佐賀県では、ワーク・ライフ・バランス推進の一環として、9月1日(火曜日)から11月30日(月曜日)の期間で、年次有給休暇取得促進やノー残業デーなどの労働時間短縮に取り組むことを宣言して実践していただく『ワーク・ライフ・バランス推進!キャンペーン』を実施しました。
今年度は、民間事業所89事業所、10,324名の方に参加していただきました。(参加事業所は令和2年度『ワーク・ライフ・バランス推進!キャンペーン』参加事業所の紹介に掲載しています。)
このたび、参加いただいた事業所を対象にアンケート(回答数89社/78社)を実施し、結果を取りまとめました。各事業所におかれましては、今後のワーク・ライフ・バランスの推進の一助としていただければ幸いです。
『ワーク・ライフ・バランス推進!キャンペーン』の取組内容について
宣言内容(複数回答可)については、「ノー残業の実施推奨」が50.4%と最も多く、「ノー残業の実施」と「有給休暇の取得」の両方を宣言した事業所は40事業所ありました。
取組内容 | 割合(%) |
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年次有給休暇の取得促進 | 34.5 |
ノー残業の実施推奨 | 50.4 |
リフレッシュ休暇等の特別休暇の取得促進 | 8.6 |
テレワーク等多様な働き方の実施励奨 | 5.0 |
その他 | 1.4 |
その他の取組内容としては「業務時間外に相手に仕事を持ち込まない。緊急用件以外は翌朝へ!」というのもありました。
県内一斉ノー残業デーの実施について
9月9日、10月14日、11月11日の『県内一斉ノー残業デー』については、
一部の実施も含めて、84.6%の事業所で実施していただきました。
取組の実践について | 割合(%) |
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すべて実施した | 47.4 |
一部実施した | 37.2 |
実施していない | 15.4 |
実施しなかった理由 | 割合(%) |
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他の日にノー残業デーを実施したため | 40.0 |
業務の都合上、実施するのは難しい | 40.0 |
その他 | 20.0 |
その他の理由としては以下の理由がありました。
・台風の準備等で忙しかった
・実施は難しいが、声掛けをして推奨した
『ワーク・ライフ・バランス推進!キャンペーン』に対する意見等
79.5%の事業所が『ワーク・ライフ・バランス推進!キャンペーン』に今後も参加したいという回答でした『ワーク・ライフ・バランス推進!キャンペーン』が労働時間短縮に取り組むきっかけにつながったようです。
キャンペーンに参加したいか | 割合(%) |
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そう思う | 79.5 |
まあそう思う | 19.2 |
あまり思わない | 1.3 |
働き方に対する意見等
67.1%もの事業所が、様々な働き方を日頃から取り入れているとの結果でした。
働き方の取組について | 割合(%) |
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フレックス制や朝方勤務等の働き方、勤務時間について柔軟な働き方に関する制度を導入している | 27.7 |
在宅勤務やテレワーク等、勤務場所について柔軟な働き方に関する制度を導入している | 12.8 |
業務時間に応じて勤務時間又は営業時間を設定している | 12.8 |
労働者個人について所定外労働の上限時間を設定している | 13.8 |
どれも当てはまらない | 33.0 |
休暇制度の取組状況について | 割合(%) |
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大型連休や夏季・冬季等の機会を捉えた年次有給休暇の計画的付与制度を導入している | 16.6 |
半日(又は時間単位)での年次有給休暇制度を導入している | 37.4 |
年次有給休暇の取得状況を確認する制度・システム等を設定している | 33.7 |
個人ごとの有給休暇取得計画表の作成を行っている | 11.0 |
取り組んでいない | 1.2 |
労働時間短縮について
今後について | 割合(%) |
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組織全体の取組みとして、恒常的に実施したい | 65.4 |
組織全体で『ワーク・ライフ・バランス推進!キャンペーン』のように時期を決めて実践したい | 20.5 |
現時点で組織全体で取組むことは難しいが、検討したい | 11.5 |
組織全体として、これ以上労働時間短縮の取組を進める予定はない | 2.6 |
働き方改革や労務管理に関してコンサルタントの支援について
コンサルタントの支援について | 割合(%) |
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積極的に活用したい | 6.5 |
部分的に活用したい | 28.6 |
現時点ではコンサルタントの支援は必要ない | 57.1 |
その他 | 7.8 |
参加者の意見
仕事柄、年度末や繁忙期は組織全体の取り組みが難しいので、年間カレンダーを調整しながら社員全体の働き方を見直したいです。
我が社では、誕生日休暇を導入しています。色んなことを取り入れていきたいです。
県が積極的に「ワーク・ライフ・バランス」の推進に取り組むことで企業側も取り組むきっかけになったり、継続して取り組めたりするのでいいと思います。プロポーザル等での加点評価等でもっと取り組む企業も増えると思います。
県のホームページ上で他社の取り組みについても知ることができ、今後の参考になった。
恒常的に取組を実施しているが、今回のようなキャンペーンに参加することで取組について改めて確認できる良い機会になるため、今後も開催してほしい。
当キャンペーンの参加により、企業全体に取組みを発信することで労働時間等を見つめ直すきっかけとなった。
また次回の参加をさせていただきたく思います!
県内一斉ノー残業デーは非常にいい取り組みだと思います。日数を増やしていただきたいです。
子ども相手の仕事なので、ワーク・ライフ・バランスの取り組みに参加するのは難しいかと思います。
ワーク・ライフ・バランスの浸透度が低くなっている様に見受けられます。
期間を設定してキャンペーンに参加することは、個々の自覚を促すことになり、立ち止まって考えてみるよい機会となったと思っています。
県ホームページに掲載していただいていることを社内で情宣し、活用させていただきました。ありがとうございました。
我が社は特殊業務ではあるが、一定の意識付けには寄与したと思う。
一人一人がノー残業で帰るためにはどうしたらいいか考え、効率よく働くことができたと思います。機会があれば、会社独自でも行っていきたいと考えています。