フリーゲージトレインの開発状況 最終更新日:2019年2月26日 高速走行試験(アメリカプエブロ試験線)平成11年4月~13年1月にかけて、アメリカ・プエブロ鉄道試験線にて高速走行試験等が実施されました。 速度向上試験において最高速度246km/hが記録されています。高速耐久走行試験において約60万kmの走行距離が達成されています。 軌間変換耐久試験おいて約2000回の累積変換回数が達成されています。 試験走行(JR四国 予讃線)国内在来線にて速度向上、曲線通過試験等が実施されました。平成14年10月~11月に日豊本線にて、速度向上試験及び急曲線試験が実施されました。平成15年4月~6月に予讃線(坂出~多度津間11.4km(ロングレール区間))にて曲線通過性能試験が行われました。 試験走行(JR西日本 新下関)平成16年8月~10月に山陽新幹線(新山口~新下関間)での高速走行試験が行われました。 二次試験車両の完成平成19年3月に二次試験車両が完成しました。 この試験車両には座席が設置されており、乗り心地も含めた走行試験が行われました。 試験走行(JR九州 日豊本線)平成19年12月9日に二次試験車両の在来線走行試験が始まりました。開始当日は、日豊本線(JR九州小倉工場~西小倉駅間)において、車両の在来線信号システムへの適合状況を確認する試験が行われました。 新八代試験線軌間変換装置軌間変換には、特別な台車(車両)と特別な地上装置(線路)が必要です。※現在、地上装置は撤去されていますので、現地にはありません。 軌間変換装置 試験走行(JR四国 予讃線)平成23年12月~平成25年9月にJR四国予讃線(坂出~松山間)で在来線走行試験が行われました。 新試験車両の完成及び試験走行(九州新幹線、新八代接続線(軌間変換)、鹿児島本線(在来線)) 平成26年3月、より営業車に近い新試験車両が完成し、4月20日から新幹線、軌間変換、在来線を繰り返し走行する3モード耐久走行試験が始まりました。平成28年12月~平成29年3月にかけて、九州新幹線 熊本~鹿児島中央間及び鹿児島本線(熊本~八代間)にて不具合対策についての検証走行試験が実施されました。< 技術開発の経緯 > 年月 技術開発状況 平成6年 運輸審議会答申 「標準軌の路線と狭軌の路線の乗り換えをなくし ・・・・ 相互に乗り入れ可能な軌間可変電車の開発が重要である。」 基礎技術開発、軌間可変電車の基礎開発等が開始される。 平成9年~平成11年 本格的技術開発着手 試験車製作、軌間可変台車の基礎開発等が開始される。 平成10年 試験車両(一次車両)完成 平成11年4月~平成13年1月 アメリカコロラド州プエブロでの速度向上試験、耐久性確認試験、軌間変換試験 ・基本的性能を確認 ・高速域(200~250km/h)での台車の耐久性を確認 平成13年12月 与党フリーゲージトレイン導入推進議員連盟設立 平成14年8月 「フリーゲージトレイン技術研究組合」発足・JR西日本、JR四国、JR九州、鉄道総合技術研究所、車両メーカー8社 平成14年10月 ~11月 日豊本線での走行試験 ・西小倉~新田原間(29.4km)での速度向上試験 ・別府~大分間(12.2km)での急曲線走行試験 平成15年4月~6月 予讃線での走行試験 ・坂出~多度津間(11.4km)での曲線通過試験 平成16年8月~10月 山陽新幹線(新山口~新下関間)での走行試験 平成19年3月 新型試験車両(2次試験車両)完成 平成19年12月 日豊本線(JR九州小倉工場~西小倉間)で軌道短絡試験 平成20年1月~8月 日豊本線(西小倉~城野間)で在来線速度向上試験 ・最高速度80km/hを確認 平成20年8月25日 国土交通省において、「軌間可変技術評価委員会」(委員長:西岡隆筑波大学名誉教授)が開催。(軌間可変技術評価委員会開催結果(PDF 46.5KB)) 平成21年1月~4月 日豊本線(西小倉~苅田間)で在来線速度向上試験 ・最高速度130km/hを確認 平成21年4月 新下関基地において軌間変換試験を実施 平成21年5月8日 国土交通省において、「軌間可変技術評価委員会」(委員長:西岡隆筑波大学名誉教授)が開催。(軌間可変技術評価委員会開催結果(PDF 89KB)) 平成21年6月~7月 新八代試験線で新在直通試験(新幹線~在来線の乗り入れを行う試験) 平成21年7月~12月 九州新幹線鹿児島ルート(新水俣~川内間)で走行試験 ・最高速度270km/hを確認 平成22年9月7日 国土交通省において、「軌間可変技術評価委員会」(委員長:西岡隆筑波大学名誉教授)が開催。(軌間可変電車の技術開発に関する技術評価(PDF704KB) 平成23年6月~7月 直線区間における速度向上試験(JR四国予讃線(坂出~多度津間)) 平成23年8月~9月 曲線通過性能確認試験(JR四国予讃線(多度津~多喜浜間) ) 平成23年10月27日 国土交通省において、「軌間可変技術評価委員会」(委員長:西岡隆筑波大学名誉教授)が開催。(軌間可変電車の技術開発に関する技術評価(PDF348KB)) 平成23年12月~平成25年9月 JR四国予讃線(坂出~松山間)での耐久走行試験、軌間変換試験 平成26年2月26日 国土交通省において、「軌間可変技術評価委員会」(委員長:西岡隆筑波大学名誉教授)が開催。(軌間可変電車の技術開発に関する技術評価(PDF244KB)) 平成26年3月 営業車に近い新試験車両が完成 平成26年4月 新試験車両による性能確認試験開始 平成26年10月 新幹線(鹿児島ルート(熊本~鹿児島中央間))・軌間変換(新八代接続線)・在来線(鹿児島本線(熊本~八代間))を繰り返し走行する3モード耐久走行試験(60万km)の開始平成26年12月24日 3モード耐久走行試験の一時休止を公表 平成27年12月4日 国土交通省において、「軌間可変技術評価委員会」(委員長:谷藤克也新潟大学名誉教授)が開催。フリーゲージトレインの不具合原因と対策案(中間報告) (PDF:489.7キロバイト)平成28年5月10日 不具合対策等についての国からの情報提供 フリーゲージトレインの不具合対策について (PDF:633.2キロバイト)平成28年11月18日 国土交通省において、「軌間可変技術評価委員会」(委員長:谷藤克也新潟大学名誉教授)が開催。フリーゲージトレインの不具合対策と今後の技術開発の進め方について (PDF:2.1メガバイト)参考資料 (PDF:909.1キロバイト) 平成28年12月3日~平成29年3月26日 検証走行試験 (九州新幹線(熊本・鹿児島中央間158.5km)及び鹿児島本線(熊本・八代間35.7km)で実施)平成29年7月14日国土交通省において、「軌間可変技術評価委員会」(委員長:谷藤克也 新潟大学名誉教授)が開催。 軌間可変技術評価委員会における評価結果について (PDF:333.7キロバイト)平成30年3月27日 国土交通省において、「軌間可変技術評価委員会」(委員長:谷藤克也 新潟大学名誉教授)が開催。 軌間可変技術評価委員会の評価結果 (PDF:717.2キロバイト)