第4回佐賀県鳥インフルエンザ対策本部会議を開催しました

第4回佐賀県鳥インフルエンザ対策本部会議を開催しました

○司会

　それでは、時間になりましたので、第4回佐賀県鳥インフルエンザ対策本部会議を始めます。

　まず最初に、山田部長から状況の報告をお願いいたします。

○農林水産部長

　それでは、昨夜から今朝までの状況につきましてご説明をいたします。

　鹿島で発生しました鳥インフルエンザでございます。本日の8時現在、処分羽数は3万20羽、飼養羽数が約4万羽ですけれども、ここの飼養羽数につきましては、死亡羽数を今カウントしています。これよりも若干少なくなる見通しでございます。3万8,000幾らぐらいになるかと思っております。進捗率については、現在78％というところまで殺処分が完了しております。

　今の作業動員の状況でございます。殺処分につきましては、県、鹿島市、JAで作業を行っております。合計367名。消毒ポイントにつきましては、県と建設業協会さんで運用をしておりまして、66名。現地対策本部、サポートセンターはこういう体制でオペレーションをやっております。動員者数の合計は、現在830人ということになっております。

　消毒ポイントの設置状況でございます。これは変更ございません。畜産車両4か所、一般車両6か所、重複もございますけれども、県内7か所で運用を行っております。

　これは消毒ポイントの図でございます。全て運用を始めております。

　養鶏農家への対応でございます。まず、全養鶏農家への連絡ですけれども、県内の養鶏農家に連絡は済んでおります。一部電話が通じない養鶏農家がございますけれども、ほとんど全ての養鶏農家に連絡をしまして、移動、搬出の自粛、それから、消毒の徹底を要請しております。

　それから、消石灰の配布ですけれども、昨日までに必要量を確保して、地域の各資材センターに送付をしております。農家は昨日も取りに来た方がいらっしゃいますけれども、本日までに引き取りをしていただいて、散布をしていただくということにしております。

　今後の対応でございます。78％、あと2割ぐらいですけれども、殺処分を進めてまいります。その後、通常であれば埋却処分ですけれども、埋却処分に当たりますミッペールへの封入を同時並行的に行ってまいります。その後、農場内の消毒、それから、消石灰の散布を発生農場に行いまして、防疫措置を進めていきます。

　感染拡大の防止ですけれども、消石灰を県内全農家に配布して、先ほどご説明したとおり、散布を強化してもらうようにしております。また引き続き、野鳥の重点監視も行ってまいります。

　昨日、ミッペールの話題になりましたけれども、昨日時点ではミッペールが若干不足する場面もございましたけれども、本日の殺処分にはミッペールが確保できる見込みとなりました。これがミッペールですね。これが45リットルの缶になっていまして、この中に鶏を入れて封入していく。これは搬入の状況でございます。

　私から説明は以上でございます。

○司会

　それでは続いて、現地対策本部、南里防災監から現地の状況について説明のほうをよろしくお願いします。

○防災監

　おはようございます。現地対策本部です。現地対策本部のほうの状況を報告いたしますが、作業自体は、昨日も申し上げたとおり、順調に進んでいます。ただ、鶏舎の構造上の問題がありますので、時間当たりの処理能力には限界があります。先ほど報告がありましたとおり、現時点でおおむね8割方終了というところまできています。棟でいきますと、10棟あるうちの7つについては終了いたしまして、今、残りの3つについて作業を進めているという状況です。

　現在のペースでいきますと、本日の15時前後が殺処分完了の一つの見込みかなというふうに思っております。殺処分が完了いたしますと、その後はフレコンに仮詰めしたものからミッペール容器への詰め替え作業を行います。そして、その後、卵だったり、タンク内の飼料の処理、それから、ケージ下の鶏糞の処理などを行って、消毒などの作業に移っていくというような流れになろうかというふうに思っています。

　現地からは以上でございます。

○司会

　ありがとうございます。

　それでは、松尾市長のほうからも一言お願いできれば、よろしくお願いします。

○鹿島市長

　鹿島市内の皆さんに今朝、現状、それから、今後の対応について屋内放送をしたところです。消毒ポイントのことであったり、交通規制であったり、皆さんに協力をお願いしますということと、市販の鶏肉、鶏卵については安全ですということと、風評被害についても皆さん方注意してくださいということで皆さん方に周知をお願いしたところでございます。

　以上です。

○司会

　ありがとうございます。

　それでは、その他共有すべき事項等あれば、各部のほうから発言をお願いいたします。

○県土整備部長

　消毒ポイント班です。

　昨日17時までに全ての箇所、7か所の消毒ポイントの設置作業を終わりまして、消毒作業を開始しております。建設業の皆さんのご協力を得ながらということで、地元の藤津建設業協会以外にも全県的に、佐賀、小城、杵島、伊万里の協会の方々のご協力を得て設置作業を終えて、今現在、消毒作業を進めているところでございます。

　現在、特に問題なく順調に作業をやってきているということでございますが、昨日の夕方設置ということもありまして、これまで4台の消毒車が作業をやったということで報告があっております。

　本格的な運用は今日からということになるかと思いますので、引き続き現場の交通や安全対策の状況も把握しながら対応をしていきたいということで考えております。

　それで、24時間体制の3交代でやっているということでございます。

　以上でございます。

○健康福祉部長

　健康管理班です。

　昨夜、寒さで殺処分に従事していた職員1名、女性ですけれども、体調不良を訴えましたので、サポートをしています。現在は回復しております。

　引き続き、殺処分が円滑にいくよう職員のサポートをしていきたいと思っております。

　以上です。

○警察

　警察本部です。

　警察本部は昨日から消毒ポイントを管轄する鹿島署、白石署、あと、警察本部からも警察官を派遣しまして、消毒ポイント周辺の警戒を行っております。

　今回のポイントは国道等がたくさんあり、交通量も多いということでありますので、その辺の交通量の多さ、あと、時間帯も考慮した警戒を行っていきたいと考えております。

　以上です。

○司会

　他ないでしょうか。

　ないようでしたら、最後に落合副知事からお願いいたします。

○落合副知事

　大変お疲れさまです。現地本部のほうも松尾市長さん、土井県議さんご参加ありがとうございます。昨日の朝9時から殺処分を開始しまして、24時間、夜を徹して作業を続けてまいりました。先ほど現地の南里防災監のほうからご報告がありましたように、ここまで大きな事故なく、順調に作業は進んできておりまして、8割近くまで殺処分が進捗してきた状況であります。

　今回の殺処分は、様々な機関にご協力をいただいております。先ほど一部ありましたけれども、鹿島市さんからは職員の派遣、殺処分や、あるいはサポートセンターのほうに派遣をしていただいております。また、JAさんのほうからも人員を出していただくだけでなく、昨日は現場のほうでの炊き出しにもご協力をいただきました。また、建設業協会のほうには、県内7か所の消毒ポイントのほうでもご協力をいただいております。また、バス・タクシー協会のほうには、人員の輸送についてご協力をいただいております。また、トラック協会のほうには、資材の運搬でかなりお世話になっております。また、高圧ガス流通保安協会様、また、佐賀県石油商業組合様のほうにも、ガスだったり、あるいは燃料のご提供をいただいております。また、農水省のほうからもリエゾンで来ていただいておりまして、全面的にサポートをいただいております。

　冒頭より課題になっておりましたミッペールにつきましては、九州各県、あるいは県内のいろんな機関の在庫をご提供いただくなどしていただきまして、現状、鶏の殺処分に用いるミッペールについては確保の目途が立ちました。

　先ほどもありましたように、本日の15時ぐらいかという現在の見込みですけれども、殺処分については最終コーナーを回った状態かなと思っております。最後まで気を抜かずに、事故なく終えるように、現場のほうもしっかりとご努力をお願いしたいと思っております。

　また、昨日、野鳥の死亡カラスの陽性が鹿島のほうで確認をされました。このように、野鳥の感染というのもリスクがあると、危機感を我々は持っておく必要があると思います。全養鶏農家に対しましては、消毒の徹底、野鳥の侵入防止など、感染が広がらないように、危機感を持って対応をお願いしたいと思っております。

　いよいよ殺処分の作業も終盤にかかってまいりましたけれども、みんなで力を合わせながらここを乗り越えていきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。

○司会

　ありがとうございました。

　それでは、以上をもちまして第4回会議を終了いたします。