HIVとは、
Human(ヒト)
Immunodeficiency(免疫不全)
Virus(ウイルス)
の頭文字をとった略称で、エイズを引き起こす原因となるウイルスのことです。
エイズ(AIDS)とは、
Acquired(後天性)
Immuno(免疫)
Deficiency(不全)
Syndrome(症候群)
の頭文字をとった病名で、日本語では「後天性免疫不全症候群」といいます。
HIVに感染し、病気に対する体の免疫機能(病気に対する抵抗力)が低下することで、起こるさまざまな病気のことです。
その後、適切な治療をしなかった場合、10年ぐらいの年月をかけて、体の免疫機能(病気に対する抵抗力)が破壊されていき、その結果、健康な時にはかからないような様々な感染症やがんなどの病気にかかります。
佐賀県のHIV感染者・エイズ患者の報告数
佐賀県では、2023年のHIV感染者とエイズ患者の新規報告数が合わせて6名(HIV感染者1名・エイズ患者5名)となっています。
【佐賀県のHIV感染者・エイズ患者の報告数(年次推移)】
どうやって感染するの?
HIVは、性行為による感染、血液による感染、母子感染の3つの感染経路があります。
1 性行為による感染
性行為による感染は最も多い感染経路です。HIVは主に血液や精液、膣分泌液に多く含まれています。HIVは感染者の血液・精液・膣分泌液から、その性行為の相手の性器や肛門、口などの粘膜や傷口を通ってうつります。
2 血液を介しての感染(注射の回し打ち、輸血など)
HIVが存在する血液の輸血や、覚せい剤などの依存性薬物の“回し打ち”による注射器具の共用などによって感染します。日本では、現在、献血された血液は厳重な検査により最高水準の安全が確保されていますが、きわめてまれとはいえ、感染の可能性を完全には排除できません。なお、血液凝固因子製剤については加熱処理が行われているので、現在の血液製剤で感染する心配はありません。
3 母親から赤ちゃんへの母子感染
母親がHIVに感染している場合、妊娠中や出産時に赤ちゃんに感染することがあります。母乳による感染の例もあります。
【重要】HIVは感染力が弱いため、日常生活においては性行為以外では感染しません
○日常生活の例
・せきやくしゃみ、汗、涙
・握手
・洋式トイレの共用
・日本の医療機関や理髪店、美容院
・お風呂やシャワー、プール
・ノミや蚊に刺される
・飲み物の回し飲みや同じ皿の料理を食べること
・同じ職場や学校で生活する
どうやって予防するの?
1 性行為による感染
性行為の最初から最後まで正しくコンドームを使用することが予防に繋がります。
【コンドームの正しい装着方法】
出典:エイズのはなし(佐賀県健康福祉政策課作成啓発資料)
2 血液を介しての感染(注射の回し打ち、輸血など)
血液がつきやすいカミソリ、歯ブラシ、タオルなどの日用品はそれぞれ自分のものを使うようにしましょう。また、血液に触れたり、血液が体内に入ったりする可能性がある行為は避けましょう。
日本国内では、献血、採血等の医療行為を受ける時の注射針は全て使い捨てまたは消毒済みのため、感染の心配はありません。
3 母親から赤ちゃんへの母子感染
日本では、お母さんがHIV感染症の治療薬を飲むことや母乳を与えないことで、赤ちゃんへの感染を1%以下に抑えることができます。
パートナーとよく話し合い、妊娠・出産を希望する場合はHIV治療の専門医と相談しながら計画を立てましょう。
自分が感染していないか心配。どうやったらわかるの?
HIVに感染しているかどうかは検査しないとわかりません。
佐賀県では、県内5か所の保健福祉事務所でHIV検査や性感染症検査を無料・匿名で実施しています。
検査日・受付時間は各保健福祉事務所で異なっていますので、下記ホームページをご覧ください。
HIV検査は簡単な血液検査です。採取された血液に含まれるHIVの一部である「HIV抗原」と感染してから6~8週間後に体内で作られる「HIV抗体」の両方を測定します(HIV抗原抗体同時検査)。ただし、抗体ができる時期は個人差がありますので、HIVに感染していない(陰性)と最終的に判断するためには、感染の可能性がある機会から3か月経ってからの検査が必要です。
HIV・エイズの治療方法は?
HIVに感染しても、感染を早く知り、治療を早期に始め、継続することにより、エイズの発症を防いで、感染していない人と同じくらい長く、健康的な社会生活を送ることができるようになっています。
治療を継続して体内のウイルス量が大きく減少すれば、HIVに感染している人から他の人への感染リスクをゼロに近いレベルまで下げられることも確認されています。エイズはもはや「死の病」ではありません。
自分のためにも、他人への感染を防ぐためにも、早期に適切な治療を開始することが大切です。
また、HIV治療を継続していく上で経済的な負担を軽くするために利用できる社会保障制度が整っています。
HIV・エイズをもっと知りたい方へ
○
エイズ予防情報ネット(API-Net)(外部リンク)○
HIV/エイズ予防対策(厚生労働省)(外部リンク)○HIV検査・相談マップ(外部リンク)