中木庭ダム(平成19年6月竣工) Nakakoba Dam
計画説明
鹿島川水系の中川下流域では、昭和37年、昭和51年等の出水で河川が氾濫し、未曾有の大水害に見舞われました。
このため県では、鹿島川水系の治水対策として、河川改修とあわせて上流域にダムを建設し、洪水被害の軽減を図ることにしました。
また、鹿島市では、水道用水の水源を不安定な地下水に依存しており、地盤沈下や水量の減少、水質の悪化等の問題が発生していることから、水源転換を図るため、新たな水道水源の開発が急務となっていました。
このようなことから、県では、洪水調節、既得取水の安定化、河川環境の保全等、および鹿島市の水道用水の水源確保を図るために、鹿島川の右支川の中川上流部に、多目的ダムとして中木庭ダムの建設を計画しました。
平成13年10月にダム本体工事に着手、提体コンクリート打設を平成15年9月に開始しました。平成18年度に本体の全コンクリートの打設が完了し、平成21年5月19日に試験湛水を完了しました。
事業概要
- 事業主体:佐賀県
- 水系名:二級水系鹿島川
- 河川名:中川
- 位置:佐賀県鹿島市山浦
- 型式:重力式コンクリートダム
- ダム概要:
- 堤高:69.5m
- 堤頂長:265.0m
- 堤体積:313,000m3
- 集水面積:13.5km2
- 総貯水容量:6,800,000m3
- 有効貯水容量:6,300,000m3
- 工期:昭和53年度~平成18年度
- 総事業費:33,650,000,000円
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