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尾崎人形

最終更新日:

尾崎人形集合写真
■特徴
 尾崎人形の昔から伝統色である、赤・青・黄色の3色で彩色されていることが特徴です。絵具が高価な時代から手に入りやすり3色を使い、色を重ねすずシンプルなデザインで製作されています。

      全国的に珍しい首を傾げる鳩笛             佐賀をモチーフにした人形 

■背景
 尾崎人形は、佐賀県神埼市神埼町尾崎西分地区に伝わる焼き物の人形です。県内の陶磁器の中で最も古く、言い伝えによれば、弘安4年(1281年)、蒙古(モンゴル帝国)が襲来した元寇の際、捕虜となった蒙古軍の兵隊が人形を作って吹き鳴らし、遠い祖国を偲んだのが始まりだと言われています。
 尾崎には焼き物作りに適した粘土質の土壌があり、やがて技術が地元民に伝わり、肥前尾崎焼として、瓦、火鉢、鉢物などが盛んに作られました。江戸時代には、佐賀藩から幕府への献上品のひとつにもなりました。その傍らで作られていたのが尾崎人形です。700年以上の長きにわたって伝わる尾崎人形は、時代の流れの中で何度か途絶えながらも復活・継承されてきました。現在は、尾崎人形保存会の手によって再興され継承されています。
 息を吹き入れると「ホーホー」と素朴な音がなる土笛や人形の中に玉を入れ、振る柔らかな音が出る土鈴など、尾崎人形には子供が喜ぶ仕掛けがたくさん施されています。現在は40種などのバリエーションがあり、全てが手作業で作られているため、一つひとつ微妙に表情や趣が異なり、味わい深いものがあります。
 国内外の作家やクリエイター、企業等と交流し、多彩なコラボレーションでユニークな作品づくりに取り組んでます。

          クリエイターコラボ商品                作られる年代や人によって様々な顔の表情がある

■工程
 作り手がいなくなり、一度は途絶えた尾崎人形ですが、1990年(平成2年)に八谷至大が尾崎焼保存会を結成し復活しました。その語、高柳政廣が型や窯を受け継ぎ、今の形になりました。まず、土を石膏に詰め、きれいにバリ取りや彫りを入れて成形した人形を乾燥させます。電気炉で素焼きし、下地を塗って絵付けをしたら完成です。

土を石膏に詰める。 バリ取りや彫りを入れ成形 成形した人形を乾燥させる 
    【土を石膏に詰める】         【バリ取りや彫りを入れ成形】      【成形した人形を乾燥させる】

           電気炉で素焼き 下地を塗って絵付け
                【電気炉で素焼き】           【下地を塗って絵付け】

■尾崎人形に関する問合せ先
尾崎人形工房(尾崎人形保存会)(佐賀県神埼市神埼町尾崎546)
TEL 0952-53-0091
このページに関する
お問い合わせは
(ID:95372)
佐賀県庁(法人番号 1000020410004) 〒840-8570  佐賀市城内1丁目1-59   Tel:0952-24-2111(代表)     
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