県内における「ミカンコミバエ」の捕獲状況について
令和3年7月に「重要病害虫(国内にまん延すると有用な植物に重大な損害を与える恐れがある病害虫)」に指定されている「ミカンコミバエ」が県内で捕獲されました。令和3年12月時点までの状況は以下のとおりです。
1.ミカンコミバエの被害
カンキツ類を中心に、ブドウ、ナシ、モモ、スモモ、カキ、ビワなどの果樹類、またトマト、ナス等の果菜類に寄生することが確認されています。果実に産卵し、幼虫が果実内を激しく食害するため、寄生果実は腐敗し落果します。
2.防除対応
台風等の強風により東アジアや東南アジア等から国内へ飛来する可能性があるため、平時より農林水産省植物防疫所と県が連携してトラップを用いた侵入警戒調査を実施しています。侵入が確認された場合は、農林水産省門司植物防疫所、県、関係市町及びJAが連携し、定着及びまん延防止のため、原則として捕獲地点から半径2km円内についてはテックス板(誘殺板)による初動防除と寄主果実調査を実施し、また同5km円内についてはトラップを増設し、モニタリング体制を強化します。なお、現在国内での定着は認められていません。
3.本県における捕獲状況
これまでに唐津市で3匹、小城市で1匹捕獲されています。なお、果実への寄生は認められていません。
市町 |
捕獲月日(括弧は捕獲数) |
合計 |
唐津市 |
7/16(1)、10/1(1)、11/5(1) |
3 |
小城市 |
9/3(1) |
1 |
県全体 |
- |
4 |