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多重債務にならないために

最終更新日:
 

多重債務の原因は・・・

 多重債務とは、支払い能力を超える買い物や生活費、遊興費などのために借金し、その返済のための借金を繰り返し、複数の業者からの借金が多額になり、支払い困難になった状態をいいます。

消費者金融会社のテレビCMや新聞広告を見て、たった1回のつもりで気軽に借り入れをしても、貸付金利が高額なため、無理な借り入れを行うと返済に困ってしまい、多重債務者に陥ってしまう危険があります。
 
【佐賀県消費生活センターに寄せられる多重債務の原因には、次のようなものがあります。】

  • 突然のリストラで収入がなくなり、住宅ローンが払えなくなった・・・
  • パチンコにのめり込み、借金をしてもやめられない・・・・
  • 悪質な業者から言葉巧みにだまされて、クレジットで支払い能力を超える買い物をしてしまった・・・
  • 知人に頼まれて連帯保証人になり、多額の負債を抱えることになってしまった・・・
  • 友人に名義貸しをしてしまい、自分が多額の借金を抱えることになってしまった・・・
  • 遊ぶお金が欲しくて、簡単な気持ちで消費者金融でお金を借りたら返せなくなった・・・


ギャンブルがやめられない・・・それは「依存症」かもしれません

 多重債務に陥る原因の一つに、「ギャンブル依存症」があります。ギャンブル依存症の特徴は次の3つです。

  1. 賭ける金額を増やさないと満足できない。
  2. ギャンブルをやめるとイライラする。
  3. いやなことがあると、いつもギャンブルで気分を晴らす。

依存症になると借金や怠業、嘘をつくなどさまざまな問題が生じやすく、家族も巻き込まれることがあります。単なる愛好家とは違い、依存症は病気ですので、専門機関に相談をし、適切に対処する必要があります。


【依存症の相談窓口】

佐賀県精神保健福祉センター

※最寄の保健福祉事務所でもご相談できます
0952-73-5060 


 

「保証人」「連帯保証人」にご注意ください

 保証人も連帯保証人も、他の債務(借金)を保証することにおいては同じですが、保証の程度が違います。
保証人は、債権者(貸した人)からの請求に対して、「債務者(借り主)に対し強制執行を行い、先に債務者の財産から支払いを請求せよ」と言えます。
一方、連帯保証人の場合は元金返済や利息・損害金の支払いについても債務者と同じ責任を負うことになりますので、このように言う権利はありません。債務者が自己破産をした場合でも連帯保証人には貸金業者等の債権者に対する返済義務が残ります。
なお、連帯保証人でなければ、家族の借金であっても、返済する必要はありません。

 

【保証人、連帯保証人になるときの注意点】

  • 借主に返済能力はあるか
  • 人柄は信頼できるか
  • 保証の条件を確かめる
  • 万一の場合、自分の資力で支払えるか 
  • 支払えそうにない場合の「保証人」の依頼は、はっきり断る

 

 

「名義貸し」にご注意ください

 「絶対に迷惑をかけない」「名義を借りるだけだから」などと言われ、名義を貸すことを名義貸しと言います。名義を貸しただけといっても、法律的には名義を貸した方が債務者となり支払いの義務が生じます。


【相談事例】

 友人から「クレジットで買い物をしたいが、自分の名前ではできないので名義を貸して欲しい。迷惑は絶対かけないから」と言われて承諾してしまった。それから2ヶ月ほどたってから、カード会社から60万円近い代金の請求がきた。友人が使ったものなので友人に請求するように話たが、聞き入れてもらえない。友人に連絡をとろうと思うが連絡がとれない。 

 

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