令和元年佐賀豪雨災害に関する寄附者の方々への知事からのお礼
昨年、全国の皆様から賜りました温かなご支援に対し、心よりお礼を申し上げます。
「令和元年佐賀豪雨」―― それは昨年8月末、私たちのふるさと佐賀県を襲った災害の名前です。たった一晩で、見慣れた風景が、見知らぬ風景に変わってしまいました。
「ここから復興できるのだろうか」。そんな不安の中、私たちは全国の皆様の支援を受けながら、一丸となって復興へ向けて走ってきました。
ある地域の代表の方は、こう話してくださいました。
「私たちも、自治体も、まずは自分たちのことで精いっぱい。
自宅とか、陥没した道路とか、生活していく上で必要なところは何とか直したけれども、そうでないところは手を付けられませんでした。このままでは危ないとわかっていたところも、またあんな大雨が降ったら耐えられないというところも、諦めていたのです。
それが全国の皆さんのおかけで直すことができ、本当に助かりました」
防災無線や歴史ある伝統芸能の道具を失ったり、環境保全活動で利用していた道路が崩れてしまったり、41ものCSO(市民社会組織 ※注)が、支援がなければ失われたままになっていたものを取り戻すことができました。
「予期しないところまで水がきて、深刻な被害こそ免れたものの、災害への備えの必要性を痛感した」、「次なんて考えたくもないが、次に備えておかないと、このままではどうなるかわからない」 ――多くのCSOが、災害に備えた道具や設備、仕組みを整えることができました。
各地で復興の目途がたち、うれしく思っていますが、一方で新型コロナウィルスという新たな脅威、そして、大雨となる可能性のある雨季がやってきました。
こうした中、私たちは、皆様への感謝の気持ちを忘れることなく前を向いて、ふるさとの風景を取り戻すため頑張ってまいります。
皆様、このたびは「令和元年佐賀豪雨」の被災地に対して温かいご支援を賜り、本当にありがとうございました。
佐賀県知事 山口 祥義
寄附金を活用した団体からの感謝の声
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