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○司会
それでは、時間になりましたので、第5回佐賀県豚熱対策本部会議を始めます。
では、現在の状況について山田部長からお願いします。
○農林水産部長
それでは、今までの進捗についてご説明をいたします。
スライドをお願いいたします。
現在の進捗状況でございます。飼養頭数511頭のうち……
○知事
450と言っていたけど、やってみたら511だったということね。
○農林水産部長
はい、すみません。
○知事
教えてやったほうがいいよ。ずっと450が回っていたからですね。やってみたら511だったと。
○農林水産部長
はい。実際、飼養頭数は約450頭でいっていましたけれども、511頭でございました。そのうち処分頭数は、8時現在で317頭ということで、進度は62%、現在も防疫作業が継続をしております。
埋却でございますけれども、夜の11時に埋却を開始しております。フレコンバッグ91袋を埋却溝へ投入しております。
現地防疫作業員の動員数でございます。現在、第2クールまで入って作業をしております。第2クールが今朝の4時から投入をして、殺処分、それから、消毒ポイントにも清拭運用をしております。あとは後方支援部隊ということで、資材の送り込みとか管理、そういうものをする動員で、現在、合計328名の動員者数でございます。建設業協会の皆様方にも埋却を中心にお願いをしているところでございます。
消毒ポイントにつきましては変更ございませんけれども、養豚農家のほうから高速の出入口とかにも設置してほしいという要望がありましたので、増やす方向で検討をしております。
今後の防疫対応でございますけれども、まず、残頭、残りの豚の殺処分、それから埋却、覆土を進めてまいりたいと思います。ここにつきましては、また現地対策本部から報告がございます。
それから、これが終わりましたら農場内の消毒、豚舎内の壁とか床、天井、こういうものの消毒を徹底いたします。それから、豚舎外の敷地についても消毒を行い、豚舎の周辺に消石灰をまいて消毒を徹底いたします。
汚染物品の処理と書いておりますけれども、豚舎の中には餌、それから糞がございますので、餌については殺処分の埋却溝に埋める作業、それから、糞については豚舎内に積み上げて堆積発酵して、温度を上げて処理をするという処理の方法を取りたいと思います。
疫学調査チームが国から本日佐賀に入るようにしております。発生農場とかその周辺の現地調査を行うようにしております。また、広がっていないかという確認を徹底するため、3キロ圏内の農家6農場につきまして、臨床検査、目で見る検査、それから、血清抗体検査とかの検査をして、発生状況が広がっていないかの確認を本日からするようにしております。
2例目の疑い事例、昨日の夜に発表させていただきましたけれども、この検体につきましては、本日、佐賀空港から国の動物衛生研究部門に予定どおり送付しております。
報告は以上でございます。
○司会
それでは、現地対策本部本部長の南里防災監、現地の状況をお願いいたします。
○防災監
おはようございます、南里です。
こちらの状況を補足的にご説明いたします。防疫対応の実施状況という表があったと思いますが、昨日の20時に作業を開始いたしまして、本日の8時時点で処分頭数が317頭、進捗率62%というふうになっています。これは頭数ベースなんですけれども、実際は大型の手間がかかる豚の連殺等を中心に先に処理しておりますので、実際の作業ベースでいくと7割をちょっと超えたぐらいの感じで動いています。今、気温等が上がっておりますので、10時をめどに一時作業を中断したいと思います。残りの作業時間としては殺処分完了まで約4時間を見ておりますので、これにつきましては、夕方に再開して今日中に終了させたいというふうな形で今動いておるところでございます。
今のところ天気の状況は特に雨とかはございませんけど、相変わらず下が悪かったり、作業環境的には注意をするところはございますので、引き続き安全を第一にということで作業を進めていきたいというふうに思っています。
なお、2例目の話もございますので、それにも対応できるような形で今、準備をしているという状況でございます。
それとあと、峰市長がお見えですので、一言お願いします。
○唐津市長
おはようございます。唐津の峰です。
山口知事さんをはじめ、県ご当局の皆様には連日大変お世話になり、ありがとうございます。昨日、長丁場になるということも想定されるということでございましたので、現地に近い県道唐津北波多線沿いにあります竹木場公民館を現地対策本部ということで公民館に今日の朝、挨拶に行ってまいりました。まだまだ確定はしておりませんが、そちらのほうの了解をいただけたら対策本部をそちらに移していただきたいなというふうにも思っているところでございます。
とにかく、現地本部としては南里副知事さんを筆頭に私たちも一生懸命努めてまいりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。ありがとうございます。
○知事
南里さん、要は、この猛暑の中で作業が一番やっぱり厳しいのは暑さで、なかなか対応するスピードは上がりにくいと思うんですよ。
○防災監
はい。
○知事
ですよね。なので、だから、戦う相手というのは気温と熱中症とかそういうことで、あそこは非常に劣悪な環境なので。
ポイントは、今回は約500頭だけれども、次の2例目にこれが対応せざるを得ない状況というのは想像できるわけだから、第2弾の対応がスムーズにいくように、ちょっと今の段階から1例目についての課題を整理して、さっき送風機が足りないなんて話も泉部長からあったけれども、そういうような何か整理もそっちのほうでしてもらって、あと、自衛隊さんの展開についての誘導だとか集積拠点だとか、いろんな問題もあるので、峰市長おられるから、現場のほうでも整理して協力をしてもらってということですね。
○防災監
はい。
○知事
よろしくお願いします。
○防災監
はい、承知しました。ありがとうございます。
○農林水産部長
こちらのほうで少し写真を出したいと思っております。作業風景の写真をこちらで見せたいと思います。
これは埋却溝のところで消石灰をまいてやっている写真ですね。
これはフレコンバッグに殺処分の後。大体これは1トンバッグなんですけど、ちょっと現場に聞いたら、1トンはとても入れなくて、大体500キロ、600キロ、五、六頭を入れて埋却処分……
○司会
ありがとうございます。
何かあればお願いします。
○知事
埋却はスムーズに進んでいるんだろうか。
○防災監
埋却作業自体は、穴も全部掘り終えていますし、順次、投入をしております。ただ、やっぱりあそこも掘った穴の底でする作業もあるので、なかなか夏は過酷な作業になっています。いずれにしても、今、そっちのほうは順調に進んでいるところでございます。
○知事
大体今までの例からすると、他県の例とかだと、作業上、殺処分は終わっていても、結構埋却だけが残ったりするというか、やっぱりそこというのは手がかかるんだろうか。
○防災監
そうですね。殺処分そのものは何とか今日中にと申し上げたけど、そこからまた覆土をしたりとか、そういう作業があと1日ぐらいは多分かかるのかなというふうに思っています。
○知事
建設業の皆さんは元気でやっておられますか。
○防災監
はい。先ほど現場に行ってお話も聞いたり、ちょっと激励もしてまいりました。さすがにやっぱり大変そうでしたので、無理をしないでと言ってます。
○知事
そうそう、よく励ましてあげて、本当。あそこは大変な作業ので。
○防災監
はい。
○県土整備部長
そしたら消毒ポイントの状況をご報告させていただきます。
昨夜から準備作業を進めていたところですけれども、全ての箇所で運用を始めております。
特に畜産関係の2か所につきまして、JAからつ畜産部と現場に近い国道204号の2か所でございますが、実際の作業状況といたしましては、現場に近い207号線のところでは、6時頃から畜産車両が入ってきて、大体今現在、最新の情報で10台の消毒処理をしたということと、JAからつ畜産部のほうでは4台の消毒作業をしたということで、現場は特に問題もなく、作業が進んでいるという報告を現場から受けております。
○知事
ここから後は2例目についての、まだ確定はしておらんけど、対応の準備をしなければいけないということと、だんだん周辺の皆さん方が、畜産農家の皆さん方も心配になってこられるだろうから、先ほどの消毒ポイントもそうだし、先手先手で対応して、今のところ、3例目、4例目という兆候はあんまりないということでいいのかな。
○農林水産部長
はい、今のところ。
○知事
分からんからな、これは。
○農林水産部長
本日から3キロ以内の6農場については、臨床と、あとは血液検査をやりますので、しっかり広がっていないように……
○知事
あれは鳥インフルのときもみんなで手分けして……
○農林水産部長
そうです。
○知事
農場を全部回った。
○農林水産部長
はい。
○知事
一個一個対応をチェックしたけど、今回、豚はまだ数が少ないから、一つ一つ丁寧に職員で防御作業をしっかりして。
○農林水産部長
はい、自衛できっちり。
○知事
自衛と俺たちのポイントを増やすということで。
○農林水産部長
はい、承知しました。
○知事
面的に対応していきたいと思います。
○農林水産部長
はい。
○落合副知事
2例目の検体を国のほうに送ったということですけれども、その後、検査結果というのは何時ぐらいになるか、見込みは立っているでしょうか。
○農林水産省
昨日と同様が一つの目安になると思います。
○知事
昨日は何時やったっけ。
○落合副知事
今日の夜ぐらいになる予定ですかね。昨日が8時ぐらいだったですよね。それぐらいだということですかね。
○農林水産省
そうですね。
○落合副知事
分かりました。
○司会
ほかにあればお願いします。動きがあれば。それでは古賀部長お願いします。
○県民環境部長
県民環境部の消費生活班の対応状況についてご報告させていただきます。
今回の豚熱の発生を受けまして、豚肉の価格でありますとか、売れ行き等に影響が出ていないかということを調査することにしております。県内の主要10店舗、スーパーを訪問しましてヒアリング調査を行うこととしております。
昨日の調査依頼時の電話のやり取りの時点では、お客様は混乱なく購入いただいているという報告を受けております。
もう一点、豚熱に感染等した豚肉が流通することはないんですけれども、例えば、不適切表示でありますとか、風評被害を招くおそれ、例えば、当店では豚熱が発生している佐賀県産の豚肉は取り扱っていませんとか、そういった風評被害、不適正表示を招くおそれがあるような表示がないかということを消費生活班のほうで巡回、監視活動をすることとしております。
今のところ、そういった不適正表示等は確認されておりませんし、通報等もあっていないという状況でございます。
以上でございます。
○知事
県民の皆さんは本当に冷静な対応をしていただいていて、これまでと同じように、本当に豚肉を通常どおり消費していただいたらいいということで、しっかりメッセージを送っておいてください。
○司会
それでは、實松部長お願いします。
○健康福祉部長
健康福祉部のほうでは、作業従事者の健康管理に努めるために保健師を派遣しております。報告によりますと、農場外テントとサポートセンターに保健師を派遣しているんですけれども、農場外テントのほうで熱中症疑いの人が1人出ているということです。それから、サポートセンターでは頭痛をしたり、足がつったりという方が各1名ずつ出て、今のところいずれも軽症ということで、大事には至っていないと。
○知事
サポートセンターのほうで。
○健康福祉部長
頭痛と足がつった方です。
○知事
それはサポートしている職員が、それとも、現場にいる職員が。
○健康福祉部長
サポートする側です。それと、農場外テントで作業をされる方が熱中症疑いで、1名ということです。
○知事
南里防災監、現場の休息テント、そこは十分機能していると思っていいね。
○防災監
現場のテントのほうは機能しています。ただ、やっぱり実際に作業に入っている獣医師さんとかが結構過酷な作業になっているので、そこで体調がきつくなることがあります。
○知事
あそこをフォローしてあげないと。サポートセンターはかなり充実しているんだけど、現場のテントにちゃんと水分とか搬送してあげて、対応してあげてください。お願いします。
○防災監
分かりました。
○健康福祉部長
今話がありましたように、水分補給ということで、経口補水液とポカリスエットを置いているんですけど、かなり量がはけているということで、補充を至急お願いしたいということで要請をしております。
○知事
それ、総務部がもう大量に送ったの。
○司会
ほかはありますか。よろしいですか。
それでは最後に、知事からお願いします。
○知事
本当に1回目やってみて、かなり過酷な現場作業だということが改めて分かったので、しっかり体調管理をしながら、フォローアップしながら、やはり今度の2例目が非常に大きなオペレーションになる可能性が高いので、それに対する準備を今のうちから並行して、行っておく。1回目の反省点を踏まえて対応していくということが大事だと思うので、各機関連携して頑張っていきたいというふうに思います。
次回はあれだな、途中経過で昼1回ということですね。
○司会
そうですね。
○知事
今日の夜も確定したときにもう一回手順の確認をするので、昼と夜と少なくとも1回はしっかり打合せしましょう。ありがとうございます。
○司会
ありがとうございます。
それでは、以上をもちまして第5回佐賀県豚熱対策本部会議を終了いたします。
第6回につきましては、今日の午後2時頃をめどに、また調整をさせていただきまして改めてご連絡、そのときに途中経過についての報告をお願いしたいと思っております。
それでは、今日はお疲れさまでした。ありがとうございました。