九州新幹線西九州ルート(長崎ルート)は、博多~長崎間を結ぶ約143kmのルートです。
このうち、博多~新鳥栖間は鹿児島ルートを共用し、新鳥栖~武雄温泉間は現在の長崎本線、佐世保線をそのまま利用し、武雄温泉~長崎間に新幹線鉄道規格の新線を建設するものです。
博多~新鳥栖間及び武雄温泉~長崎間(線路幅:1,435mm)と新鳥栖~武雄温泉間(線路幅:1,067mm)では線路幅が違いますので、車輪の幅を変換できるフリーゲージトレインを導入することを前提として、武雄温泉~長崎間の新線整備に着手したものです。
しかしながら、フリーゲージトレインの開発の遅れから、平成28年度に、国が、令和4年度(平成34年度)に武雄温泉駅での対面乗換方式(リレー方式)により開業することを提案され、佐世保線江北(肥前山口)~武雄温泉間の全線複線化を進めつつ令和4年度にリレー方式で開業することが、関係六者で合意されています。
その後、令和4年9月23日の西九州新幹線の開業により、鉄道がなかった嬉野市に嬉野温泉駅が新設され、武雄温泉駅では新幹線及び在来線の全ての列車が停車しています。一方、長崎本線肥前鹿島駅の特急列車が大幅に減り、江北(肥前山口)~諫早間は上下分離方式(※)により運行されています。
※上下分離方式:JR九州が列車を運行し、佐賀・長崎両県が鉄道施設を管理する方式