【議事事項】
○資料1-1-1及び1-1-2により、県環境センター及び九州電力から、令和6年4月から6月までの環境放射能調査結果について、空間放射線及び環境試料中の放射能に異常は認められなかったことを説明した。また、6月18日に、今村局で空間線量率が上昇した原因について、放射性医薬品を投与された方からのガンマ線による上昇と推定されることを報告した。 ・中島委員から、今後、同様なことが起きた場合の原因特定や対策について質問があり、環境センターから監視カメラの録画データの確認により対応していることを説明した。 ・續委員から、周辺の作業者等に不必要な被ばくがなかったか質問があり、九州電力から、同じ作業をされた方に対しても影響はなかったと考えていると回答した。 ○資料1-2により、県環境センターから、第2四半期にモニタリングポストに設置している電離箱式検出器の一部において、降雨が無いにもかかわらず測定値が変動する事象が確認されたことを説明した。 ・田邉委員から、局舎によっては、半導体の温度が測定値を保証する温度を超えて異常が生じたのではないかと助言があった。また、太陽フレアの影響が出ていないか気になるとのコメントがあり、環境センターから、次回の会議で調査して報告すると回答した。
【報告事項】
○資料2により、九州電力から、令和6年4月から6月までの玄海原子力発電所の運転状況及び玄海1、2号機の廃止措置の実施状況を報告した。
【その他】
○資料3により、九州電力から、令和6年3月から7月までに玄海4号機において発生した3件の運転上の制限逸脱について原因と対策の説明があった。 ・守田委員から、出力偏差の拡大を抑える方法について質問があり、九州電力から、出力偏差の拡大は起きるため、出力降下前に各検出器を校正し、測定誤差が小さくなるようにしたいと考えていると回答した。 ・田邉委員から、揺らぎには測定装置に由来するものと炉の燃焼状態そのものに由来するものがあるので、そこを踏まえた対策が必要との意見があり、九州電力から、揺らぎの少ない炉心の組み方をしつつ、現実的に今できる方法として、炉内と炉外の出力測定の誤差をなくすために、検出器を直前に校正して対応する旨を回答した。 ・守田委員から、電動補助給水ポンプが起動しない不具合が発生していた期間について質問があり、九州電力から、5月23日にポンプ単体の試験を行った時点では正常に動作し、その後、一旦電源を抜き、5月27日に再度電源を接続して全体試験を行った際にポンプが起動しなかったと回答した。
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