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佐賀県内で梅毒患者が急増しています~ 2023年の梅毒報告数が過去最多を更新 ~

最終更新日:

記者発表ヘッダー


 令和5年8月30日

健康福祉部健康福祉政策課課

担当者 寺師、古賀

直通 0952-25-7075

【E-mail】kenkoufukushiseisaku@pref.saga.lg.jp

 

佐賀県内で梅毒患者が急増しています ~2023年の梅毒報告数が急増しています~

佐賀県の梅毒患者の報告数が64名(2023年8月27日時点)にまで急増し、過去最多であった2022年(報告累計60名)の同時期(21名)の3倍以上となっています。

64名のうち、58名が男性、6名が女性です。患者の9割以上が20代~50代で、比較的若い年代での感染が広がっています。

 梅毒は、性的な接触などによって感染する性感染症であり、感染した場合、様々な症状が出現します。また、症状が軽くなったり消えたりする時期があるため、感染・発症したことに気付きにくい感染症です。完治しても梅毒患者との性的な接触などにより再度感染することがあり、再感染の予防が必要です。

もし、感染していた場合は、周囲で感染の可能性がある方(パートナー等)にも検査を勧め、必要に応じて一緒に治療することが大切です。

 感染の疑いがある場合や疑わしい症状がある場合は、泌尿器科、皮膚科、婦人科などを受診していただき、早期発見・早期治療に努めましょう。

 また、県内の保健福祉事務所では、無料・匿名で梅毒検査を受けることができます(HIV検査と同時受検)。感染の不安がある方はぜひご活用ください。


■(佐賀県・全国)梅毒患者の報告数の年次推移

グラフ



■保健福祉事務所での梅毒検査

・HIV検査と同時に無料・匿名で梅毒検査を受けることができます(梅毒検査のみの受検は不可)。

・結果は対面で説明します。電話で結果を報告することはありません。

・検査の詳しい内容についてはホームページをご確認ください。

 (県ホームページ)無料・匿名でHIV検査等を受けることができます

  https://www.pref.saga.lg.jp/kiji00334228/index.html別ウィンドウで開きます

 

検査の実施予定 ※祝日・年末年始を除きます。

保健福祉事務所名

TEL

検査日時

佐賀中部保健福祉事務所

0952-30-1325

第1火曜日 9時~11時

第2・4火曜日 13時~15時

第3火曜日 13時~19時

鳥栖保健福祉事務所

0942-83-3579

第2火曜日 9時~11時

第4火曜日 9時~11時

唐津保健福祉事務所

0955-73-4186

第2火曜日 9時~11時

(1)9時00分~ (2)9時30分~ (3)10時00分~ (4)10時30分~

第3火曜日 9時~11時

(1)9時00分~ (2)9時30分~ (3)10時00分~ (4)10時30分~

※事前予約制(電話予約)

伊万里保健福祉事務所

0955-23-5186

第1火曜日 9時~11時

第4火曜日 9時~11時

※1日3名までの完全予約制(電話予約)

杵藤保健福祉事務所

0954-22-2104

第1火曜日 9時~11時 17時~19時

第3火曜日 9時~11時

※1日3名までの完全予約制(電話予約)

 

 

 

■参考

1 梅毒とは

梅毒は、梅毒トレポネーマという病原体が、性的な接触(他人の粘膜や皮膚と直接接触すること)などによって体内に侵入し、全身に様々な症状が現れる感染症です。

  早期に薬物治療をすることで完治できますが、検査や治療が遅れたり、治療せずに放置したりすると、脳や心臓に重大な合併症を引き起こすこともあります。時に無症状になりながら進行するため、治ったことを確認しないで治療をやめてしまわないようにすることが重要です。また、完治しても、梅毒患者との性的な接触などにより再度感染することがあり、再感染の予防が必要です。




潰瘍

2 梅毒の症状

感染後数週間(1期顕症梅毒)

 病原体が侵入した部位(主に口の中、肛門、性器等)にしこりや潰瘍ができることがあります。また、股の付け根の部分のリンパ節が腫れることもあります。これらの症状は痛みを伴わないことが多いです。治療をしなくても症状は自然に軽快しますが、ひそかに病気が進行する場合があります。

 
バラ疹

感染後数か月(2期顕症梅毒)

 感染から3か月程度経過すると、病原体が血液によって

全身に運ばれます。この時期に、小さなバラの花に似ていることから「バラ疹」とよばれる淡い赤い色の発疹が、手のひら、足の裏、体幹部などに出ることがあります。その他にも肝臓、腎臓など全身の臓器に様々な症状を呈することがあります。

発疹などの症状は、数週間以内に自然に軽快しますが、梅毒が治ったわけではありません。また、一旦消えた症状が再度みられることもあります。

感染後数年(晩期顕症梅毒)

 感染後数年程度経過すると、ゴム腫と呼ばれるゴムのような腫瘤が皮膚や筋肉、骨などに出現し、周囲の組織を破壊してしまうことがあります。また大動脈瘤などが生じる心血管梅毒や、精神症状や認知機能の低下などを伴う進行麻痺、歩行障害などを伴う脊髄癆(せきずいろう)がみられることもあります。

 現在では、抗菌薬の普及などから、晩期顕症梅毒は稀であるといわれています。

 


3 先天梅毒について

 妊婦が梅毒に感染すると、胎盤を通して胎児に感染し、死産や早産を引き起こしたり、新生児死亡や奇形など胎児に重篤な異常をきたすことがあります。

妊婦健診の初期に梅毒検査が行われますが、検査結果が陰性であっても、その後の感染予防に努めることが重要です。

 


4 梅毒の予防方法

・不特定多数の人との性的な接触を避けましょう。

・コンドームを正しく使用することが効果的です。ただし、コンドームで覆わない部分(皮膚や口の粘膜等)から感染する可能性があるため、100%予防できるとは過信せず、皮膚や粘膜に異常があった場合は性的な接触を控え、早めに医療機関を受診して相談しましょう。

・完治しても再び感染することもあるので、パートナー等と一緒に検査・治療を行うことが必要です。

・妊娠中の方は、妊婦健診を定期的に受診し、感染予防に努めましょう。

 


5 関連ホームページ

(県ホームページ)梅毒感染者が増加しています

https://www.pref.saga.lg.jp/kiji00349508/index.html別ウィンドウで開きます


 

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佐賀県庁(法人番号 1000020410004) 〒840-8570  佐賀市城内1丁目1-59   Tel:0952-24-2111(代表)     
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