坂本副知事と大西防衛大臣政務官の面談
令和3年8月12日、大西宏幸（おおにし ひろゆき）防衛大臣政務官が佐賀県庁を訪問され、坂本副知事に対して、令和3年6月30日から開催された地権者説明会への協力に対する感謝の意を伝えられるとともに、同日に有明海漁協を訪問した結果を報告されました。
面談内容（動画・テキスト）
【動画（YouTube）】
・坂本副知事と大西防衛大臣政務官の面談（7分16秒）
（外部リンク）
【以下、面談時の発言全文】
○大西防衛大臣政務官
それでは、冒頭ご挨拶をさせていただきます。
防衛大臣政務官の大西宏幸でございます。本日はご多忙のところ、お時間を賜りまして誠にありがとうございます。
6月30日から7月4日まで、地権者説明会を開催させていただきました。開催に当たりましては、県庁の皆様方にもいろいろとご尽力をいただきましたことを改めて感謝を申し上げます。ありがとうございます。
また、先ほど有明海漁協の西久保組合長を訪問し、オスプレイ配備計画に対してできるだけ速やかに漁協としてご了解をいただけるようお願いをしてまいりました。漁協のご了解が得られれば、公害防止協定の覚書の見直しについてもよろしくお願いを申し上げます。
防衛省といたしましては、漁協の皆様のご理解が得られるよう、引き続き努力してまいります。今後ともご理解とご協力のほどよろしくお願いを申し上げます。ありがとうございます。
○坂本副知事
佐賀県副知事の坂本と申します。大西政務官をはじめ、防衛省の皆様におかれましては、国防という大切な任務を担っておられることに対しまして、まずもって敬意を表させていただきます。
また、ここ数年続いております豪雨災害でございます。今日から大雨が降っておりまして、また、月曜日ぐらいまで続くような予想もありますけれども、ここ数年も豪雨災害が続いておりまして、自衛隊の皆様には多大なご支援をいただいていることに対しましても、改めて御礼を申します。本当にありがとうございます。
先ほど政務官からお話がございましたように、今回の地権者説明会につきましては、開催までいろいろございました、紆余曲折ございましたけれども、4支所の説明会が終了いたしました。説明会の開催に当たりましては、事前に山口知事から直接、九州防衛局長に対して、国防の大切さをしっかり説明すべきだということをお伝えさせていただいておりました。
今回の説明会では、このことについて一定の説明がなされたところだというふうに考えておりますが、その一方で、賛否を判断するための材料が足りないという意見も多くあったという報告を受けております。地権者説明会ですので、特に土地の買収額、あるいはその目安が知らされていないことに対しての意見が多かったというふうに感じております。また、有明海、18年連続日本一のノリ漁でございます。排水問題など、ノリ漁に関する意見も多くあったというふうに聞いております。
県といたしましては、このような地権者の声に正面から向き合って、地権者の皆様に説明を尽くしていただくようお願いをしてまいりました。
アンケートにつきましても、漁協も県も地権者の疑問に対して説明が十分ではないのではないかということは申し上げさせていただきましたけれども、防衛省の責任において実施したいという強い意向が示されて実施が決定したところでございます。
今後、アンケート結果を踏まえて漁協において議論されることになると思います。今回の防衛省の計画が実現するためには、有明海漁協、そして、地権者の理解がなければできません。防衛省として真摯に向き合っていただきたいと思います。
防衛省からの要請を受け入れると佐賀県は判断をいたしました。県としてできることは果たしていきたいと思いますけれども、防衛省としては事業主体としてしっかり取り組んでいただきたいというふうに思います。
私からは以上でございます。
ちょっと現場に行った者がおりますので。
○進政策部長
私は直接、説明会のほうにも参加させていただきましたので、そこで思ったことを、この場を借りてお伝えさせていただきたいと思います。
やはり一番これから話を進めていく上で大切なのは、信頼関係をどう築くかということだというふうに私は思っておりますけれども、そういう観点からしますと、これは例ですけれども、例えば、買収額の話についてですが、以前、前の局長さんの時代に一定の額が表に出てまいりました。しかしその後、今度は伊藤局長さんになられて、それは取り下げるという言葉がありました。
このやり取りを受けて、やはり漁協の中では信じられないとか、例えば、今回説明会で伊藤局長にいろいろおっしゃっていただいても、また変わるんじゃないかとか、そういうことがですね、私、実際参加しておる中で、そういう発言もございましたので、これからいろいろ、なかなか難しい局面もあるかとは思いますけれども、ぜひその言葉について大切にして、一度言ったことを取り下げるとか、そういうことはないようにしていただければというふうに思います。これをちょっと追加させていただければと思います。
○大西防衛大臣政務官
ありがとうございました。
進政策部長様、おっしゃいましたように、前局長がおっしゃられたことについては、実は私的なことでありまして、本来であれば、言っていいことと悪いことという範疇の中では、やっぱり言ってはならないことだと思います。その中で、不動産鑑定というもの、これは行政としては当たり前のことなんですけど、裏づけがなく金額を言うことはあってはならないことでございます。今回改めて不動産鑑定を経て、改めて金額を出させていただくということで、仕切り直しということにさせていただきました。その観点についてご迷惑をおかけしましたこと、この場をお借りいたしまして、おわびを申し上げさせていただきます。どうも大変申し訳ございませんでした。
その観点からも、申し上げますけれども、やはり日本を取り巻く安全保障環境が厳しさを増す中、島しょ防衛能力の構築は喫緊の課題でございます。
防衛省といたしましては、一刻も早くオスプレイを佐賀空港に配備させていただきたいと考えております。大事な局面に当たると思いますので、今後ともよく連携を取らせていただき、前に進めてまいりたいと思っておりますので、またお力添えを賜りますようによろしくお願い申し上げます。
ありがとうございます。
（以上）