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吉野ヶ里遺跡で発掘調査を再開しました

最終更新日:

 吉野ヶ里遺跡では10年ぶりに発掘調査を再開しました。調査している場所は、33年前から「謎のエリア」として注目されていた日吉神社境内地跡地です。

 

 1「吉野ヶ里 未来へつなげる 鋤入れ」式

 

 発掘調査再開に先立ち、5月3日(火・祝)、国営吉野ヶ里歴史公園内の発掘現場で、10年ぶりの発掘再開を記念した「吉野ヶ里 未来につなげる鋤入れ」式が行われました。鋤入れ式では、山口知事と地元代表である野中拳佳(たかよし)さん、美稀(みづき)さん・稀桜(まお)さん親子、吉野ヶ里ふるさと炎まつりの卑弥呼役として活躍された八谷珠里(はちやじゅり)さんの3組が吉野ヶ里遺跡でも出土した弥生時代の鋤(すき)の再現品を使い、盛り土に鋤入れ、発掘の再開を祝いました。  

鋤入れ
「鋤入れ」式のようす

 

 2 発掘現場公開 

 

 鋤入れ式が行われた発掘調査初日の5月3日には、1,200名を超える来園者が吉野ヶ里遺跡の発掘の様子を興味深見学しました。

 また、5月3日(火曜日・祝日)から8日(日曜日)までの発掘調査特別公開期間中には、延べ6,000名の来園者が発掘現場に足を運び、さっそく発見されたばかりの弥生時代の甕棺墓(かめかんぼ)をみて、当時の吉野ヶ里遺跡の様子に思いをはせていました。

 

調査風景
 発掘現場を熱心に見学する来園者

 

 3 調査の内容


   今回の発掘調査では、日吉神社跡地に試掘坑(しくつこう)と呼ばれる調査区を3ヶ所設定し、遺跡がどのぐらいの深さで確認されるのかを調べました。

 調査では弥生時代中期(紀元前2世紀から前1世紀)の甕棺墓4基が見つかりました。

   4基の内訳は、成人の甕棺が3基、子供用の甕棺1基でした。今回発見された甕棺はすでに割れており、内部には土砂が詰まっています。このため、人骨や副葬品の発見は難しいようです。

   今回の調査では、日吉神社跡地には、弥生時代の甕棺墓を中心とした墳墓が存在することが明らかになりました。

 また、調査区からは、奈良時代の須恵器や土師器、江戸時代の陶磁器(18世紀ごろ)が発見されており、この地で弥生時代以外にも人々の営みがあったことがうかがえます。


   4 今後の吉野ヶ里遺跡の発掘調査の予定


 今回の調査は、5月3日に開始し、6月3日まで実施しました。調査は、一旦中断し、雨期や猛暑の期間を避け、9月から本格的に再開します。9月からはさらに調査範囲を広げて、「謎のエリア」の解明を進めていきます。

 

 kamekan

   成人用の甕棺の調査風景

 

 

 

 

 


 

 

 

 

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