井手川内地区における令和2年7月豪雨災害の概要
井手川内地区は、嬉野市嬉野庁舎の南東約1キロメートルに位置する住宅地です。
嬉野市では、令和2年7月6日から10日にかけて降った大雨(総雨量726mm)により、市内各地で土砂災害が発生しました。
今回治山工事を実施した井手川内地区では、7月10日の午後6時頃、住宅近くの山林が、高さ約35m、幅約25mの範囲で崩壊しました。
この崩壊した土砂は下方約60mの範囲に流出し、直下の空き家一棟と倉庫一棟が全壊するとともに、住宅の目の前まで土砂や流木が迫り、泥水は集落の中まで流れ込みました。
治山事業の実施
被災直後の7月11日から災害調査や関係機関との調整等に取り組み、令和3年6月から崩壊土砂の撤去及び土留工の施工並びに法面を安定させる簡易法枠工に着手し、令和4年3月15日にすべての工事が完了しました。
今後も、山崩れや土砂の流出など、山地に起因する災害から県民の生命・財産を守るため、山地災害の発生時の早期復旧や、災害の未然防止に努めていきます。
【事業の概要】
事 業 名:渓流等県土保全緊急対策事業 井手川内地区
総事業費:約56,500千円
主な工種
・土留工(コンクリート)L=18.5m
・簡易法枠工 A=1382.4平方メートル
・掘削工 V=1,308㎥
被災直後の状況
工事完了