「帰国者・接触者外来」や「新型インフルエンザ等対応薬局」を設置します
新型インフルエンザ等が発生したら、多くの感染者が出ることが予想されます。
新型インフルエンザ等患者と他の患者が同じ医療機関や薬局に集まると、そこでさらに感染が拡大してしまいます。
このため、佐賀県では、県内の病院に新型インフルエンザ等患者を専門に診察・投薬する「帰国者・接触者外来」や「新型インフルエンザ等対応薬局」などを設置して、感染の拡大を防止します。
医療体制(外来・入院)
区 分 |
海外発生期
国内発生早期 |
県内発生早期 |
県内感染期 |
外来対応 |
・第一種・第二種感染症指定医療機関の帰国者・接触者外来 |
・第一種・第二種感染症指定医療機関の帰国者・接触者外来
・新型インフルエンザ等対応薬局
※病状の程度が季節性インフルエンザと同等あるいは低いと認められる場合は全医療機関・薬局対応を検討 |
・第一種・第二種感染症指定医療機関の帰国者・接触者外来
・入院協力医療機関の新型インフルエンザ等専用外来
・新型インフルエンザ等対応薬局
・時間外診療の拡充
・全医療機関・薬局での対応
・患者数に応じて電話診療の実施
・重症者については、外来も「診療科別重症度別医療体制」で対応
上記項目から患者の発生状況や疾患の特性に応じて対策を選択
※医療機関の感染症医療に関する理解や 体制が整った段階、または病状の程度が季節性インフルエンザと同等あるいは低いと認められた場合に、 全医療機関・薬局対応を検討
【緊急事態宣言時】
・臨時の医療施設(外来)の設置を検討 |
入院対応 |
・第一種・第二種感染症指定医療機関 |
・第一種・第二種感染症指定医療機関
※病状の程度が季節性インフルエンザと同等あるいは低いと認められる場合は、全有床医療機関での対応を検討 |
・第一種・第二種感染症指定医療機関+入院協力医療機関
・入院可能な医療機関の追加を要請
・定員超過入院の実施
・重症者については、「診療科別重症度別医療体制」で対応
・病床転院体制(表下※参照)
・全有床医療機関での対応
上記項目から患者の発生状況や疾患の特性に応じて対策を選択する。
※医療機関の感染症医療に関する理解や体制が整った段階、又は病状の程度が季節性インフルエンザと同等あるいは低いと認められた場合は、全有床医療機関での対応を検討
【緊急事態宣言時】
・臨時の医療施設(入院)の設置を検討 |
※病床転院体制:入院協力医療機関から一般医療機関に新型インフルエンザ等以外の患者を転院させることで空き病床を確保します
○医療提供体制(新型インフルエンザ等対応)
新型インフルエンザ等の流行規模に応じて、段階的に医療提供体制の拡充をおこなっていきます。
海外発生時は県内の第一種・第二種感染症指定医療機関に帰国者・接触者外来を設置し、入院のためのベッドを24床確保します。
そして、県内で感染が拡がった場合、入院患者の受入について事前に同意を受けている入院協力医療機関で対応を行うとともに、全医療機関の協力も得ることにより、県全体で700床の病床を目標に、入院体制を構築します。
○薬局の体制 (新型インフルエンザ等対応)
県内での感染拡大初期は、新型インフルエンザ等対応薬局を設置して、新型インフルエンザ等患者と他の患者が薬局内で接触しないようにします。
その後、県内で感染が拡がってしまった場合には、全ての薬局の協力を得て、必要な方に確実に投薬ができる体制を整備します。