会議内容
要約版はこちらをご覧ください。
- 要約版 (PDF:199.7キロバイト)
○司会
それでは、時間になりましたので、第1回佐賀県豚熱対策本部会議を始めます。
まず最初に、知事からお願いします。
○知事
皆さんお疲れさまです。昨日、8月29日に豚熱の恐れが濃厚な事案が発生いたしました。ということで、23時20分に対策本部を自動設置しております。昨日、家畜保健衛生所の検査によって陽性ということになりましたので、これから国のほうで確定という作業になるわけですけれども、あらかじめみんなでしっかりと今のうちから準備をしておきたいと思います。
場所は唐津市東山、450頭の養豚農家ということであります。
詳細、これからの手順などについては農林水産部長から説明していただきたいと思います。
○司会
ありがとうございます。
では続いて、今回の豚熱疑いによる状況と今後の予定につきまして山田部長からお願いします。
○農林水産部長
それでは、私のほうから現在の状況、それから、今後の対応につきましてご説明をいたします。
スライドの下のほうでございますけれども、まず、異常家畜の通報が昨日、8月29日午前9時51分に北部家畜保健衛生所のほうに通報がございました。
発生の疑いがある農場は唐津市東山でございます。
飼養頭数につきましては450頭になっております。
通報内容ですけれども、飼養している養豚農家の離乳豚、これは子豚でございます。12頭のうち6頭が死亡しているという通報がありまして、生存している子豚6頭につきましても食欲不振があるという通報があっています。
それを受けまして、北部家畜保健衛生所の職員2名が立入検査に入ったところでございます。
裏のページをお願いします。
検査の状況でございます。死亡をした豚等の検体を持ち帰りまして、中部家畜保健衛生所で抗体検査、それから、遺伝子検査を実施しております。一番最初の検査では、FA(蛍光抗体法)による検査では陽性がありませんでしたけれども、遺伝子検査では13頭のうち12頭が陽性になっています。
その後、(3)でございますけれども、2回目の遺伝子検査でございます。これはコンベンショナルPCRということで、時間をかけて遺伝子検査をする検査でございます。その検査結果は、13頭中11頭が陽性という反応があっています。豚熱の疑いが非常に強い事例ということで考えております。
今後の検査、対応でございますけれども、本日、8月30日の6時45分の佐賀空港便で東京に検体を持ち込むようにしております。羽田着が予定では8時25分、それから、東京小平にあります動物衛生研究所に検体を持ち込んで、国の研究所によります確定検査を実施し、豚熱と判定されれば、その後、殺処分を実施する予定としております。
資料には書いておりませんけれども、県内の発生農場から半径3キロメートル以内に7戸の養豚場、それから、半径10キロメートル圏内には5戸、これは県内の養豚場があります。半径3キロ、10キロの圏内、陽性の確定が出た場合は、移動制限、それから、搬出制限の区域になります。一部、長崎県にも半径10キロメートルがかかりますけれども、長崎県の養豚農家につきましては、現在、長崎県のほうに確認をしているところでございます。
今後、確定を受けて消毒ポイント等の設置を進めていきたいと。準備はもうやるようにしておりますけれども、すぐに消毒ポイントが設けられるように準備を進めていきたいというふうに思っております。
内容につきましては以上でございます。
○司会
ありがとうございます。何か確認等ありましたらお願いします。
○知事
幾つか確認をさせてほしいと思いますけれども、あしたの第1便で東京小平のほうの国の動物衛生検査所に回すわけだけれども、基本的には陽性になる可能性が高いと判断していいですね、今は。
○農林水産部長
はい。
○知事
その前提として準備をするということで、そうすると、あしたの確定は何時頃かな。
○農林水産部長
こちらの見込みですけれども、夕方の7時か……
○知事
夕方から夜にかけて。
○農林水産部長
はい。
○知事
そのときに確定の会議はみんなで整理をするということで。そしたら、そのための準備を、副知事が現地に行ってもらって、殺処分する前提で準備を開始するということで、この450頭という規模なんだけれども、基本的にうちの職員で対応できますか。
○農林水産部長
規模的には佐賀県の職員で対応できると思っております。
○知事
そしたら、そこはまた総務部も中心になって、体制などについては、あしたのうちによく整理をして。
それから、これは夜間にやる必要はないんだろう。
○農林水産部長
豚は結構母豚が大きくて危険も伴いますので、夜の作業というのは危険を伴うと思います。
○知事
そうよね。そこまで切迫しないとして、もしやったら大体何時ぐらいかかりますか。
○農林水産部長
見込みでは1日。
○知事
約1日。
○農林水産部長
はい、約1日。
○知事
そしたら、あしたの夕方、夜に確定したら、あさっての朝から作業に入れるように準備をして、できればその日の日没までに終わればいいねという感じ。ちょっと相手が大きい対象だから、安全には安全を期してということで、その辺の管理はまたやっていただくということと、あとは警察のほうにはいろいろポジション、ポジションでの支援活動をして、鳥のときも一緒だけど、そこはやっていただくということと、あとは、県民は豚食べて大丈夫かと多分おっしゃると思うんだけど、大丈夫よね。
○農林水産部長
すみません、それを言い忘れておりました。豚熱にかかっている豚肉を食べても、そこは健康に問題ございませんので。また、これから出荷制限をかけていきますので、豚熱にかかっている豚肉が流通するということもないと思っております。
○知事
そうよね。だから、非常に致死率の高い豚熱だけれども、まずは制限がかかるから、豚熱にかかった豚を食べる可能性というのは非常に薄いんだけれども、よしんばそれを食べたとしても、人には感染しない。
○農林水産部長
はい。感染もしないし、問題ございません。
○知事
その辺の問合せは……
○政策部長
政策部ですけれども、コールセンターをあしたの8時半に開設の準備を今進めておりますので、そういった問合せには対応していきたいと思います。
○知事
あとはあれか、鳥といっしょで埋める、埋設か。あれはまた建設業の皆さんから協力いただいて、埋める形になる。
○農林水産部長
今回、処分については埋却処分を予定しておりまして、豚舎の近くで予定しています。また、建設業協会の方にもご支援をいただきながら……
○知事
今のうちから早く連携してですね。だから、作業はあさってになる可能性があるということだから、あしたいろいろ準備に時間を使えるということですかね。
ほかに何か今のうちに考えておくこと。
○県土整備部長
県土整備部ですけれども、消毒ポイントについては3キロ圏内、そして、10キロ圏内ということで、畜産車の対応と一般車の対応ということで、選定して必要なところは確認をしてから設置準備を進めているところでございます。ここも建設業協会の協力をいただきながら。
○知事
じゃ、あした途中で現場の状況がある程度できるようになったら、一回昼間の間につないで準備しておこうか。
○副知事
そうですね、まず、現場に行って確認して、皆さんと共有したいと思います。
○農林水産部長
今の予定としましては、上場営農センターのほうに現地対策本部とサポートセンターを設置したいと思っております。防災監のほうがそちらにお願いしたいと思っています。
○知事
鳥インフルは冬の時期で防寒という感じだけど、今回は暑いから、そこの管理は健康福祉部も含めて現場のほうで対応できるようによろしく。
○副知事
防護服を着て作業になると思いますので、健康管理をして。
○知事
あとは、殺処分は専門的な形になると思うから、豚だからね。
○農林水産部長
はい。殺処分自体は獣医師がやることになります。詳細の防疫計画はこれから詳細に詰めるようにしています。
○知事
あとはあれですね、搬送していく。計画はできているんだよな、場所はどこにするというのはあらかじめ。
○副知事
具体的には定まっています。
○司会
ほかはございますか。
○畜産課長
すみません、お手元の資料2ページの緊急現地立入時間を11時15分と書いておりましたが、すみません、11時7分です。
○農林水産部副部長
先ほど部長のほうから3キロ圏内、10キロ圏内の戸数と申し上げましたけど、農場数が正確な単位です。
○知事
農場数。
○農林水産部副部長
農場数です。
○司会
ほかございますか。
それでは、知事からお願いします。
○知事
ということで、一応情報共有がある程度できたというふうに思います。しっかりとこれから県、それから、県警さん、市町、JA、建設業協会、関係団体ということで、それぞれの行うべきことというのを確認するようにしていただきたいと思います。
それから、佐賀県は先ほど歴史を調べてみたら、恐らく70年ぶりぐらい。昔は豚熱、豚コレラと言っていた時代なんですけれども、その時代まで遡るということで、本当に久しぶりの事案になろうかと思いますけど、これまでも鳥インフルエンザは佐賀県はしっかりと対応を迅速にできたので、今回もそういう教訓も経験も生かして、全力を尽くしてみんなで頑張っていきたいというふうに思います。よろしくお願いします。
以上です。
○司会
ありがとうございました。
それでは、第1回対策本部会議を以上で終了します。お疲れさまでした。