MRとはMixed Reality(複合現実)の略で、AR(Augment Reality/各超現実)の現実世界に情報を重ねて表示する技術とVR(Virtual Reality/仮想現実)の3次元の仮想空間を体験できる技術、それぞれの要素も合わせ持つ技術です。普段見ている現実世界に違和感なく、仮想の情報を出現させることができるので現実空間を活かした新しい体験が可能となり、エンターテイメントからビジネスシーンにいたるまで、様々な分野での活用が期待されています。MRの代表的なデバイスであるマイクロソフトのHoloLensは、手で行うジェスチャー入力や声による音声入力など直感的な操作が可能なデバイスで、2019年販売のHoloLens2はアイトラッキング機能や10本指を検出するジェスチャー機能、視野角の2倍拡大などの機能が大きく向上しており、MRユーザーに注目されています。
今回のプロジェクトについて
当事業は産学官連携の取り組みで、それぞれの特性を活かしたコンテンツ制作および技術の普及・啓発を行なっています。
【産】地元企業を中心にMRコンテンツ開発に特化した企業連携
XRコンテンツ制作実績のある県内企業(株)とっぺんを中心に、共同開発として国内有数のMRコンテンツ制作実績を持つ(株)MuuMu、制作協力としてMRデバイスのメーカーでもある日本マイクロソフト(株)と連携し、効果的な事業成果を目指します。
【学】次世代を担う佐賀大学の学生によるコンテンツ開発
県内の総合大学である佐賀大学とも連携し、当事業に関心を持った学生が制作や体験会スタッフとして参加しています。また、(株)とっぺんのサポートのもと、佐賀バルーナーズの徳川選手にご協力いただき、人の動きを記録するモーションキャプチャ技術を活用した映像とゲームコンテンツを制作しています。次世代を担う学生がコンテンツ開発を通して、選手やアリーナの魅力発信を目指します。
【官】SAGAをデジタルの実証フィールドに
佐賀県は、佐賀を実証フィールドにデジタル技術で地方創生を起こしていきます。その一環として今回のプロジェクトに取り組んでいます。