会議内容
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○司会
それでは、時間になりましたので、第2回佐賀県豚熱対策本部会議を始めます。
まず最初に、県内の豚熱の発生とその対応状況について山田部長からお願いします。
○農林水産部長
それでは、私のほうから現在までの対応状況と今後の取組についてご説明をいたします。
まず、夜中の第1回対策本部会議のおさらいでございますけれども、昨日の9時51分に通報がございました。唐津市東山の養豚農家で、約450頭規模の農家でございます。
検体を中部家畜保健衛生所に持ち帰りまして、2回のPCRの遺伝子検査をやっております。1回目が13検体中12件、2回目が13検体中11件で陽性ということで、本日、動物衛生研究部門、国の研究機関ですけれども、ここのほうに佐賀空港の朝1便で検体を職員で持ち込みまして、現在、国の動物衛生研究部門において確定検査を実施していただいております。国から患畜決定の連絡後、速やかに殺処分等の防疫措置を開始していきたいと思っております。
現在の作業状況でございます。擬似患畜と決定した場合の制限区域を現在作成しております。3キロ圏内の移動制限区域、3キロ以内は移動制限、移動しちゃ駄目という区域です。3キロから10キロ圏内は搬出制限ということで、外に持ち出してはいけない区域、これを設定しておりまして、これは防疫の地図ですけれども、3キロ圏内に7農場、発生農場も含めて8農場、これが外のプロットでございます。搬出制限区域、3キロから10キロ圏内については5農場がかかる予定となっております。ここの農家については、今、移動自粛を要請済みでございます。
現時点におきまして、県内の全ての養豚農家に消石灰を配付していきたいと思っております。特に、唐津エリアにつきましては、今後、優先配付をしていきたいと。
さらには、養豚農家への周知を進めております。先ほどの地図にちょっと戻っていただいてよろしいですか。養豚農家が密集している地域でもございます。各農家にはしっかり警戒を強めていただくように要請をしております。
現在、県内の全ての養豚農家にも連絡、情報提供をしているところでございます。現地の関係につきましては、現在、上場営農センターと鎮西スポーツセンターに対策本部、それから、サポートセンターを設置しているところでございます。
○司会
ありがとうございます。
それでは続きまして、現地対策本部に南里防災監に行っていただいております。現地の準備状況等について報告のほうをよろしくお願いいたします。
○防災監
現地対策本部の南里です。まず、本日の10時に現地対策本部で会議を開催いたしました。現場の状況、それから、これからの手順について確認をいたしました。
その上で、まず、防疫についてですけれども、私も埋却場所を現地農場に行って確認をしています。埋却場所につきましては確保されておりまして、13時に埋却についての地元説明を行っています。了解が得られた後、作業に入るということになっています。
それから、殺処分関係が夜間作業となりますので、照明機器等の調達をしています。いろんな国交省、建設業協会等との調整を済ませているところです。
それから、動員の関係です。鎮西スポーツセンターのほうにサポートセンターを設置して準備をしています。19時に第1クールのクルーが到着いたしまして、早ければ20時から殺処分が開始できる体制を取っているところです。
現地の状況は以上でございます。
○司会
ありがとうございます。
その他確認等ございましたらお願いします。
○知事
南里防災監、夜間はクールか何か順番にローテーションしながらやっていく感じですかね。
○防災監
基本的には8時間のスパンで、当然、休憩を入れながらですけど、作業を進めていくという形にしています。一番危ないのが、照明がありますので、先ほど照明の調達を申し上げたところでございます。
○知事
そうだよね、最初の段階では昼間という話だったけれども、今猛暑なので、昼間よりは夜のほうが進行がスムーズにいくんではないかという判断ですね。
○防災監
そうです。
○知事
だから、ぜひ照明など、しっかりと安全に作業するように準備をしてもらいたいと思います。
○防災監
承知しました。
○司会
ありがとうございます。
それでは、各対策部から現在の対応状況等について報告を順次お願いいたします。
○県土整備部長
消毒ポイントからのご報告です。
消毒ポイントにつきましては、発生箇所と3キロの移動制限区域、10キロの搬出制限区域を考慮して場所を決めております。具体的に言いますと、畜産関係で2か所、一般車両関係で4か所ということで、ただ、1か所は重複した場所ということで、場所的には5か所という形になります。
防疫措置が開始される時間までには運用ができるように、今準備を進めているところでございます。
以上です。
○政策部長
相談窓口の設置についてでございますけれども、本日8時半より豚熱相談コールセンターを設置し、現在運用中でございます。
開設時間でございますけれども、今のところ本日からの3日間、9月1日金曜日までは午前8時半から午後10時までとしております。その後は、土曜、日曜を含めまして、当面の間、日中8時半から17時15分までとして運用していこうと思っております。現時点、8時半から今日の午前中、12時までの間では、今のところ相談はあっていないというような状況でございます。
コールセンターでは、一般県民の方からの相談を想定しておりまして、豚熱に関する基本情報に加えまして、感染や食の安全に関する疑問や相談に対応することとしております。また、必要に応じて家畜保健衛生所などの専門窓口への案内も行っていきたいというふうに考えております。
以上です。
○司会
ありがとうございます。
ほかに現在の状況で共有すべき情報がありましたらお願いします。よろしいでしょうか。
そしたら、山田部長お願いします。
○農林水産部長
1つ、イノシシの件ですけれども、現在、県内の死亡イノシシですとか捕獲されたイノシシについて豚熱の検査をやっているんですけれども、この擬似患畜というか、発生を受けて、唐津市を中心にもう一回体制を組み直して、唐津を強化していきたいというふうに思っています。
○知事
現時点で死亡しているイノシシが発見されたとか、そういう情報はないわけよね。
いや、結局、今回の問題、まだ取っかかりだけれども、経路が本当に分からない。九州に飛んできているわけなんだけれども、イノシシという可能性は一つあるわけだけれども、ほかの可能性というのは何が考えられるんだろうか。
○農林水産部長
あとは、例えば、母豚を県外から種豚を持っていったとか、あとは人が交流をして人が媒介するとか、あとは、鳥インフルエンザみたいにトラックとか、いろんな可能性はあるんですけれども、そこは疫学調査をしっかりやっていかないと……
○知事
いずれにしても、そういうイノシシをはじめ、そういったところの状況というのはよくチェックしたほうがいいですよね。
○農林水産部長
はい。
○知事
その状況によっては、九州全体の話にももちろん可能性としてはあるわけだから、そこも並行してお願いします。
○農林水産部長
承知しました。
○司会
ありがとうございます。
ほかございますか。よろしいでしょうか。
それでは最後に、知事からお願いします。
○知事
皆さんお疲れさまです。今日はヤマキさんにも農水省から早々に駆けつけていただいて、鳥インフルエンザのときも来ていただきましたけれども、本当に助かっております。ありがとうございます。
そして、まずは450頭の話で、今、現地対策本部に南里副知事が現地対策本部長として行ってもらっていますけれども、夜間の作業、もしこれが確定ということになると、今日の夜間からスタートするということなので、その準備ですね、防疫措置、殺処分、それから、埋却などについてしっかり準備をしていただきたいというふうに思います。
次は恐らく確定のタイミングでこの会議をやって、そこで確定で、それとほぼ同時に、現場での作業のスタートになると思いますので、今からまだ時間がありますから、ぜひ準備をしっかりしていただきたいと思います。
それから、今イノシシの話がありましたけれども、今まで豚熱が本州で起きたときも、周辺に広がるということがありました。ですので、今回もこの450頭のみならず、周辺への警戒というものも必要だと思います。先ほど消石灰など、いろんな消毒措置をしておくということもそうですし、周辺でまた発生する、これは佐賀県のみならずですけれども。ですから、ぜひ他県にも落合副知事から連絡しておいて、警戒を改めて呼びかけてほしいと思いますし、改めて他で発生した場合の準備も今のうちからしておくということも必要だろうというふうに思っています。
それからもう一点、これは報道の皆さん方に感謝申し上げたいなと思うんですけれども、今回、人には影響がないということについて深夜の会議で話させていただいたことが報道されたこともあってか、混乱とか、そういうことにはなっておりませんので、これからも我々も正確な情報をこの会議などでお伝えしたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
ということで、また夜、第3回まで皆さんしっかりと準備をしていただきたいと思います。ありがとうございます。
○司会
ありがとうございます。
それでは、以上をもちまして第2回会議のほうを終了いたします。