佐賀県では、有田焼創業400年事業や肥前さが幕末維新博覧会、アジアベストレストラン50などを契機に、「食材」と「器」と「料理人」を組み合わせ、調和させることによって新しい価値を創造する「サガマリアージュ」に取り組んでいます。
互いを意識しながら、各々がより高みを目指し研鑽を重ねる日々の中で、新しいステージに進む今だからこそ表現できることがある、そんな三人の想いがひとつになって実現する2日間限りの饗宴をぜひお楽しみください。
小 岸 明寛
フランス料理・開業準備中(福岡)
<プロフィール>
1979年佐賀県太良町生まれ。大阪の辻調理師専門学校、辻調理技術研究所を経て、辻調グループフランス校へ留学。
2000年に卒業後、東京「シャトーレストラン
タイユヴァン・ロブション」で4年間の修行を経て渡仏。アラン・デュカスやピエール・ガニェール、ミシェル・ブラスのもとで修行。2005年に帰国し、「ピエール・ガニェール・ア・東京」の開業に尽力。2007年から「ミシェル・ブラス
トーヤ ジャポン」で働く。2015年より「オーグードゥジュール メルヴェイユ博多」のシェフを務める。現在は開業準備中で、2023年11月に「レストランコギシ」をオープン予定。
辻 諭
224 porcelain 代表(佐賀)
<プロフィール>
1979年佐賀県嬉野市生まれ。
2012年に「224 porcelain」ブランドを立ち上げデザインから製作までを手がける。
肥前吉田焼の窯元として産地を牽引するにとどまらず、嬉野温泉や嬉野茶などのコンテンツを活かしたまちづくりや、担い手育成などにも主体的に関わっている。
松 尾 俊一
茶師(佐賀)
<プロフィール>
1978年佐賀県嬉野市生まれ。
5代続く茶農家に生まれるも、脳科学を学び言語聴覚士を経て、2007年に就農。日本茶のルーツの一つと言われる嬉野上不動皿屋谷地区を拠点に、緑茶や酸化発酵茶、ハーブティーなど様々な茶作りに取り組む。過去に国内外で受賞歴もある、茶葉のスペシャリスト。
食材と器と料理人が織りなす食文化創造事業(サガマリアージュ)
佐賀県では、有田焼創業400年事業や肥前さが幕末維新博覧会、アジアベストレストラン50などを契機に、「食材」と「器」と「料理人」を組み合わせ、調和させることによって新しい価値を創造する「サガマリアージュ」に取り組んでいます。
これにより、佐賀が世界に誇るべき「食材」と「器」の価値に気づき、これらを磨き上げ、新たな価値を創造する料理人が育ちつつあることから、令和3年度より、これまでの成果を受け継ぎ、「サガマリアージュ」を進化させて、トップシェフを目指す県内料理人や若手料理人などのスキルアップを目的としたプロジェクトを展開しています。
(1)サガマリアージュラボ
才能ある県内料理人のもとに、こだわりの食材や器などの作り手が集まり、互いの持つ知識や技術、感性などを共有することでスキルアップを図る自発的な研究会を県内各地に立ち上げる。
「サガマリアージュラボ」での活動を通じて磨いてきた知識や技術、感性などを表現・発信する場として、人間国宝などの器を使った期間限定のプレミアムなレストランイベントを開催する。
(3)サガマリアージュセミナー
県内料理人や若手料理人、飲食事業者等を対象にした食分野のプロフェッショナルによるセミナーを開催し、様々なインプットを通じた意識改革や学びの機会を作る。
このような取組を通じ、国内外で食と器と料理人のまちとして佐賀県の評価が高まり、ひいては県内に旅の目的となるレストランが生まれることを目指します。