3月16日に送ったのですが、反映されてないので再送します。 ただの一県民です。 今日書くのは、 「2017年の現代で、原発に合理性があるか?」 という事です。 原発が2017年現在、合理性が無いという状況証拠は主に以下3点です。 ①いつでもどこでも、災害が起こる可能性のある今に、原発という、大きなリスクがあるものをなぜ使うか。 近年、地震をはじめとして災害が各地で多発している事。専門家でなくてもこれは肌感覚で感じていることだと思います。 これは地球自体が、プレートが動いたり、惑星として変動が活発な時代に入っているという事でしょう。九州管内でも熊本地震があったが、決して想定できた地震ではなかった。 これだけ災害が多い地球のサイクルに入っていることを、もっと自覚するべき。メリメリ地球が動いているときに原発使うなんて正気の沙汰じゃない。 ②東芝がアメリカでの原発事業で7000億超という巨額損失を出した事をどう思うか。原発が経済的なんて大嘘ではないか。
経済ニュースのように扱われているが、これも原発の事。 原発の輸出は現政権(つまり安倍晋三首相)も日本が海外に誇れるものとして、ほかにも日立や三菱なども進行中。 ところが大失敗、東芝という日本の電機メーカーを代表するような老舗が大激震。決算日に決算が出ないを2回続けて、今や上場廃止の危機、会社存続の危機。 安倍さんが推し進めるアベノミクスにも真っ向から反する事でしょう。 原発で儲けようとして、失敗して、日本を代表する企業が身売り→外資に買われる。 国力が落ちる。 安倍さんが望むことじゃないでしょう。 確かに、東芝は過去に不正会計など元々体質的に問題あったと思われるが、会社存続の危機の直接的きっかけは、このアメリカ原発事業の巨額損失である。 東芝だけでなく、他の原発輸出会社も様々なトラブルが起きている。三菱重工も2013年にアメリカの原発で、自社部品のトラブルによる廃炉で巨額の補償を請求される裁判を起こされている(相手の言い値は9300億円)。 さらに日立もアメリカでの原発事業で2017年3月期に700億の損失を計上することを発表した。 これがやりたかった事なのか。もう原発は容認している国でも安全性でコストがかかり、うかつに手を出すと東芝みたいになるという事でしょう。 そして日本でも安全性を重視すればいっそうお金がかかってくるという事。 原発が経済的なんて大嘘だったという事を端的に表している、わかりやすい一つだと思う。 ③去年の年末に「もんじゅ」を廃炉にしたことについて。 つまり、使用済み核燃料はゴミという事ですね?と。完全なゴミって事ですねと。
もう原発の当初の計画はすっかり行き詰っているではないですか。と。 テレビ程度の知識だが、もんじゅでは使用済みの核燃料をまた使えるようにし、再利用できるようにするという目的で作られた施設。 実現できれば、核燃料もずっとリサイクルできて、核燃料の輸入の必要もなくなる、正に夢の技術だった。 けれどもんじゅは廃炉になり、蓋を開けてみると、実は世界中で成功した国は結局ないという事実。 アメリカもフランスもドイツも、先進国諸国も諦めた。破たんした。 現在、電力会社は、使用済み核燃料を、もんじゅなどでリサイクルできれば使える「資産」として、会計上も「資産」として計上をしている。電力会社は「使用済み核燃料の再利用を諦めました」と言ったらこれが一気に負債になるので、あくまで核燃料サイクルは続けると、実現性が無くても言い続けるだろう。 しかし実際は破たんしている。残るのは10万年放射線を出し続ける使用済み核燃料。 以上です。 ①だけでも十分だと思う。 エネルギー政策は国策であり、地方でこんな風に一市民が抵抗していてもただの徒労かもと思う。しかし、国政にも届くと信じて書いています。
九電は、原発を進めたのは国策であり、九電単独では原発止めるという事はないでしょうね。けれど国が政策を翻したらあっという間に身を翻すでしょうね。 そして県も、国策だから何も言えないのか。 先に書きますが、九電と、佐賀県をはじめとした地方自治体、真面目に働いている職員さん達、お世話になってます、ありがとうございます。 九電については、研究してきたこと、電力の安定供給に尽力してきたこと、努力、全否定するつもりは毛頭ありません。 しかし原発をめぐる対応は疑問ばかりです。 国よりはちっぽけかもしれないが、九州の財界の雄と、佐賀県という、大きな力のある組織が、県民を、住民を、誤った方向に旗振って先導するのであれば頂けないです。このままだと電気使えば皆共犯ということでしょうか??片棒担がされるのは嫌です。 考えてください。今の決定が子々孫々影響していくのです。今の政権が代わっても、今の県や地方自治体の首長達が何代も変わっても、今生きている人間がみな死んで代替わりしても、今下した決定は残るのです。
10万年以上放射線を出し続ける使用済み核燃料は、先の世代にとって100%の負の遺産です。私は恨まれたくありません。 私は、ごく普通の一般市民で、このような意見のメールを書くのも初めてです。時間を割いて県民説明会に行き、この意見を書くのは、この問題がそれだけ重要だから、意見する価値のあることだから、必死になって言っているのです。 あえて言うならば、私は、東日本大震災当時にたまたま宮城に住んでいて、被災し、実際福島の原発で被害をこうむっている人たちの顔を具体的に思い浮かべることができます。それはあります。 本当にあれだけの事が起きて、大事な国土の一部も使えなくなっているのに、まだ原発をやるのがあり得ないと思います。 原発は合理的じゃありません。対案があるかではなく、原発自体が現代の災害・経済の中でリスクがありすぎ、人類がとても受け止められない物なのだという事実を、認めなければいけないのです。
首相にももっと直接アプローチしてください。この意見も送ってください。 おわり。
以下は県民説明会の感想です。
県民説明会行きました。 私は反原発団体でもない、ただの一県民です。 あの県民説明会だけで、再稼働するのであれば、とんでもないと思います。 質疑応答は、反原発団体と思しき人が口火を切り、「原発があったうえでの」避難などの細かい質問と、登壇者の個人攻撃でごねるような感じがあり、確かに時間が取られました(ただ思っていたよりは、大したことなかった)。「原発ありき」での質問から始まってしまったので、ずっとそれに引っ張られて消化不良でしたが、何より時間が足りなさすぎるし、司会も県側が用意して県民はコントロールされる側でした。
エネルギー政策が国策ならば、国主催ででも、もっと小規模の公民館とかででも、何度でも、「会」を行うべきです。県民がそう言ってると、首相にお伝えください。 他も色々残念でした。
反原発団体らしき方もうるさかったですが、県民側は出入り口で身分証提示もしていたし、あくまで県民しかいなかったはずです。 一方、会場にいる人たちは、がっちりした警備員の人や、丁寧だがおそらく県職員では無いプロの司会の女性など、丸腰の県民に対して意見を聞くと言いながら抑え込むのが目的かな。という人の配置で、素性もわからず不気味でした。 帰りの時などは、出入り口の職員らしき人たちも、来場した県民を敵視してるようにさえ感じられ、怖く悲しかった。勝手に県民をモンスターにしないで欲しいと思った。そちらの方が怖かった。 あの説明会では、怖がって興味ある人でも来ないと思います。ちゃんと多くの県民が出席するのが、まずああいう「会」の一歩目だと思います。 県民を間違った方向へ誘導しないように。地方だからと諦めたり開き直らないでほしいと思っています。 お願いします。 以上です。 |