猫でお困りの皆様へ

最終更新日：2023年6月24日

野外で生活している猫に困っている

猫は犬と異なり飼い方に規制がありません。
もともと飼われていた猫が捨てられたり、迷ったりして地域に居ついたのが飼い主のいない猫です。
無責任な餌やりにより猫が過剰に繁殖して、飼い主がはっきりしない猫がどんどん増えていきます。そのため、飼い主のいない猫による被害やトラブルが増加し、地域住民の生活環境にも悪影響を及ぼすことになります。
動物愛護の観点から猫を捕まえて処分することはできず、仮に処分したとしてもすぐに繁殖して元通りになるため、処分によって生活環境のトラブルが解決することはありません。

飼い主のいない猫を増やさないために

地域で暮らしている飼い主のいない猫は、人間の都合で捨てられたり、逃げ出した猫が増えたものです。また、飼い猫のうち不妊去勢手術を受けさせていないまま屋内外を自由に行き来させていることも、飼い主のいない猫を増やす一因となっています。これ以上飼い主のいない猫を増やさないようにするためには、どうしたらよいのでしょうか。

猫の適正飼養をしましょう

　　　　　
猫の飼い主さんは
　・終生飼養しましょう。
　・完全室内飼養に努めましょう。
　・不妊去勢手術をしましょう。
　・トイレのしつけを行い、ご近所への迷惑にならないようにしましょう。
　・飼い主明示をしましょう。
　・猫について正しい知識を持ちましょう。
　・健康管理に気を付けましょう。

地域猫活動にチャレンジしましょう

地域猫活動とは、地域住民が主体となり、今いる猫をこれ以上増えることがないように不妊去勢手術を実施し、餌やりやトイレ設置などのルールを定め、猫の排除に拠らないで問題解決を図る活動です。
地域の住民の方々が主体となって取り組む活動であり、活動の成功には地域の方々の理解と協力が必要です。
猫が好きな人だけではなく、猫が嫌いな人、猫で困っている人、みなさんの協力がなくては成り立ちません。
まずは、お住いの地域で現状の問題点や解決に向け話し合い、理解を得ましょう。

猫は繁殖力が旺盛な動物で、暖かく日照時間の長い時期になると雌猫は発情期を迎え、1年に2～3回発情します。発情期を迎えると、普段とは異なる鳴き声やおしっこによるマーキング行為が目立つようになります。猫は交尾刺激により排卵するため、ほぼ100％妊娠し、1頭の猫が1年後には15頭以上に増えることもあります。そのため地域猫活動では頭数を増やさないために避妊去勢が重要になります。

　

地域猫活動の進め方
　　　　
1．地域での話し合い
2．計画つくり
3．不妊去勢手術
4．餌やりやトイレなどの適正な管理
5．地域への活動報告、捨て猫防止対策

飼い主のいない猫については、動物愛護の観点から捕獲して処分することはできません。
また、捕獲してほかの地域に移動させることで遺棄になり犯罪になりえます。
猫と上手に付き合うためには地域の理解も必要です。
これ以上飼い主のいない猫を増やさないために、佐賀県では市町に対し地域猫活動への助成を行っております。
また、独自に不妊去勢への助成を行っている市町もありますのでお住いの市町にお問合せください。
　

地域猫活動チラシ（PDF：460キロバイト）

飼い猫の正しい飼い方や飼い主の責任などを明確に示し、住民が主体となって飼い主のいない猫を適正に管理する「地域猫活動」の考え方を導入し、猫の致死処分数や猫に関するトラブルの軽減を図る目的で「猫の適正飼養ガイドライン」を作成しました。
これから猫に係る問題解決に着手する際の参考としていただけたら幸いです。

猫の適正飼養ガイドライン（PDF：1.09メガバイト）