パソコンでウェブサイトの閲覧等をしていると、「Microsoft」のロゴに併せて、「Windows Defender セキュリティ センター」や「検出された脅威:トロイの木馬スパイウェア」、「Windows サポートへのお問い合わせ:(電話番号)」等の偽の警告(以下「偽警告」といいます。)が表示されるとともに、ピーといった警告音や「コンピュータのロック解除をするにはすぐにサポートに連絡してください」などのアナウンス(以下「警告音等」といいます。)が流れます。
驚いた消費者が表示された電話番号に電話をかけると、「マイクロソフト」の社員等と名乗る者から、「あなたのパソコンは危険です」などと説明され、パソコンを遠隔操作されてインターネットバンキング(以下「ネットバンキング」といいます。)により多額の送金等をしてしまったなどという相談が、各地の消費生活センター等に数多く寄せられています。
1.事業者の概要等
本件事業者が消費者に名乗っていた名称等は次のとおりです。
・マイクロソフト
・マイクロソフトサポート
・マイクロソフトサポートチーム
・マイクロソフトサポート担当
・ウィンドウズのサポート
・ジョン
・リサ
(注1)本件事業者の実体は不明です。
(注2)実在する日本マイクロソフト株式会社やその関係者は、本件とは全く無関係です。
2.具体的な事例の概要
(1) パソコンに表示される偽警告及び警告音等
(2) パソコンを遠隔操作できるように誘導
(3) 遠隔操作でパソコンが危険な状態であるかのように説明
(4) ウイルス駆除等のための費用として金銭の支払を要求
(5) 遠隔操作による多額の送金等
【皆様へのアドバイス】
〇 ブラウザ終了か再起動をしてください
〇 電話をかけないでください
〇 お金の話が出たら、電話を切りましょう
〇 誰かに相談しましょう
お使いのパソコンに偽警告の不審な画面が表示されたからといって慌てて一人で判断することなく、まずは家族や知人等誰かに相談しましょう。
このほかに、「消費者ホットライン(電話番号188)」や「警察相談専用電話(電話番号#9110)」等の相談窓口に相談しましょう。
自分は騙されないと思っていると、思いがけないところで騙されてしまいますので、自分を過信することがないようにしましょう。