定期接種の対象者
小学6年生から高校1年生
※キャッチアップ接種※
子宮頸がん予防ワクチンの積極的勧奨の差し控えにより接種機会を逃した方に対して、あらためて子宮頸がん予防ワクチン接種の機会が提供されます。
・対象者:平成9年度生まれから平成19年度生まれの女性
・対象期間:令和4年(2022年)4月から令和7年(2025年)3月まで
厚生労働省リーフレット
子宮頸がんとは
子宮頸がんは、子宮のけい部という子宮の出口に近い部分にできるがんで、若い世代の女性のがんの中で多くを占めるがんです。
日本では毎年、約1.1万人の女性がかかる病気で、さらに毎年、約2,800人の女性が亡くなっています。
子宮頸がんのほとんどは、ヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスの感染が原因で起こります。
子宮頸がん予防ワクチン接種の効果
子宮頸がん予防ワクチンは世界保健機関(WHO)が接種を推奨し、多くの先進国で公的接種とされています。
公費で受けられるHPVワクチンは、3種類あります(令和5年4月1日現在)
- 2価ワクチン(サーバリックス®)・4価ワクチン(ガーダシル®)は、子宮頸がんの原因の60~70%、9価ワクチン(シルガード®9)は80~90%を防ぐとされています。
※令和5年4月1日より9価ワクチン(シルガード®9)が定期接種に追加されました。
HPVワクチンを接種することにより、子宮頸がんになる過程の異常(異形成)を予防する効果が示されています。また、接種が進んでいる一部の国では、まだ研究の段階ですが、子宮頸がんを予防する効果を示すデータも出てきています。
○子宮頸がんは、HPVが持続的に感染することで、異形成を生じた後、がんに至ることが明らかになっており、がんに至るまで数年~数十年かかって 進行します。
子宮頸がん予防ワクチン接種のリスク
子宮頸がん予防ワクチン接種後には、多くの方に、接種部位の痛みや腫れ、赤みなどが起こることがあります。
まれですが、重い症状(重いアレルギー症状、神経系の症状)※1 が起こることがあります。
※1 重いアレルギー症状:呼吸困難やじんましんなど(アナフィラキシー)、神経系の症状:手足の力が入りにくい(ギラン・バレー症候群)、頭痛・嘔吐・意識低下(急性散財性脳脊髄炎(ADEM))等
ワクチン接種後に体調の変化があった場合は、すぐに医師に相談してください。
副反応により、医療機関での治療が必要になった場合には、お住まいの市町の予防接種担当課へご相談ください。副反応によって、医療機関での治療が必要になったり、生活に支障が出るような障害が残るなどの健康被害が生じた場合には、法律に基づく救済が受けられます。
子宮頸がん予防ワクチンの予防接種後に症状が生じた方に対する相談窓口
相談窓口については、佐賀県庁ホームページ「子宮頸がん予防ワクチンの予防接種後に症状が生じた方に対する相談窓口を設置しました」をご覧ください。
子宮頸がん予防ワクチンの積極的勧奨の差し控えの終了について
子宮頸がん予防ワクチンについては、平成25年4月1日より、予防接種法で定期接種A類に分類されたものの、厚生労働省は同年6月14日付け「ヒトパピローマウイルス感染症の定期接種の対応について」を通知し、国民に適切に情報提供できるまでの間、定期接種の積極的勧奨は、差し控えられていました。
その後、国の厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会及び薬事・食品衛生審議会医薬品等安全対策部会安全対策調査会において、継続的に議論が行われ、厚生労働省は令和3年11月26日に「ヒトパピローマウイルス感染症に係る定期接種の今後の対応について」を通知し、定期接種の積極的勧奨の差し控えが終了することとなりました。
なお、子宮頸がん予防ワクチンの接種は、子宮頸がん予防ワクチン添付の厚生労働省作成リーフレット等で接種の効果とリスクを理解した上で受けてください。
関係資料
厚生労働省作成リーフレット