橋本 典明 |
九州大学 |
経塚 雄策 |
九州大学 |
海域を利用
する者の代表 |
川嵜 和正 |
佐賀玄海漁協 |
梅崎 博昭 |
〃鎮西町支所 |
酒井 英氣 |
〃加部島支所 |
産業界の代表 |
松下 泰弘 |
日立造船(株) |
牧原 一昭 |
(株)名村造船所 |
丸山 敦志 |
九州電力 |
【アドバイザー】 |
内閣官房 、海上技術安全研究所 |
【オブザーバー】
|
唐津海上保安部、唐津市、
伊万里市、ゼネシス、緑星社、
三井海洋開発 |
【事務局】 |
佐賀県、佐賀大学、三菱総合研究所 |
【参考:取組の主な経過】
(平成23年度)
- 国の海洋再生可能エネルギーに関する動きを把握し、漁業協同組合連合会、地元漁業協同組合、地元海上保安部との協議・調整をスタートさせ、海域を漁業者から推薦。
(平成24年度)
- 国の「実証フィールド」誘致に向け、有効な対策を策定するため、学識経験者、海域を利用する者の代表、産業界で構成する「佐賀県海洋再生可能エネルギー協議会」を設置し、検討をスタート。
7月に第1回を開催し、平成25年3月に中間報告をとりまとめ。
開催実績:協議会年5回、先進地視察2回
- 玄界灘の風況、波高、潮流などの海象条件を調査するため、「佐賀県海洋再生可能エネルギーポテンシャル調査」を佐賀大学海洋エネルギー研究センター(IOES)に委託して実施。
※国の動き
(1) 平成24年5月「海洋再生可能エネルギーに関する今後の取組方針」(政府公表)
で国の「実証フィールド」の整備方針が示される。
(2) 平成25年3月国の「実証フィールド」の公募要件が示され、26年2月末が締切と
される。
(平成25年度)
- 協議会で検討を進め、平成26年1月にプランの最終報告をとりまとめ。
開催実績:年3回、先進地視察1回