化学物質過敏症とは
近年、シックハウス症候群を始めとする室内空気質による健康影響への関心が高まっています。
さらに、最近の研究報告書によりますと化学物質過敏症と呼ばれる微量の化学物質に反応し、非アレルギー性の過敏状態の発現により、精神・身体的な症状を示すとされる病態の存在が指摘されており、この症状によって困っている方がおられます。
しかし、この病態や発症のメカニズムは未解明な部分が多く、臨床検査方法及び診断基準が確立されていないのが現状です。
主な症状
化学物質過敏症として報告されている症状は多彩であり、結膜炎、鼻炎、咽頭炎、皮膚炎、気管支炎、喘息、動悸、不整脈、胃腸症状、異常発汗、不眠、不安、うつ状態、記憶困難、集中困難、価値観や認識の変化、痙攣、頭痛、発熱、疲労感等が同時に若しくは交互に出現するとされています。
※「化学物質過敏症」と思われる症状の場合でも、他の中毒やアレルギーといった疾病であることがありますので、最寄りの医療機関の内科、アレルギー科、小児科、耳鼻咽喉科、皮膚科等の各症状に応じた専門医へまずはご相談ください。
化学物質過敏症へご理解とご協力をお願いします
化学物質過敏症の症状は、有害因子あるいは誘発する可能性のある有害因子に近づくことで誘発することがありますので、ご理解とご協力をお願いします。
※依然、未解明の部分が多い疾患ですが、柔軟剤や抗菌消臭剤、農薬・除草剤などが原因となる可能性があります。
使用の際は、周りの方へご配慮いただきますようお願いします。