初夏から秋にかけて、蚊による感染症に注意が必要です。
今話題になっているデング熱やジカウイルス感染症(ジカ熱)は日本国内に広く分布するヒトスジシマカが媒介します。現在、これらの感染症は日本では流行していませんが、海外での感染例(輸入感染症例)を起点として国内での感染が拡大する可能性があります。
これらの感染症の予防には、「蚊を発生させないこと」、「蚊にさされないこと」が大切です。
また、休暇を利用し海外へ渡航される方が増えることが予想されますので、海外渡航の際は、蚊にさされない対策を実施していただくとともに、海外滞在中や帰国時、帰国後に発熱等の症状が出た場合は、速やかに医療機関を受診し、医師に渡航歴を伝え、適切な医療を受けるようにしてください。
〇厚生労働省ホームページ(海外へ渡航される皆様へ)(外部リンク)
〇厚生労働省検疫所ホームページ(FORTH)(外部リンク)
蚊を発生させないための対策
- 風通しの悪い草むらなどは、除草を行う。
- 住宅や施設周囲の小さな水たまり(植木鉢の皿、屋外に放置された空き缶やビン、古タイヤなどに溜まった水など)を定期的に除去・清掃する。
蚊にさされないための対策
【海外渡航の際の対策】
- 可能な限り、網戸がしっかりとされている宿泊施設、エアコンが備わっている宿泊施設、蚊の駆除を行っている宿泊施設を利用する。
- 長袖のシャツ、長ズボン、帽子等を身につけ、できるだけ皮膚の露出部を少なくする。また、靴下をはき、サンダルではなく足の指先がしっかり覆える靴をはく。
- 屋外にでかける場合や網戸が備わっていない建物にいる場合には、ディート(DEET)などの有効成分が含まれている虫よけ剤を使用する(必ず添付文書に記載されている使用法を守り、日焼け止めを使う場合は、先に日焼け止めをつけてから、虫よけ剤を使用する)。
- 子ども、とくに乳児への虫よけ剤の使用については、小児科医に相談する。虫よけ剤が使用できない場合は、ベビーカーにぴったりと合う蚊帳でおおう。
【国内での対策】
- やぶなどの蚊がいそうな場所では、できるだけ皮膚の露出を少なく(長袖、長ズボンなどを着用)し、虫よけ剤を使用する。
啓発ツール
蚊の対策に関する啓発ツールとして、ポスターが作成されていますので、ご活用ください。
蚊・ダニ啓発ポスター(今年もあなたの血を狙って奴らがやってくる!) (PDF:5.66メガバイト)
【用心編】感染症の運び屋蚊からバリアーで身を守れ! (PDF:873.8キロバイト)
【発生源編】ジカ熱・デング熱の運び屋ヒトスジシマカの発生源を叩け! (PDF:360.7キロバイト)
【学校編】ジカ熱・デング熱の感染源 ヒトスジシマカに注意! (PDF:606.9キロバイト)
参考リンク
厚生労働省ホームページ「蚊媒介感染症」(外部リンク)