第1回佐賀県鳥インフルエンザ対策本部会議を開催しました
令和5年11月24日(金曜日)に第1回佐賀県鳥インフルエンザ対策本部会議を開催しました。
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会議資料
○司会
それでは、時間になりましたので、第1回佐賀県鳥インフルエンザ対策本部会議を始めます。
最初に、山田部長から概要等の説明をお願いします。
○農林水産部長
それでは、私のほうから、今回、疑い事例が県内で発生しましたので、その概要につきましてご報告を申し上げます。
まず、異常家きんの通報が西部家畜保健衛生所に本日15時45分にありました。
発生地と書いていますけれども、通報農場で鹿島市の重ノ木の農場でございます。
飼養羽数、飼養規模が約4万羽、採卵鶏、卵を取る鶏でございます。
通報の内容ですけれども、家きん舎、鶏舎10棟で、そのうち2棟で死亡鶏が増加しているという報告でございます。死亡羽数は1棟当たり10羽以上死亡しているという通報でございました。
この通報を受けまして、直ちに西部家畜保健衛生所から職員を農場に派遣しまして、立入検査を実施しております。
現地で簡易検査を実施いたしました。簡易検査の結果が今日6時15分に判明をしました。これは現地での検査、1回目でございます。簡易検査の結果、1回目、13羽中2羽で陽性の反応がありました。
現地での簡易検査結果を踏まえて、この材料を検査機関がある中部家畜保健衛生所に持ち帰りまして、2回目の簡易検査を実施しております。本日23時に結果が判明をいたしまして、13羽中5羽で陽性の反応がございました。
1回目、2回目ともに陽性の反応がございましたので、佐賀県鳥インフルエンザ対策本部を設置したところでございます。
今後ですけれども、現在、中部家畜保健衛生所の検査課におきまして遺伝子検査、PCR検査を実施しております。
現在の防疫対応でございます。
発生農場におきましては、簡易検査で陽性になった時点で、この農場に対する家畜、家きんの移動自粛、それから、消毒の徹底の要請をいたしました。それから、農場関係者の外出禁止の要請、また、農場外からの農場への立入禁止等の要請を行ったところでございます。あわせまして、鶏舎の出入口を封鎖したところでございます。
発生農場以外の県内の全家きん農家、養鶏農家に対しては、移動の自粛と消毒の徹底の要請を行ったところでございます。現在、これは実施中でございます。
今後の対応でございます。
県の遺伝子検査で鳥インフルエンザが確認され、疑似患畜と決定された場合には、農林水産省にデータを送りまして、疑似患畜決定の連絡を受け、殺処分等の防疫措置を開始していきたいと思っております。このPCRの検査結果が出るのが明日の朝になると思われます。
今後の対応で防疫措置開始をすると同時に、県内の全養鶏農家に対しまして消石灰を配布したいと思っております。県内の全養鶏農家には消石灰を散布していただいて、防疫の徹底をよろしくお願いしたいと思います。
疑似患畜が決定された場合には、移動制限と搬出制限という制限がかかります。発生農場から半径3キロメートル以内の区域を家きん等の移動を禁止するエリア、それから、発生農場から3キロから10キロ、これ以外の外周りの円の10キロ以内の区域については、家きん等の移動は可能で、区域外の搬出を禁止すると。搬出制限区域内の家きんの移動は可能ですけれども、その外には搬出を禁止するという措置を取りたいと考えております。
現在は、移動制限区域3キロ以内の養鶏農家はゼロでございます。搬出制限区域、3キロから10キロ以内につきましては12農場、約25万5,000羽の農家が対象になります。
次に、消毒ポイントの設置を考えております。24時間以内を目標に半径3キロメートル及び10キロメートル地点を中心に消毒ポイントを設置することで現在消毒ポイントの選定を行っているというところでございます。
広報の対応でございます。県民、それから県内の養鶏場、市町関係機関への情報提供を注意喚起を実施してまいります。また、発生の確認、それから防疫対策等県の対応状況につきましては、各種媒体を通じて広報をしていきたいと思っております。プレスリリース、県のホームページ等でございます。
また、風評被害の防止ということで、鶏肉、鶏卵を食べることによりまして人が鳥インフルエンザに感染することは世界的にも報告はされておりません。こういった鳥インフルエンザに関する正しい情報につきましてもPR、周知をしていきたいと考えております。
今後の防疫対策のポイントを3つ示しております。
まず、迅速な初動対応をいたしまして、発生農場内にウイルスを封じ込める対策を現在行っているところでございます。
それから、先ほど消石灰の配布のことをお話ししましたけれども、県内全農場における防疫監視体制を強化してまいります。
さらに、迅速で正確な広報につきましても実施をしていきまして、風評被害の防止に努めてまいることとしております。
説明は以上でございます。
○司会
ありがとうございます。
それでは、現地対策本部のほうと現在映像のほうをつながせていただいております。現地対策本部の南里防災監、現場の準備状況について報告のほうをお願いします。
○南里防災監
現地対策本部です。現地対策本部のほうは、同時刻に本部を立ち上げて、今現在準備を進めている状況でございます。
場所は、鹿島市役所の隣の鹿島農林事務所の建物の中に本部を設置しています。
それから、サポートセンターにつきましては、古枝の鹿島の祐徳神社の近くに設置をしまして、いずれも現場からそう遠くないところに準備を今進めている状況でございます。
明日の朝、そちらからの指示がありましたら、殺処分にかかれますよう今準備を随時調整している状況でございます。
それから、今回の処分の方法なんですけれども、通常は埋却処分ということでやっておりましたが、今回は場所の問題で埋却ではなく焼却処分で対応をしたいと思っております。鹿島港にあります県の敷地の野積場がございますので、そこに一旦運び込んで、そこに仮設の焼却炉を作って焼却をするという方向で今調整を進めているところでございます。
現地のほうは以上でございます。
○司会
ありがとうございます。現地のほう、松尾市長にもおいでいただいていますので、市長のほうから一言お願いできればと思います。よろしくお願いします。
○鹿島市長
皆さん本当に御苦労様でございます。鹿島のほうで鳥インフルエンザが発生したということで、県の皆さん方には大変お世話になるというふうに思っております。
鹿島市役所としてもサポートを全力でしていきたいというふうに思っておりますので、対応のほうをよろしくお願いいたします。
○司会
ありがとうございます。
それでは、こちらのほうの対策本部、各対策部のほうから何か補足、準備状況について報告があればお願いします。
○県土整備部長
消毒ポイント班ですけれども、畜産車両とか一般車両を対象とした消毒ポイントの設置の準備を進めておるところでございます。現在、設置場所の選定作業を進めておりまして、場所が確定次第、建設業協会の御協力をいただきながら、設置作業に着手するように今準備を進めているところでございます。
○政策部長
相談窓口の設置についてでございます。相談窓口の設置につきましては、明日25日9時より鳥インフルエンザ相談コールセンターを設置いたしまして、運用開始を予定しております。
開設の時間につきましては、明日と明後日、土曜、日曜、25、26日、こちらにつきましては9時から22時までとして、またその後は当面の間、平日日中の9時から17時までとしております。
このコールセンターでは、一般県民の方からの相談を想定しております。鳥インフルエンザに関する基本情報に加えまして、感染や食の安全に関する疑問や相談に対応いたします。また、必要に応じて家畜保健衛生所などの専門窓口にも案内を行いたいというふうに考えております。
以上でございます。
○健康福祉部長
現地保健福祉事務所ということで、杵藤保健福祉事務所の源五郎丸所長が21時に現地対策本部のほうに到着して、今、情報収集を行っております。
健康管理班ですけれども、防護服の脱着の指導、それから体調不良者の救護、そういったことに当たることになりますけれども、速やかに現地の立ち上げに向けて準備を進めていきたいと思っております。
以上です。
○産業労働部長
防護服、長靴などの防疫資機材の準備の件です。
サポートセンターへの防疫資機材の運搬につきましては、トラック協会さんに至急ということでトラックの手配を調整いただいております。
今後の予定としては、殺処分に間に合うよう、24時頃から積込み運搬を開始し、明朝6時を目標に順次運搬を行うこととしております。
以上です。
○司会
ほかありますか。よろしいでしょうか。
一応、明日、明後日の天気についてここで情報提供をしたいと思います。明日から明後日にかけてはおおむね晴れの予報となっております。ただ、寒気の影響で若干気温は下がっているようです。12月上旬から中旬並みということで、防寒対策をしっかり取って、特に今後現地のほうで対応いただける方については、健康管理をしっかりお願いできればなと思っております。特に26日は朝が冷え込む予定となっているようです。
以上です。
それでは、最後になりますが、落合副知事から一言お願いいたします。
○落合副知事
深夜の会議、大変お疲れさまです。また、松尾市長には現地のほうで会議に御参加いただきまして誠にありがとうございます。
先ほど山田部長のほうから説明がありましたように、本日11月24日、鹿島市内の養鶏農場において鳥インフルエンザの疑い事例が発生いたしました。本日23時ちょうどに対策本部を設置いたしました。
これまでの2回の検査でいずれも陽性となり、現在、中部家畜保健衛生所において遺伝子検査を実施しております。この遺伝子検査の結果が陽性であることが確認されれば、直ちに殺処分や埋焼却等の防疫措置を行うことになり、急いでそれを完了させる必要がございます。
今回の鳥インフルエンザへの対応に関して3点お願いをいたします。
迅速な初動対応によるウイルスの封じ込めです。限られた時間内での殺処分作業などになりますので、全力を挙げて、迅速な初動対応によってウイルスを封じ込めていきましょう。
2番目に、迅速で正確を広報です。鳥インフルエンザは人には簡単には感染しない。あるいは、鶏肉や卵は安全であるなどの正しい情報を迅速に伝えて、風評被害を防止してくだささい。
3番目に、県内全農場における防疫監視体制の強化です。何よりも重要なのは、感染をここで食い止めてウイルスを封じ込め、感染拡大を防止することだと考えております。
今回の本県でのこの発生は全国でも今シーズン最初の事例となりますけれども、野鳥での感染事例というのはこれまでも全国的に続いております。ウイルスがそこにあるという危機感を持って今後の防疫作業に取り組む必要があると考えております。全農家に対して移動自粛、石灰による消毒の徹底などを要請するなど、他農場での発生防止に全力を挙げてください。
封じ込めのためには、県だけではなく、国、市町、養鶏農家、各団体、全ての関係者が力を合わせる必要があります。よろしくお願いしたいと思います。特に防疫作業に当りましては、8月末から9月にかけての豚熱対策に続き、肉体的にも精神的にも非常にきつい作業となります。全職員が緊張感を持って、ウイルスの封じ込めのため一丸となって取り組んでいきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
○司会
ありがとうございます。それでは、以上をもちまして第1回佐賀県鳥インフルエンザ対策本部会議を終了いたします。
次回につきましては、明日朝9時を予定させていただいております。時間等、変更になりましたらまた改めて御連絡しますが、明日朝9時をめどということでよろしくお願いいたします。お疲れさまでした。