既存のカンキツ園地においても簡易な基盤整備で導入可能な「S.マルチ栽培」の普及推進を図るため、令和5年5月29日(月曜日)に東松浦農業振興センターと連携して、「露地ミカンS.マルチ研修会」を開催しました。
研修会では、S.マルチの概要や造成方法について紹介するとともに、令和4年度現地実証圃の研究成果報告やS.マルチ導入に活用可能な補助事業について説明を行いました。
さらに、現地研修では、水源のない圃場でのかん水方法やSS(スピードスプレーヤー)走行を実演し、機械管理等による省力的な栽培管理の提案を行いました。
S.マルチ栽培に対する参加者の関心は高く、積極的な意見も多く出されました。今後も研修会等を通して、普及に努めていきます。
※S.マルチ栽培とは
埋設したS.シートで樹列間の土壌を仕切り、防水・防根を確実にして、シートマルチ栽培を行う技術です。大雨(<80mm)に対応する他、園内の車両通行が容易になります。
研修会の様子
S.マルチ栽培の概要や造成方法を紹介 さが園芸888億円推進事業の紹介
室内研修
現地実証圃における研究成果の報告
現地研修(上場営農センター内圃場)
・SS(スピードスプレーヤー)走行
S.マルチ栽培では、通路にマルチシートを敷く必要が無く、作業機械による管理の妨げになりません。
・省力的なかん水方法の実演
水源の確保が難しい園地においても動力噴霧器を活用して省力的にかん水できます。