令和5年4月26日 県立博物館 学芸課 担当者 松浦 直通 0952-24-3947 内線3717 【E-mail】hakubi@pref.saga.lg.jp |
佐賀県立博物館でテーマ展「刀と人-作る、活かす-」を開催します
佐賀県立博物館では、令和5年5月12日(金曜日)から、テーマ展「刀と人-作る、活かす-」を下記のとおり開催します。
江戸時代の肥前地域には、時代を通して高い評価を得ていた鍋島家のお抱え刀鍛冶(かたなかじ)である忠吉一門(ただよしいちもん)を始め、多くの刀匠(とうしょう)がいました。しかし、明治9年(1876年)に出された廃刀令以降、軍人や警察官等以外の帯刀が禁ぜられると、作刀を生業としてきた刀匠は少なからず影響を受けました。その後、軍刀需要が高まる中での作刀時の伝統的鍛錬法の簡素化や、戦後の連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)による刀剣類の接収・廃棄など、明治以降の日本刀には度々存続の危機が訪れました。
本展覧会では、刀剣を「作る人」「活かす人」の2つの視点から、時代の要望に応える刀匠の業(わざ)や、現代に続く日本刀文化を支える人々の業を、初代忠吉期の刀剣や接収刀剣及び廃棄を免れた刀剣の展示や、現代刀匠等へのインタビューをとおして紹介します。
記
1 展覧会名称 テーマ展「刀と人 ―作る、活かす―」
2 会期 令和5年5月12日(金曜日)~6月25日(日曜日)[45日間]
※毎週月曜日は休館。
3 開館時間 9時30分~18時00分
4 会場 佐賀県立博物館3号展示室(一部)
5 観覧料 無料
6 会期中の関連イベント
(1)担当学芸員によるギャラリートーク(申込不要)
日時 5月14日(日曜日)、6月4日(日曜日)
いずれも13時00分~ (30分程度)
会場 博物館3号展示室
(2)職人による講話(申込不要)
ア 研師のはなし「手入れの話及び実演」
日時 5月14日(日曜日)14時00分~ (1時間程度)
会場 博物館3号展示室
講師 研師 今川 泰靖 氏(イマガワ ヒロヤス)
イ 刀匠のはなし「作刀の話」
日時 6月4日(日曜日)14時00分~ (1時間程度)
会場 博物館3号展示室
講師 刀匠 西村 直真 氏(ニシムラ ナオマサ)
(3)ワークショップ 演武と型指導(要事前申込)
日時 5月28日(日曜日)10時00分~12時00分
会場 佐賀県立博物館屋外 ※雨天時は軒下にて実施。
講師 兵法 タイ捨流(ヒョウホウ タイシャリュウ)
申込 要事前申込 当館ホームページを参照ください。
(4)第51 回あらかしコンサート(要事前申込)
日時 5月28日(日曜日)13時00分開場 13時30 分開演 (1時間程度)
会場 美術館ホール
出演 Elysion Philharmony Orchestra(エリシオン フィルハーモニー オーケストラ )
申込 要事前申込 当館ホームページを参照ください。
(5)博物館・美術館セミナー(申込不要)
日時 6月10日(土曜日)13時30分~15時00分
会場 美術館2階 画廊
講師 博物館主査・学芸員 松浦由佳
7 主な展示資料と内容
(1)江戸時代の刀工 肥前忠吉とその一門
(2)廃刀令と刀工
(3)刀剣の接収・廃棄と保護
(4)現代の刀匠 継承と創造
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刀銘 肥前国忠吉/慶長五年八月吉日 刀剣撮像 中村慧(Spare Times Studio) |
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刀匠 西村直真さん (提供:西村氏) | 研師 湯淺健吾さん (鶴田和利撮影 提供:湯淺健吾) | 柄巻師 出口智之さん |
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金工細工師 有馬武男さん | 鞘師 久保純一さん (提供:久保謙太郎) | 柄巻師 久保謙太郎さん (提供:久保謙太郎) |