近年、国内に存在しない病害虫が新たに海外から侵入し、国内で確認される事例が増加傾向にあります。これら病害虫の侵入・まん延による農業被害を抑えるためには、その発生を早期に発見し、対策をとることが重要になります。
ついては、早期発見のため、下記の疑いのある病害虫を確認した際は、当センターへ御連絡いただきますようお願いします。
(連絡先)
佐賀県農業技術防除センター 病害虫防除部
〒840-2205 佐賀市川副町南里1088
TEL:0952-45-8153 FAX:0952-45-5085
【本県への侵入を警戒している主な病害虫】
分類 | 病害虫名 | 主な寄主植物 |
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虫 | ミカンコミバエ種群 | カンキツ類、かき、なし |
虫 | ウリミバエ | ウリ科、トマト、なす |
虫 | クインスランドミバエ | カンキツ類、トマト、なす |
虫 | チチュウカイミバエ | スモモ、トマト、なす |
虫 | トマトキバガ | トマト、なす |
虫 | ヘシアンバエ | コムギ、オオムギ |
線虫 | カンキツネモグリセンチュウ | カンキツ類、トマト |
糸状菌 | Ramularia collo-cygni | コムギ、とうもろこし |
細菌 | 火傷病菌 | ナシ、ビワ、リンゴ |
細菌 | カンキツグリーニング病菌 | カンキツ類 |
細菌 | スイカ果実汚斑細菌病菌 | スイカ、メロン、キュウリ |
細菌 | インゲンマメ萎ちょう細菌病菌 | ダイズ、インゲンマメ |
細菌 | Xylella fastidiosa | カンキツ類、ぶどう、なし |
ウイルス | ウメ輪紋ウイルス(PPV) | ウメ、モモ、スモモ |
ウイルス | Tomato leaf curl New Delhi virus (ToLCNDV)
| トマト、ピーマン、キュウリ |
※各病害虫の概要や、その他国内への侵入を警戒している主な病害虫については、下記ホームページを御参照ください。
農林水産省「我が国が特に侵入を警戒している病害虫の特徴」(外部リンク)
〇詳細については、以下も御参照ください。
農林水産省「ミカンコミバエ種群の防除について」(外部リンク)
農林水産省「火傷病のまん延を防ぐために」(外部リンク)
農林水産省「スイカ果実汚斑細菌病(ウリ科野菜果実汚斑細菌病)の防除について」(外部リンク)
農林水産省「ウメ輪紋ウイルス(プラムポックスウイルス)に関する情報」(外部リンク)
なお、ミカンコミバエ種群が侵入警戒用トラップに誘殺された場合、以下のマニュアルに基づいて対応します。
【その他:国内で新たに確認され、問題となっている病害虫等】
分類 | 病害虫名 | 主な寄主植物 |
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糸状菌 | サツマイモ基腐病 | サツマイモ |
本病は糸状菌(カビ)が原因でサツマイモの腐敗や葉・茎が枯れる病気です。平成30年度に宮崎県、鹿児島県及び沖縄県において発生が確認され、その後全国で確認が相次いでおり、佐賀県では、令和5年6月に本病の発生を確認しています。
本病の蔓延を防止するため、本病と疑われる症状の株を新たに発見された場合は、当センターへ御連絡ください。
※本病の症状や防除対策については、下記ホームページをご参照ください。
農研機構「サツマイモ基腐病の防除対策について」(外部リンク)