既存のカンキツ園地においても簡易な基盤整備で導入可能な「S.マルチ栽培」について、東松浦農業振興センターと連携しながら、極早生温州ミカン園において現地実証を行っています。本栽培法は、農研機構で開発された技術で、従来よりも圃場レベルでの乾燥ストレス調整が容易で、高品質果生産が可能となります。
本年度は、10月18日~19日に収穫を行いました。S.マルチ栽培園の収穫時の果実糖度は11.6で、慣行のマルチ栽培よりも1以上糖度が上昇し、高品質果実生産を実証することができました。
※S.マルチ栽培とは
埋設したS.シートで樹列間の土壌を仕切り、防水・防根を確実にして、シートマルチ栽培を行う技術です。大雨(<80mm)に対応する他、園内の車両通行が容易になります。
S.シート設置の様子
収穫期の温州ミカン(R4.10.12)