担当課の回答(令和5年5月19日)
特定の分野に特異な才能のある児童生徒に対する教育については、これまで、日本の学校教育において、才能をどのように定義し、見いだし、その能力をいかにして伸長させていくのかという議論が十分ではなかったと認識しています。
現在、本県においては、全ての子どもたちが自らの理解の程度や知的好奇心に応じ、積極的に学習に取り組む姿勢を育むことが重要との考えのもと、教師が子どもたちの多様性を理解し、子どもたちが持つ個性や資質能力を褒め、認めていくことで、主体性を備えた子どもたちの育成を目指しているところです。
また、特定の分野に特異な才能のある児童生徒が抱えている学習上生活上の困難に着目し、その解消を図るとともに、その子どもが持つ比類ない才能を伸ばしていくことも重要と考えており、例えば、学校外の学びの場を積極的に活用したり、デジタル社会の進展を踏まえICT等を活用した個別最適な学びの場を提供したりすること等も有効ではないかと考えます。現在の状況で完結するのではなく、こうした取組を不断に検証し、子どもたちがお互いのよさや特性を認め合ったり、安心感や充実感をもって学校生活を送ったりすることができるような環境づくりをさらに進められるよう、今後も情報収集に努めるとともに、これからの本県の取組方針等について検討を進めてまいります。