先日、熱中症により中学生が亡くなられたニュースに大変心をいためております。
学校現場では 熱中症警戒アラート発令時の部活動の中止はほとんど行われておりません。先日も気温35℃予想を越える日の午後1時から子どもは部活動に行きました。
学校、保護者、地域を含め県全体に「熱中症警戒アラート発令時の部活動は中止」とアナウンスをしていただきたいです。
担当課の回答(令和5年8月17日)
先日、部活動を終えた中学生が帰宅中に熱中症の疑いで死亡する事故が発生した報道を受け、直ちに県内全ての各県立学校長宛てに熱中症事故防止における注意喚起のメールを送信するとともに、国からの注意喚起の文書を踏まえ「今夏の学校管理下における熱中症事故の防止について」の通知文書を作成し、各市町教育委員会及び各県立学校に発出するなど、改めて事故防止の徹底を図っているところです。
メールや通知文書において、
・熱中症警戒アラート等の気象情報を確認するとともに、暑さ指数(WBGT)計測器などを利用して活動する環境の熱中症リスクを把握すること
・昼間の気温が高い時間帯を避けて活動時間を設定したり、場合によっては活動を中止したりするなど、状況に応じて対応すること
・熱中症リスクに応じて運動の強度を低くしたり、休憩を多くとったり、水分・塩分の補給や帽子の着用を徹底したりするなど、熱中症対策をしっかり行うこと
・運動を行う前に、指導者が必ず生徒の食事状況や睡眠状況、疲労、かぜ症状などの健康状態を確認するとともに、活動中においても常に健康チェックを行い、運動後も実施すること
・少しの体調異変も見逃さぬよう、チームメートや指導者に相談しやすい雰囲気づくりを行うこと
などを指導しています。
今回、ご意見をいただきました熱中症警戒アラート発表時の部活動中止のアナウンスについては、
・アラート発表時でも県内の地域によって実際のWBGT値にばらつきがあること
・競技特性や生徒の発達段階・体力などの条件が異なること
・夏季休業中や休日では気温が高い時間帯を避けて練習時間を組むことも可能であること
などから、発表された日の県内学校部活動を一律に禁じることは難しいと考えています。
しかし、アラート発表の基準であるWBGT33以上またはその値に近い状況に実際になった場合は、屋外や空調のない屋内での運動は原則中止にするべきと考えます。今後も引き続き、各学校等で1時間おきのWBGT値を確認するなど、それぞれの活動場所の熱中症リスクを把握し、活動中止も含めた対策をとるよう指導してまいります。