佐賀県では、佐賀県内水対策プロジェクト(プロジェクトIF)の一環で、令和元年佐賀豪雨、令和3年8月豪雨で甚大な被害を受けた杵島郡大町町の浸水被害を軽減するため、下潟排水機場の機能強化対策に取り組んでいます。
今回、既設ポンプ設備の復旧工事及び止水壁設置等の耐水化工事が完了し、今後、ポンプ増設の工事に着手することから、山口知事をはじめ、水川大町町長、地元選出の県議会議員、地域の皆さまなど約40名の関係者の方々に参加いただき、令和5年6月7日に排水機能強化式を開催しました。
式典では、
・令和元年佐賀豪雨、令和3年8月豪雨で大町町でも甚大な浸水被害が発生したこと
・令和3年8月豪雨では、下潟排水機場も浸水によりポンプが停止したこと
・止水壁に示したとおり、令和元年には約90cm、令和3年には約1m50cmの浸水となったこと
・県が国や大町町と検討を進め、六角川で想定される最大規模の浸水が発生しても、排水機場の稼働が継続できるよう止水壁を設置したこと
・遠隔操作設備やカメラを導入し、操作人が排水機場から退避された後も安全な場所で操作が可能となったこと
・今後、現在の排水能力7.5㎥/sの約1.5倍である10.5㎥/sに機能強化に着手すること
など、施設整備に至った経緯と今後の計画が紹介されました。
山口知事と水川町長により、復旧した排水機場を遠隔操作にて起動し、参加者の皆さんと一緒に祝いました。
今後は、増設する排水ポンプが令和6年の出水期までに供用開始できるよう、しっかりと取り組みます。
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下潟排水機場復旧工事着工前と完成後の写真 |
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主催者挨拶(山口知事) | 山口知事、水川大町町長による遠隔操作 | 止水壁に被災当時の浸水深や被害状況を表示 |