佐賀県棚田地域振興計画の概要
第1 棚田地域振興の目標
佐賀県の棚田地域は、都市部との距離が比較的近いという特徴から人口減少、高齢化の進展による担い手の減少により耕作放棄地が増加しています。
一方で、都市部と交流が行いやすい立地条件から、都市との交流イベントの開催やネット通販、棚田米を使った酒造りなど棚田は地域の核となる可能性を有しています。
県においては、「山(棚田地域を含む)を大切にする」施策を推進するとともに、貴重な財産である棚田を保全し、棚田を核とした地域の振興を図っていきます。
第2 総合的かつ計画的に講ずべき施策
1.棚田地域の振興に関連する施策の活用
(1) 移住・定住の促進や「関係人口」の創出・拡大に資する施策
(2) 農山漁村体験や自然体験学習等、農村交流・体験の推進に資する施策
(3) 棚田景観の保護・活用に資する施策
(4) 農業生産活動、農産物の加工・販売の促進等に資する施策
(5) 国土保全や地域社会の維持・活性化に資する施策
(6) 観光資源の魅力向上等、観光の促進に資する施策
(7) 自然環境の保全・活用、鳥獣被害対策等に資する施策
2.佐賀県独自の支援施策
・それぞれの中山間チャレンジ事業、さがの元気な中山間地域づくり対策、佐賀県中山間ふるさと水と土保全対策基金、さが棚田ネットワーク、棚田カード、棚田ボランティア活動など
3.佐賀県の推進体制
・佐賀県棚田地域振興連絡会議の設置、
・農林水産部農山漁村課によるワンストップ窓口の設置
4.棚田地域に関する情報発信
・国と連携して先進事例の周知、横展開を図る。
・県による棚田特設ページの開設やSNSの活用等により効果的、効率的に情報発信を行う。
第3 その他推進に必要な事項
1.指定棚田地域の指定申請に関する基本的考え方
国の基本方針に定められた以下の基準に従い、関係市町の申請に基づき選定
・棚田地域の振興を図る必要性が高いこと
・棚田の多面にわたる機能の維持及び促進が期待できること
・棚田地域の振興及び棚田等の保全を推進する既存の組織が存在する、又は組織化の見込みが高いこと
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