結核は世界最大の感染症といわれており、日本では毎年約20,000人が発症し、約2,000人が亡くなっています。佐賀県でも毎年約140人が発症し、約20人が亡くなっています。
また、全国では、学校・医療機関・施設を中心として、毎年40件程度の「集団発生」が報告されており、多くの児童生徒や医療従事者、介護職員が感染を受けています。
結核は過去の病気ではなく、現在の病気です。結核患者から医療従事者や介護職員が結核感染の被害者となり、さらには集団感染の発端になることがあります。
いつも患者さんの身近でケアをしている医療スタッフの結核罹患率は他職種に比べ高く、特に看護師は一般集団の約4倍の発症リスクがあるとの報告があります。
この手引きは、医療スタッフがそんな被害者や感染者にならないために現場で活用してもらえるよう、また、手引きの中で特に知っていただきたい内容をまとめたリーフレットとあわせて作成しました。
どんな時に結核を疑うか、結核の患者さんが出た時どうすればいいのか、何より現場のスタッフ自身が感染しないためにも、ぜひご利用ください。
冊子(A4版38ページ)
「結核院内感染対策の 手引き~医療スタッフが感染しないために~」 (8029KB; PDFファイル)
リーフレット(A4版三つ折り) 「えっ!結核!?~あわてないために~」 (1595KB; PDFファイル)