松隈小水力発電所とは?
吉野ヶ里町に流れる田手川の「一ノ瀬井堰」から取水する既存の農業用水路を活用した小水力発電です。
発電所の中には30kWの発電システムが設置されています。
小水力発電とは?
最大出力が1,000kW以下の水力発電を「小水力発電」といいます。
ダムなどの大規模開発を伴わないので環境にやさしく、ある程度の水の流れと落差があれば発電できます。
松隈小水力発電所の特徴
★地域住民が主体となり「松隈地域づくり株式会社」を設立し、松隈小水力発電所の事業者としました。
★松隈地区が健全な農村であり続けるために、地区の農業用水路を用いた小水力発電による収益を利用し、地区内の農地・山林・水利施設の維持管理活用を図ることを目的としています。
★自立できる自治体の小水力発電モデル(通称:佐賀モデル※)形成の第一歩となりました。
※佐賀モデルの特徴
・採算性のとれる最低出力(30kW)をターゲットとし、初期診断から基本設計までの技術 をパッケージ化(標準化)することで、工期や工数を減らし、低コスト化、リスク削減を実現します。
・自治体が調査コストを支援することで、リスクをさらに削減することができます。
視察の受け入れいたします!
視察の内容例
1.事業概要説明
売電収入で地域の自立を目指す発電事業への挑戦について紹介します。
2.現地見学
現地施設の見学を通して、発電所の概要、発電システムの特徴、メンテナンスの裏話などを紹介します。
※詳細については本ページ下部の添付ファイル「松隈小水力発電所」をご覧ください。
事業概要
- 事業者 松隈地域づくり株式会社
- 対象地域 佐賀県吉野ヶ里町松隈地区
- 水系・河川名 筑後川水系 田手川(一級河川)
- 設計流量 0.2㎥/s(既存の慣行水利権使用水量)
- 有効落差 21.9m
- 最大出力 30.0kW
- 平均出力 23.5kW
- 年間総発電量 205,882kWh
- 年間売電額 約700万円(年間総発電量×34円)
- 建設費 約6千万円
- 資金借り入れ 日本政策金融公庫(無担保) 8割 松隈地区特別会計 2割
- 建設期間 令和2年6月~10月
- 売電開始 令和2年11月9日
添付ファイル