第5回佐賀県鳥インフルエンザ対策本部会議を開催しました
令和5年11月26日(日曜日)に第5回佐賀県鳥インフルエンザ対策本部会議を開催しました。
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会議内容
○司会
それでは、時間になりましたので、第5回佐賀県鳥インフルエンザ対策本部会議を始めます。
まず最初に、山田部長から現在の状況について報告をお願いします。
○農林水産部長
それでは、今回は発生農場の殺処分が終了をいたしました。そのご報告と、今後の作業内内容の確認ということで説明させていただきます。
発生農場の殺処分でございますけれども、防疫措置開始が昨日の9時でございます。疑似患畜の確定が昨日の朝9時、殺処分羽数、処分羽数は約4万羽と申していたんですけれども、最終的なカウントで3万8,265羽ということでございます。本日14時50分に殺処分が終了をいたしました。疑似患畜確定から29時間50分でございます。
防疫作業の動員状況でございます。本日の16時までの集計でございますけれども、県、鹿島市、JA、建設業協会、合計、殺処分等発生農場に536名、消毒ポイントに88名、それから、現地本部、サポートセンターに438名ということで、合計1,000人以上の動員を現在行っております。後でご説明しますけれども、今後も作業は続きますので、この動員者数はまだ増加していくということでお願いをしたいと思います。
今回の殺処分等防疫措置に当たっても、各方面からいろいろ各団体、ご支援、ご協力をいただいております。ここに一覧を掲げさせていただいておりますけれども、建設業協会の皆様方には、今回、消毒ポイントで車両の消毒、運搬機材の提供をしていただいております。
それから、佐賀県バス・タクシー協会は動員者の輸送、これは動員者は中継ポイントも設けております。駐車場の関係で、総合庁舎ですとか農業試験場に一旦集合して、それからバスで行くということで、そのバスの手配等もお願いしております。
それから、佐賀県トラック協会は、防疫資材の運搬をしていただいております。
佐賀県高圧ガス流通保安協会は、発生農場で使用します炭酸ガスの供給をしていただきました。
それから、佐賀県石油商業組合では、現場のフォークリフト、重機などに使用する燃料の供給をお願いしております。
それから、JAグループ佐賀は、動員者の輸送、フォークリフトのオペレーター、それから、運搬用機材の提供、防疫資材の運搬、それから食料の提供もしていただいております。
セブンイレブンさんにも食料の提供でご支援をいただいております。
それから今回、有明海漁協、玄海漁協、これについては運搬用機材の提供ということで、今回大量のパレットが必要になってきましたので、オペレーションの途中でお願いして、提供をいただいております。
それから、嬉野医療センターには処分した鶏を詰めます密閉容器の提供を行っていただいております。
佐賀県警には、消毒ポイントを中心に警戒をしていただいております。
また、鹿島市さんにおかれましても、発生農場の防疫対応に係る人員の派遣ですとか、現地対策本部、サポートセンターの運営業務に従事をしていただいております。
それから、今回、密閉容器が大量に必要になりました。佐賀県でも備蓄をしているんですけれども、それで賄えなくなったということで、福岡県、熊本県、大分県から、この密閉容器の提供を受けました。
それから、農林水産省ではリエゾンの派遣ですとか、一部、密閉容器の提供もしていただいております。
さらに、国土交通省では、夜間作業に必要となる照明車両の派遣をしていただいたところでございます。
本当に多くの方々、団体に支援をいただきました。本当にありがとうございました。まだ防疫作業は継続しますので、一部の団体の方には今後ともご協力をよろしくお願いしたいと思います。
防疫措置完了までの今後の作業内容、主なものをここに掲げさせていただいております。
1つは、今回、採卵鶏ということで卵が出ております。卵については密閉容器に封入をしていく。
それから、使用した防疫服、長靴の処分も今後やっていくことになります。
それから、農場内には大量の餌、糞がございます。これについては堆積発酵処理ということで、1つのところにまとめて温度を上げて処理すると、そういう方向も今後やってまいります。
それから、農場内の消毒、1つは鶏舎内外の動力噴霧器での消毒を徹底するということと、農場敷地内の全面に消石灰を散布する。ここまで終了した時点で防疫措置が完了というふうになります。
感染拡大の防止ということで、消石灰、県内の全養鶏農家に配布しておりますので、ぜひ養鶏農家の皆様方には防疫体制、対策を強化していただいて、消石灰の配布、野鳥、それから、野生動物が侵入しないような補修等を実施していただきたいと思っております。また、野鳥、カラスでも簡易検査で陽性になったことから、野鳥の巡視を継続してまいります。
写真を2枚用意しております。この写真が殺処分完了後の鶏舎内の写真でございます。ここに産んだ卵がずっとありますので、今後、これを処理していくという作業が1つ残っております。
これが卵を回収している様子です。回収した卵を密閉容器に入れて処分をしていくという作業になります。
説明は以上でございます。
○司会
ありがとうございます。
それでは、引き続き現地対策本部、南里防災監から現地の状況について報告をよろしくお願いします。
○防災監
現地対策本部です。先ほど報告がありましたように、本日の14時50分をもって殺処分を終了いたしました。
現在、写真にありましたように、卵を集めてミッペールに入れる作業を行っています。これはミッペールに換算すると約220個分に相当する卵の量でございます。
そして、この後、今フレコンのほうに仮詰めしています殺処分をした鳥をミッペールに詰め替えるという作業を行います。これはミッペール換算だと約1,422個分に相当する作業量になります。いずれも今日中には終了するかなというふうに思っています。特に問題なく今作業は順調に進んでいるという状況でございます。
今後はタイク内の飼料の処理であったり、ケージ下のケーブルの処理などを行っていくという形になると考えています。
現地からは以上です。
○司会
ありがとうございます。
それでは、松尾市長のほうにも来ていただいておりますので、一言お願いしたいと思います。よろしくお願いします。
○松尾市長
殺処分が完了したということで、1つの締めかなというふうに思っております。昨晩から今朝にかけて特に寒い中での作業だったということで、皆さん方本当にご苦労さまでした。
今後、防疫服、長靴等について鹿島市のほうで埋めることができないかというようなことで、今場所の選定をしておりまして、地元と調整中です。なるべく早く確定をしたいというふうに思っております。今後ともよろしくお願いいたします。
○司会
ありがとうございます。引き続きよろしくお願いします。
それでは、各部のほうから補足と今の取組状況等について報告あればお願いします。
○農林水産部長
私から1点修正をお願いしたいと思います。
4ページの関係機関、団体等からの協力ということで書いておりますけれども、太良町さんから輸送のバスの提供をしていただいております。申し訳ございません、追加をさせていただきたいと思います。また、資料につきましてもホームページには修正をアップさせていきたいと思います。よろしくお願いします。
○県土整備部長
消毒ポイント班でございます。
消毒ポイント7か所で養鶏車両、一般車両の消毒作業を進めておりまして、作業自体は特に問題なく順調に進めているというところでございます。
ただ、一般車両の分ですけれども、これは車道にマットを敷いて、それをピンで押さえて、そこに消毒液を、で、その上を車両が通過するという形の消毒になるんですけれども、交通量が多いということと、直線部でスピードが出やすい状況にあるところもございまして、1か所でピンが外れてマットがめくれるということが発生しておりまして、その消毒ポイントの手前には、ここに消毒ポイントがありますよとか、徐行をお願いしますという案内は出しておりますが、スピードがなかなか落ちないという状況にあるみたいなので、今後、通行される際には、消毒ポイントがあるところはできれば徐行に心がけていただければというふうに思いますし、明日から月曜日で通勤、通学が発生するということになりますので、そういう状況になっていることをぜひご理解いただいて、現場の通行に心掛けていただければというふうに思います。
以上です。
○警察本部
警察本部です。警察本部は現在パトカーによる消毒ポイント周辺の流動警戒を行っているところであります。
今ご説明がありましたようにスピードが出るというところでございますので、警察としては、現場の職員の方としっかり連携を取って、しっかりその辺の警戒を行っていきたいと考えております。
以上です。
○司会
ほかありますでしょうか。よろしいでしょうか。
それでは、先ほど横尾部長からもありましたように、ちょっと速度に注意していただきたいという県民の皆様方への呼びかけについては、報道機関の皆様にもご協力いただきながら、注意喚起ができればいいかなと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
それでは、最後に落合副知事からお願いします。
○落合副知事
皆さん大変お疲れさまです。松尾市長さんには毎回ご出席をいただきましてありがとうございます。
今回の防疫作業ですけども、昨日の朝9時から殺処分を開始しておりました。先ほど南里防災監からもご報告がありましたように、本日14時50分をもって完了いたしました。
最終的には3万8,265羽の殺処分ということになりました。
今回の作業は、現地で現場の中で埋却処分ができないとか、あるいは養鶏場の構造上、なかなか作業効率が上がらないといったような課題もございましたけれども、これまで3度の鳥インフルエンザの経験、あるいは夏の豚熱の経験を今回生かして、全体的にはスムーズに大きなトラブルなく順調に進められたのではないかというふうに考えております。
今回のこの殺処分の完了をもって大きな山場を一つ超えたかなというふうに考えております。
今回のこの防疫措置におきましては、先ほど部長のほうから詳しく報告させていただきましたように、様々な関係機関のご協力、ご支援をいただいて、ここまでやってきております。この場をお借りいたしまして、心より御礼を申し上げます。
また、現場で作業をしていただいた県職員も1,000人近くになりますし、全体でも1,000人を超えた人たちが今回の防疫作業、特に殺処分に関わってきております。朝夕夜は非常に寒い中での作業でもございました。大変精神的にも肉体的にも負担の大きい作業となっておりますけれども、心より労いたいと思います。
まだまだこの作業、殺処分完了をもって終了ではなく、先ほどもありましたように、今後、防疫措置としての作業がしばらく続くことになります。気を抜かずに、ここから最後までしっかりと取り組んでいきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。
以上です。
○司会
ありがとうございました。
それでは以上をもちまして第5回会議を終了いたします。
第6回につきましては、明日の16時、午後4時を予定させていただいております。またご参集のほうをよろしくお願いしたいと思います。まだ引き続き作業が続くかと思いますので、ご協力よろしくお願いします。お疲れさまでした。