令和5年6月22 日 佐賀県立名護屋城博物館 担当者 久野 直通 0955-82-4906(学芸課直通) 【E-mail】nagoyajouhakubutsukan@pref.saga.lg.jp |
大韓民国国立晋州博物館との学術交流協定20 周年記念「文禄の役と洪浩然~400 年の時を越えて~」展を開催します
洪浩然(こう・こうぜん)は、文禄の役における激戦として知られる晋州城攻防戦のさなかに佐賀の将兵によって捕らえられたのち、鍋島直茂・勝茂父子の右筆(ゆうひつ/書記官)として仕えました。書の巧みさでも知られ、謹直で力強い楷書が特徴的なことから「こぶ浩然」とも称されています。
大韓民国国立晋州博物館は、晋州城内に所在し、慶尚南道西部地域を中心とした歴史・文化とともに文禄・慶長の役(壬辰・丁酉倭乱)の専門博物館として活動する歴史博物館であり、平成15 年から当館と学術交流協定を結んでいます。両館では相互に特別展等での出品・調査協力を行っているほか、洪浩然や出兵時に日本軍が朝鮮半島南岸に築いた倭城の共同調査などを実施してきました。
本展は両館の学術交流協定20 年を記念して開催するもので、特に両館の共同調査によって大きな注目を集めた洪浩然ゆかりの品や佐賀で受け継がれてきた作品を一堂に御紹介しながら、歴史を紡ぐ大切さ、そして学術・文化交流を続ける意義について改めて振り返ります。
記
1 展覧会名
大韓民国国立晋州博物館との学術交流協定20 周年記念「文禄の役と洪浩然 ~400 年の時を越えて~」
2 会期
令和5年6月30 日(金曜日)~8月27 日(日曜日) 〔59 日間〕
※月曜日休館(ただし祝休日は開館し、翌平日を休館とする)
3 会場
佐賀県立名護屋城博物館 企画展示室
4 主催
佐賀県立名護屋城博物館
5 協力
大韓民国国立晋州博物館
6 観覧料
無料
7 展示構成・資料
| コーナー | 主な展示資料 |
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1 | 文禄の役と晋州城の戦い | 肥前名護屋城陣所絵図(令和4年度新規収集資料) 朝鮮将の記録(倡義録、健斎先生文集) 晋州城図・現在の晋州城(写真パネル) |
2 | 洪浩然とその遺墨 | 洪浩然画像(洪悦郎氏寄贈)○ 洪浩然使用の筆・印章・刀(洪悦郎氏寄贈)○ 忍字掛幅(洪悦郎氏寄贈)○ 七言絶句二首屏風(洪美壽子氏寄贈、展示期間:8月1日~27日)○ 「恭敬」(西村慶介氏寄贈)○ 「勤謹」(公益財団法人鍋島報效会蔵)紺紙白字詩書屏風(同上、展示期間:6月30日~7月30日) 御道具帳(公益財団法人鍋島報效会蔵、県立図書館寄託) 雨中伽(同上) |
3 | 洪浩然を伝える | 普聞集(公益財団法人鍋島報效会蔵、県立図書館寄託) 直茂公譜考補(公益財団法人鍋島報效会蔵、県立図書館寄託) 鍋島直茂像(公益財団法人鍋島報效会蔵) 古賀精里像(佐賀県立博物館蔵) 洪浩然伝(洪悦郎氏寄贈)○ 洪安胤書「忍」(西村慶介氏寄贈)○ 洪浩然譜并諸家題言(洪悦郎氏寄贈)○ |
4 | パネル展示 洪浩然のふるさと | 山清郡における洪家関連史跡 |
5 | パネル展示 晋州博物館との交流事業 | 特別展での協力(2010 年国際交流展など)、現地調査協力 |
| 展示点数 | 約40点(パネルは除く) |
※特段の記載が無い資料は当館蔵、○印は佐賀県重要文化財
8 その他(期間中に当館で行うイベント)
(1)なごや歴史講座
7 月16 日(日曜日)「洪浩然の足跡をたどって」 講師:久野哲矢(当館学芸員)
8 月27 日(日曜日)「佐賀城本丸跡の発掘調査」 講師:加藤裕一(当館学芸員)
いずれも時間は13 時30 分~15 時、会場は名護屋城博物館ホール ※当日受付
(2)ナイトミュージアム2023
学芸員の案内のもと夜の名護屋城跡を見学し、本丸跡で夏の星座を観察します。
8 月19 日(土曜日)18 時30 分~21 時 ※要事前申込み
添付資料
- 参考資料 (PDF:563.1キロバイト)