2023年8月10日 ~ 2023年12月10日 所蔵資料展「関東大震災と佐賀 ―佐賀からの被災地救援―」を開催します 最終更新日:2023年8月9日 令和5年8月9日公文書館 担当者 山下 内線 4093 直通 0952-25-7365 E-mail:kobunshokan@pref.saga.lg.jp 所蔵資料展「関東大震災と佐賀 ―佐賀からの被災地救援―」を開催します 2023年は、関東大震災の発生(1923年9月1日)から100年を迎える節目の年です。佐賀県公文書館では、地震発生による佐賀県内の暮らしへの影響や、佐賀県から被災地へどのような救援が行われたのかを紹介する企画展を下記のとおり開催します。 是非、この機会に多くの皆さまの御来館をお待ちしています。記1 期間 令和5年8月10日(木曜日)~令和5年12月10日(日曜日)2 会場 佐賀県公文書館(佐賀市城内一丁目6番5号 佐賀県庁南館2階)3 展示内容 当館所蔵『関東地方震災関係綴』を中心に、通知や公報から読み取ることができる被災地の状況や、地震発生による県内の暮らしへの影響、県から被災地へどのような救援・救護が行われたのかを展示解説します。 また、関連展示では、当時の佐賀ではどのように震災が報道されたのか紹介するほか、県が行っている防災・減災の取組や、過去の広報紙での防災に関する呼びかけなどを展示します。(展示数25点)関東大震災の発生 1923(大正12)年9月1日の午前11時58分に、関東地方南部(相模湾北西部)を震源とする大地震が発生しました。震災直後は県内でも人々の動揺があったとみられ、9月4日付の県公報号外第2号告諭では進んで被災者救援に力を尽くすよう県民へ呼びかけが行われました。佐賀県公報号外 第2号告諭(大正12年) 地震による暮らしへの影響 地震後は、不当な利益を得ようとする動きにより物価が急騰し、暴利を取り締まる勅令が出されました。 このほか、陸路で物流の滞りも発生しています。このうち米穀について、震災の影響を受けたことが分かる文書が当館に残っています。震災の米の移動に及ぼせる影響(大正13年) 被災地への救援と救護 当館資料には、輸送予定物品の数量や寄贈品の詳細な照会があったことが伺える長崎県と沖縄県からの電報が残っています。また、被災地での救護活動には、日本赤十字社佐賀支部から医員や看護婦など15名が9月4日に出発したとの報告が残されています。 このほか、佐賀県庁からは見舞金が拠出され、後日、内務省次官から富永鴻県知事へ宛てて収支報告書と礼状が送られています。震災地諸官衙在職遭難者に送付せる見舞金への礼状(大正13年) 県内での救援募集と救護 県内から被災地へ向けた救援物資が多数送られたほか、各郡・市町村で積極的に救援の呼びかけが行われ、神埼郡からの報告文書に、当時郡内各戸に配布された義捐金を呼びかけるビラが残っています。 また、県内主要(佐賀・唐津・鳥栖)駅や周辺では、鉄道で帰郷(あるいは避難)してきた被災者への救護活動が行われました。神埼郡で配られた義捐金募集の宣伝ビラ(大正12年) 関連展示『県民だより さががすき。』2017年4月号(平成29年4月) 佐賀ではどのように震災が報じられていたのか、当時の新聞を複製展示するほか、県が行っている防災・減災への取組や、過去の広報紙から防災特集を紹介します。添付資料 所蔵資料展「関東大震災と佐賀―佐賀からの被災地救援―」チラシ (PDF:5.56メガバイト) <参考:佐賀県公文書館概要> 佐賀県公文書館では、県が保存している明治期からの公文書や行政資料等48,840冊のうち、歴史的資料として価値のあるもの20,145冊を一般公開しています(令和4年度末時点) 。 また、所蔵している資料を紹介し、閲覧利用のきっかけにしていただけるよう、特定のテーマに基づく展示を定期的に行っています。【利用時間】午前9時~午後5時【休 館 日】毎週月曜日(会期中の9月18日・10月9日(月曜日・祝日)は開館とし、9月19日・10月10日(火曜日)を休館とします)※その他臨時に休館する場合があります。【入 館 料】無料【そ の 他】プライバシー等の観点から一部閲覧できないものもあります。